3月のお散歩


3月もまた歩いた日々だった。

《文京区あたり》



ロシア正教会





カッコイイ建物4つ。


パンダもいた。




坂道を下がったり上ったり。

派手な富士塚


これはなに?

「猫又橋」の親柱だそうな。



《千葉の入り口》


船の墓場。

遠くへ来た感。

これはなに?
何用のテーブルなのか・・・



水門。


昭和11年着工、昭和18年に完成ということに驚き。


歩き始めた道は車の交通量がとても多く、途中、やたらカクカクした鉤の手状の道になり、歩くのがコワイくらいでフーっと一息付きたいと思っていたら、見事な木造建築があり、市の施設になっていたので立ち寄ってみた。なんと室町時代創業の神輿店跡だそうで、廃業した今は国の有形文化財となり、素晴らしい細工の神輿とこの街の歴史が紹介されていて、とても良かった。この界隈には寺院が立ち並んでいて、元々は神仏具の製作が盛んだったそう。明治になると神輿製作に携わるようになり、地場産業になったとのこと。
市川市行徳ふれあい伝承館 旧浅子神輿店が神輿の街行徳を伝える拠点に:妙典・原木中山地域情報
館内の係員の方にこの建物の前の道は昔からあるんですかと尋ねると、江戸時代初期につくられた道だという。しかし並行して走る細い道はもっと昔からあって、家康が鷹狩に行く時に歩いたと言われているよと教えてもらった。

家と家の間の細い道は舗装されているものの、こまかにクネクネしていて、寺院が並んでいた。

歴史が息づいていて、今の人々の呼吸に混じっていることが面白い。



《富士山》


フ・ジ・サーン!(ドーン フ・ジ・サーン!(ドーン 高いぞ高いぞフ・ジ・サーン!(ドーン

《街角電話》


公園に「プッシュホン形すべり台」!

なんかこう・・・時代ですね・・・
受話器が無いよ?と思ったら、砂場を挟んで離れたところに

ベンチ要員?

地図を見ていて、このあたりの道が不自然にキレイなカーブで不思議だなーと思って来てみたら、こんなすべり台があったからびっくりした!




朝晴れていたのに昼休みに外へ出たら肌寒くて、パラパラと雨が降ったり。春は気まぐれ。後半はそんな日が多かった気がする。27日の帰り道、一本向こうの道を歩いてみたら、あっという間に咲き誇っていて驚いた。

”すべてを突き抜けるスピードで”駆け抜ける3月。年度末のあれこれも拍子抜けする出来事になって、”平成最後の”なんてことを思いつくことなんて無い。

3月のバンド

ヤマジさんの新バンド"3月のバンド"の初ライブは、下北queにて"発見発明!que94開店寸前night"と題された企画で、対バンはひとりtomovskymagumi and the breathlessと、客も見事に世代下の人たちはいなかったな……。ははは。。。94年かー、といえばカート・コバーンが死んじゃって、オアシスやベックが登場して、ああっLIFEかー……と「何かが終わり何かが始まる」感満載だったんだね後出しジャンケンだけど。

(以下、無駄に長いですが、垂れ流しアウトプットしてるだけなので・・・コワイと言わないで・・・)

一番手はひとりトモフ。
ますます痩せたように見えて心配…と思いきや、相変わらずのトモフ節。「あ!時計忘れた」と一旦戻り「持ち時間40分、守るから!」アコギ弾きつつ足元バスドラで、喋りながら唄う。また喋る。いきなり”卒業写真”をへろへろに唄い、”仰げば尊し”を客にも合唱させ、「3月だからね」。新曲ー!と「廊下よー 走ーるな」と唄ったのは「老化よー 走ーるな」とダブルミーニングなのかどうなのか。というのも、「この間股関節を痛めたけど、注射して痛みが消えたんだぜー!」と叫ぶトモフに加齢とのせめぎあいを感じたからであった。しかし「だいじょうぶそう、53歳〜〜」と唄われたら頷くしかないのである。

そこへ「19歳の頃、代ゼミ津田沼校で共に一浪だった……あ!と言っても今話題のイチローじゃないよ!」「俺らは1983年、イチローよりも早かったからね」とヒトネタ振って、登場したのはヤマジさん!思わず「キャー!」ってはしゃいじゃった。ウミネコ対バン時以来だ!リハでサラッと合わせただけで、”代々木ゼミナール津田沼校のテーマ”。て何だそりゃ(笑)
トモフ「一浪といってもイチローは、28年も”いちろう”なんだぜ」「ヤマジはさー、当時から目立ってて、だって予備校なのに髪立ててオシャレな格好してさあ。あ!キヨシローみたいだったんだよ」「(当時は会話してなかったけど)大学入ってさー、サークルの部室にいたんだよー。同じ予備校ーーー!って」「代ゼミ津田沼校ナメんじゃねーぞーーー!」
トモフの暴走に笑うヤマジさんだけどひとたびギター弾くと、ギラーンってめちゃくちゃカッコいい音を奏でるから、トモフも思わず横見て笑って「か、格調高い……!」「オレはヤマジを無駄使いしてやるーーーー!(絶叫)」

普段dipで「通常運転」としてのギターを当たり前に聴いてるから、他のミュージシャンとだと、そのギターの鳴りの違い、異常なまでの澄んだ凄みに驚かされる。あ、そういえば何かの話しの流れでトモフが映画の「ボヘミアンラプソディー」のこと話したら、すかさずクイーンの曲ギターで弾いたヤマジさんは、さすが人間ジュークボックスなのであった。トモフはめためたな英語で唄ってくれた。
更にウエケンも呼ばれ「(ぶっつけでも)大丈夫、コード無いようなもんだから」と新曲「MRI」。股関節の検査でやったMRIの「あの音」をバックトラックにした曲で、ウエケンのベースラインにヤマジギターがギリギリギリーーーーー!と炸裂して、トモフなのに強烈なインダストリアルノイズな楽曲になり、めちゃくちゃカッコよかったーーーーー。燃えたーーーーー。
その後またひとりに戻り、数曲やって時計見て「よっしゃ、ぴったり40分だぜーーーーーー!」と終了。あれだけ暴走してもキッチリ。さすが数多のイベント出演してるだけあるわー。春の嵐のようだった。さすが。


さて2番手は「3月のバンド」。ギター:ヤマジ、ベース:上田健二、ドラム:須藤俊明、サックス:WAKAと凄腕を揃えてvo.すずきゆきこさん。初めて拝見しましたが、すっごくすっごく可愛くてキュートで透明だけどいたずらっぽさがあって、素敵だったーーー。おそろいの③Tシャツが大きいのを、ダボッとした浅い色味のジーンズにインして、ああカワイイ。。。
1曲目の歌謡曲なんだろーと思ってたんだけど、キャンディーズ”危い土曜日”で。バンド編成で聴くとカッコいい曲なのねえ。こういうの聴くと、フジロックのROUTE 17での演奏っぷりを想像する。
続く楽曲もカッコよく&唄える曲で、CELIA & THE MUTATIONSとのこと。知らなくて調べたらストラングラーズの変名バンドで、ギターにウイルコ・ジョンソン参加だそうで、へえええ!ボーカルのCELIAさんカワイイ!こういう曲出来るの、女性ボーカルだからこそだよねえ。楽しい!続いて「ヤマジさんが唄いまーす」と”スーパーラバーズ イン ザ サン”! サックス入りでレアだわー。

そんでもって、ヴァセリンズ”son of a gun”!!!”Jesus Wants Me For A Sunbeam”ではなく!こっち!!!ギャーーー。すずきさんもギター手にして、ガシャガシャっとした音に、わーもう素敵素敵って高ぶってたら、次の曲のイントロが!これは!ブリーダーズの”cannonball”だーーー!!!あのへんてこにゆがんで溶けてクインとうねるタタタと走る、あの、音!大好き。ゆるゆるに高ぶってたら、エイプリルマーチの”Chick Habit”!!!!!!!わああああああ!!!!!嬉しすぎて床から浮かんでしまった。”みゃーみゃーみゃ”ってとこもバッチリ(って書き方で伝わるのか……)

go-go's、banglesと80年代ガールズバンドが続き、最後にマグミが登場、レピッシュ*1を!今聴くと、80年代後半のミクスチャーでファンクでパンクな音なんだなーとよくわかる。このメンツの演奏でパワフルで轟音で凄まじい音がバキバキに押し寄せるのを、マグミは軽くひょいひょいと飛び回り、いきなり出てきてもこのテンション、スゴイ!スタイルも全然変わってないし、声もめちゃめちゃ出てるし、ビックリした。
マグミ「先に出ちゃうとこの後どうしたらいいのかな……」


トリはMAGUMI AND THE BREATHLESS。渦渦渦といった熱のある音、マグミさんはバネがついてんのかってほど軽々とした跳躍力を見せつけてからの、唄にトランペットにウクレレ、そして爆笑MCと、なんてエンターテイメントな人なんだろうか。若い頃から変わっていないであろうそれを維持し続けるってのは、それだけ本気で音楽をやることが好きなんだろうな。そしてファンもずっと好きで応援しつづけてるのが会場全体に広がってて、ハッピーで笑顔な空間だった。(前2つで力尽きてしまい、スミマセン・・・)


マグミ、トモフ、ヤマジにウエケンと、80年代からずっと音楽活動を続ける彼ら。そしてファンはずっとそれぞれの”今”の立場で聴き続け、新たなファンも生まれたり。ほんと、スゴイことだなあとしみじみ。マグミとトモフのライブには、それぞれ”お約束”があるのも面白かった。dipはそういうのあんまり無いよねえ、いや、ある?のかしら。
マグミ55歳・ヤマジトモフウエケン53歳、50代スゴイなーー。とネットを見れば今話題の「あのヒト」は51歳、20代の若さゆえのものを30、40と歳を重ねるにつれてどうするかどう過ごして来たかが如実に現れるの、だなあと思ったりしつつ、我が身を振り返る、ぞぞぞ。


3月のバンド、はウミネコがなかなか活動できないこともあって、ヤマジさんの「こういう曲やりたい!」ってのを具現化するバンドとして今年活動増えるのかな。イベント出ると良いな。

*1:余談だけど、レピッシュというと私はどうしても漫画の方を思い出すんだよねえ。チャコちゃん大好き