1月の終わり、2月の初め

今年も1ヶ月ごとに日々書き留めた日記を更新しようと思います。シングルコレクション気分です。


1月4日
寝つきも悪く夢見も悪い朝、私はそんなに出社したくないのかと思いながら会社に向かう。業務は悲観したよりは随分とスムーズに進んだ。 /飲食店は全時間帯で「1人のみ・NO お喋り」をまずすればいいのに。音楽喫茶でいいじゃない。ランチのお喋りはいいというわけではない。


1月5日
玄関を出たら、冷たい空気が鼻をツンと刺したので、ああこの感覚久しぶりだなあ真冬だなあと思ったところで、マスクをしていないことに気がついた。冷たくひえた空気を吸い込んでからの、「だーれもまーたなーいぼくはむこうがわまーでー」と口づざむところまでが冬の風物詩なのに!(dip脳)


1月6日
今日のお昼粥には、七草(乾燥の)を入れて。/ Y氏が「丑ジャケ、思い出したよ!」と教えてくれたので、元旦のアレに追加しました。
mikk.hatenadiary.jp


1月7日
今日も七草粥で。/ 昼外へ出たら陽が差して温かかった。15時くらいにY氏からメールで「風が強いけど大丈夫?」と来て、アプリ見たら気圧急降下してた。/ 言われると確かに側頭部がチリチリ痛い / 昼過ぎに舞い込んだ他部署の一方的な依頼に激怒してたから、頭痛いんじゃないのね / 指示命令者がアホなのは会社も国も変わらない


1月8日
昨夜は側頭部の痛みが治らないまま腰湯をして21時には寝てしまったが、夜中に何度も目が覚めて頭が痛いなと思い、またウトウトすると、頭が痛いと思いながら小劇場っぽいとこの2階(今思い出すと三百人劇場見たいな)で演者がたくさんいる舞台を、退屈だなーと思いつつ見ているのは何故かトリがヤマソロだから、という夢を見た。 / 起床、まだ痛みは少し感じながらも変わらずに出社し、業務をこなし、会社帰りにカレー、今年もよろしくお願いしますとご挨拶すると「今日は誰も来ないと思ってましたよ」と言われる。不安でも来るかも知れない客のために用意し待つ。本当にありがたく思う。それに付けても、今日も美味しかったなあ。 / 帰宅して、紅茶を飲む。ああ美味しい。 / 幸せな気持ちを味わうことができて、ありがたいな。


1月9日
今朝の目覚めと胃の具合はすこぶる良い。/ 寒いけど青空。髪をパツンと切る。/ ひいやりと冷たい空気の中、馴染みの店へ行く。夏以降、これまでとは異なる客層がチラチラ増えてきたな(大抵お喋り組)と思っていたけれど、今日は私以外に誰も来なくて静かだった。店的にはよろしくない状況だけど…。柔らかな光が差し込む緑豊かな庭をぼんやり眺めながら、のんびりと。店にお邪魔して、音楽や光を感じながらゆっくりときを過ごすことの大切さと大変さを感じながら。


1月10日
今日は胃の調子悪し。うぐぐ。 / SNSで騒ぎになってる件を見るたびに思うけど、パッと思ったこと全てSNSに書き残したり、反応したらいいねマークを付けなくちゃいけないのか。ミュージシャン含めて名前を世に出している人は勿論、誰もが最低限のこと考えて使うべきなのに(刃物と一緒で)なんなんだろか。/ とりあえず、自分が好きなミュージシャンは、告知の他には聴いた音楽を記したり、人様が見ることを前提に使ってるからホッとする。


1月11日
曇天寒し。 / ちょい歩いてお昼食べて、本屋行って、ぐるーっと歩いて夕飯の買い物して帰宅。 / 成人の日に晴れ着着て集まらなきゃならない呪いもいい加減、消えてしまえばいいのに。


1月12日
テレワークしろとお上からお達しあれど、その環境作りが出来ない弊社が取った対応は、係内3割が「1時間自宅勤務実施」というよくわからない「時差出勤」。


1月13日
Y氏は何かを選ぶ時に「ドリーミーな気分になる」という言い回しをよくするのだけど、ドッと疲れたため、エルメのマカロンを買って帰宅し、「ドリーミーな気分になりたくて」と言ったら「え?マカロンでドリーミー?なんで?」と返されたので「じゃあ、どういうお菓子がドリーミーなの?」と聞くと「薯蕷饅頭」と即答され、「だって、皮がふわぁふわぁでしょ?」と夢見心地な表情をされた。じょ、薯蕷饅頭…(絶句)


1月14日
昼間は暖かいとの天気予報を信じて、スープジャーを持って外へ出ると、あったかくて、嬉しくなって公園へ向かい、新聞紙広げてランチ。/ テレビ番組は相変わらず騒々しく喋っちゃ食べての繰り返し。字幕で「飲食店ではお静かに」とずっと出しておけばいいのに。 


1月15日
例の在宅勤務扱い、上司の「家じゃどうせ仕事しないだろ?」という圧が感じられて腹ただしい。/ 電車は変わらず混んでいる。金曜夜の定番店は私しか客がいないけれど、テイクアウト客が増えている。「テレワークとかじゃ無いんですか」「うちの会社はずっと変わらずですね」「ずっと店にいてわからないんですけど、電車とか街はどうですか」「今回は全然変わってないんですよ」「えー、じゃあ意味ないじゃ無いですか」「いや、でも変わらずに会社行って、帰りに今まで通りに立ち寄ることが出来て、本当にありがたく思います」「いやいや、変わらずに来ていただけてこちらこそ励みになります」


1月16日
予報通りとても暖かな日。19℃ってどれだけあったかいんだろ? シャツ1枚で充分だった。会社帰りに遠回りして時々行ってた店。テイクアウト営業になって以来、初めて行った。家から歩くと4キロほど、1時間もかからずに着いた。近くの公園で食べる、ああ美味しい。野菜の火の通し方がいつも通り絶妙で、ちょっと洒落れた味付けで、ここならではだなあと大満足。帰りがけに再度店を覗き、美味しかったことをお伝えできてよかった。


1月17日
一転曇天底冷えの日。けれど、太陽のほのかな光に春へ向かっていることを感じた。/ 昨日の「美の巨人たちロマンスカーGSE特集。ブランクーシに影響を受けた、彫刻的なエッジが美しい。そして、あの「赤」が良いんだよねえ。バーミリオンオレンジ。赤はいろんな色合いがあってとても難しいけれど、あの赤は小田急カラーを継承しながらブラッシュアップしていて、本当に美しい。鮮烈だけど風景に溶け込んでいく。設計を手掛けた建築家 岡部憲明さんの「乗車する人だけでなく、沿線に暮らす人々があの電車が走ると嬉しくなるような」という言葉が良かったな。日々目にする風景が心に刻まれていくことの大切さ。建築物は、施工主が誰であれ「この街の風景を作り、この街と共存する」ことを前提に外観決めて欲しい。そして私は「電車に乗る」よりも、「電車が走っている風景を見ることが好き」なんだなと改めて気付かされた。


1月18日
帰りの電車内の映像広告、渋谷のキラキラした街並みの中を沢山の人が行き交い、楽しく暮らしている---そんなイメージをぼんやり眺めながら、現実はこんなんなのにねと虚しい。/ 私は仕事キツくないし二人暮らしで、随分楽なんだけど、会社出て人でいっぱいの電車乗って、駅着いて暗い中歩いて、スーパー行って買い物して、帰宅するなりご飯作って、美味しくもなく無言で食べて、片付けてって流れは結構堪える。


1月19日
うちへ帰ってすぐご飯作ろうとするからイライラして疲れるんだよな…と思い、今日は帰宅後そのまま座って、お菓子を食べた。日曜日に買った近所のお店の焼き菓子。美味しいねえと一息ついて、着替えて、ご飯を作った。


1月20日
今夜はアーユルヴェーダのご飯屋さんが行なう教室へ。今日で3回目だけど毎回思うのは集う方々の表情の豊かさと明るさで、この世は美しいのだよと教えられる。いつもより遅い時間に、いつもより油分高いであろうご飯食べても全然もたれていない!ギーの使い方マスターしようかな。


1月21日
朝目が覚めてまず思ったのは、胃がカラで軽いということ。舌もきれいだった。今日は会社お休みして、午後はずっと歩いていた。空の色と光が美しい一瞬に息を呑んだ。少しづつ良くなるように、日々を暮らしていこう。本日の歩行距離は13キロ。


1月22日
今日は事件もなく穏やかに仕事が進み、帰宅。うちでのんびりダラダラ。テレビ見過ぎた。 / テレビで紹介された老舗焼き鳥屋の、美しい焼き鳥を眺めてY氏「わあ、ドリーミーだなぁ」…え、焼き鳥はドリーミー物件なの?!(1月13日に戻る)


1月23日
曇天から雨降り。苺(少量パック)を購入し、トースターで軽く焼いて黒胡椒ぱらり。もはやパフェや生クリームやアイスにタルトなんて無理だし、そもそも苺の甘酸っぱさを少し味わえれば充分なんだよねえ。とはいえ「映え」は虫唾が走るが、出来上がりの美しさにセンスとか職人芸が出るものよのぅ……。苺残りはラム酒と黒砂糖を少しかけて保存 /白湯にシナモン、あったまる。遂にギーを購入。


1月24日
雪もしくは霙にはならずな朝の空、とはいえ寒い。 / Y氏は昼ご飯食べに出かけたが、私は昨日決めた通りに外へ出ず。というか寒すぎて動く気力なし。/ 自堕落な一日だったとならぬよう随時メモ → 11時:梅本洋一「建築を読む」再読、やはり面白い。発見がある。12時:YouTube見ながらヨガのポーズいくつか。体硬いなあ。 / 12時半:昼ごはん。大根葉(乾燥)入りの味噌汁も豆乳少し足すことで“ミソソープ”になり、朝残したカンパーニュの端っこに早速ギーを少しだけ付けてみる。これだけでお腹いっぱいなので、若干の不安。 / 13時:読書続き / 14時:Y氏帰宅のタイミングで、湯を沸かし、カルダモン白湯に昨日の保存苺と黒胡椒を足してちびちび飲む / 15時:録画してたドラマ(脚本家のやつ)見終わったところで、放送してたじゅん散歩が国領だったので見始めしまう / あれれれもう17時半だ / 昼に用意しておいた鶏鍋を温めて、夕ご飯 / 早麒麟を録画で見て、お灸して、足マッサージして、まだ21時だけど寝る。


1月25日
6時10分、アラートで目が覚める。夜中1度も目が覚めなかったものの、ぐっすりよく寝た感は無い。 / 昼お粥にひき割り豆とギーを加えてみた。バターの匂いが好きではないのでギーもちょっと苦手な匂い。 食べてから少し散歩、晴れ。寒くはない。 / 夕飯は豚汁。


1月26日
「ライブハウスに着いたもののお目当のバンドの出番は終わっていた、という夢を見たと書いている人がいて、私も先日ヤマソロの出番を待ってる夢見たなあと思い出した。そしたら夕方に3月ヤマソロが告知されて嬉しい。誕生日ライブ=人事異動発表前後で毎年緊張してるんだよな… / 昼粥、ギー小さじ半分程度だけど胃に膜が張ったようで夜までお腹が減らない。ギーは消化が良い油と聞いたのだけど……。帰宅して漢方薬飲んで生姜ヒトカケ食べたら、胃の膜が解消された。  


1月27日
代々木駅横の古いマンション跡更地を眺めて、ザーザズー最後のライブへ。18時15分開演20時前に終了、残業してご飯食べて帰ってきたような時間に帰宅。豆乳飲んで寝る。


1月28日
午後から雪が降った。窓から遠い自席からでも見えるくらい。帰る時にはほぼ止んでいた。/ 小さいチャーミーちゃんが我が家にやってきた。ご機嫌になるご機嫌になる。


1月29日
気がついたらもう月末。/ 楽しく仕事を終えて、金曜会社帰りの定番でいつもの言い回しを頼んで美味しく食べて、気持ちよく帰宅途中に満月見上げて、今週もお疲れ様でしたという気分で紅茶を淹れてのんびり過ごす夜。


1月30日
晴れたけれど風が冷たい。外へ出て、足首が寒いと思ったらレッグウォーマーを忘れてた。 / バインミー屋さんで買ったジンジャーチキンを小さな公園で食べる。子供たちがフリスビーで遊んでいたら、散歩に来た犬が一緒に遊びたいって前のめりになってて面白かった。 / ズズズイと歩いて珈琲豆買って(今日は深煎エチオピアモカ!)またズズズイと歩いて、世田谷美術館の「沿線物語」見て、またズズズイと歩き続けながら、眠かった。/ こんな気持ち良い土曜日だったのになんだか元気出なくて、晩御飯後にY氏がlove to sleep掛けてくれたら、カッコイイなああ!って痺れた。


1月31日
良い天気。30分ほど歩いた先にある、気になっていたお店でご飯。献立も雰囲気も良かったので嬉しい。行きと違う道を歩いて帰宅。/ 麒麟、染谷くんの荒ぶる狂気と長谷川くんの向こう岸の狂気に「これですこれです、待ってました!」


2月1日
お昼ご飯後胃の下の方が重くなって、帰宅後落ち着いてきたけど弱ってる感じ。ドーン。 / 「三月のライオン」ザラザラでぼんやりとした映像がカタカタと頭のなかを回り続けているのに、デジタルリマスターで鮮明になってしまうのだろうか。朧げな記憶が胸にささったまま消えないのに。初めて見たのはシアタートップスというのは正しい記憶なのか、もはやわからない。


2月2日
近所のスーパーではここ最近ずっと恵方巻フェアをやっていたのでウンザリしてたので、今日は寄っていない。/ 今日は昼はもたれることなくお腹すいたーと帰宅したのに、夕飯がドンと重く残ってしまった。毎日昼夜似たような食べ物なのに謎。


2月3日
dean&brittaの新譜は“ Quarantine Tapes”てタイトルも含み笑いしてしまうけど、クラフトワークneon lights”のカバー。LUNAでもしてるから好きな曲なんだろな。ヤマジさんも昔からカバーしてるけど、去年配信で見た下山さんとのカバー素晴らしかったなあ。

Another Day January 27

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これが今回のチケ。
元々は昨年3月25日ヤマジ誕生日ライブ。開催したものの当時の状況が配慮され、7月9日に“Another Day July 9”として振替になった。今思えば3ヶ月くらい経ってればなんとかなるでしょ、だったってことだよねえ。更に次年1月26日に再延期となったところ、会場であるZher the ZOO YOYOGI が年内で閉店となり、本公演は特別公演になった。
更にキャパを半分にする必要性から翌日27日が追加、チケ購入者に個別で日程調整がされ、漸く開催本決定。その上「夜の営業は20時までと」謎の取り決めで急遽1時間前倒し。既に閉店決定の中でスタッフの皆さんは、複雑な対応を行ない当日を迎えることが出来たわけで、本当に感謝でいっぱいです。

f:id:mikk:20210131202625j:plain:w400 階段に貼ってあった幻のヤマ字チラシ


フロアは椅子席。個人的には有難い。ザザズはよっぽど前に行かない限り、ステージ上が全然見えなくなるのが困ってたから。とはいえ、最後のライブがこの形態というのも歯がゆい気持ち。
まずは4曲、モモアナイキュウの3人で。teenage kicksにルースターズ ロッカーズ(またやりたいねえって話に「ボーカルの大河出演も終わったしね」と心の中で呟いたよね)スターリンとテンション高く駆け抜ける。
「ここはソロライブを一番やったとこだから残念」とモモさん。

モモさんがハケて、ヤマジさんが魚さんと登場。
「あなたが空飛ぶ鳴き鳥なら いますぐわたしに愛を届けて」
イントロなしで歌から始まる。その歌声が素敵だった。ヤマジさんの歌声好きだなあと改めて思った。そして鳴らされるギターは胸をすいた。これまで「痺れる」「キレキレ」なんて形容してきたけど、そんな音色とは明らかに違っていた。自分でも気づいていなかったモヤモヤがスッ、と晴れた。ヤマジさんは地下ではなくて、空でギターを鳴らしているのだなと思えた。それとヤマジさんの歌う「女言葉」が好き。そういえば普段から口調にテンプレな男仕草が無いんだよね。後でこの曲がシーナ&ロケッツ「CRY CRY CRY」と知った。


そのままシームレスに流れるイントロ、これは!
Modern lovers「She Cracked」・・・!やったーーーー! ザクザクかっこいいいいいいい!
魚さんのキーボードも良き彩りのアクセントで、座りながら頭振り回して盛り上がったッ。


次の曲のイントロ、どこかで聞いた事あるような?でもわからない。そしたらキュウちゃんが歌った!あんなドラム叩きながらなんで歌えるんだろう。後のMCでヤマジさんが「北見のハリー」と言ったので、ストリートスライダースだと察しがついた。セットリストによると「道化物のゆううつ」。後半でモモさんが歌ったアンジーや、さっきのシナロケにロッカーズルースターズ、今日はやってないけどゼルダなど、日本の80年代ロックを私は全然通ってないんだよなあと最近のセッション選曲でいつも思う。


「穴井さん誕生日おめでとうー」とヤマジさん。昨日お誕生日で、ハリーと山下久美子とは生年月日が同じだそう。そんな穴井さんのベースラインがかっこいい Lapiz「Painbreaker」!中盤のヤマジギターもギュインギュイン切れまくる。はー楽しい。


・・・ここで換気休憩タイム・・・


後半1曲目はルースターズ「good dreams」、モモさんの甘い歌声。
続いてヤマジさんが山口富士夫「からかわないで」!びっくりした!3rd特典カセットテープ収録曲。耳に残ってるスカスカでイガイガな感触はなく、ドシっとした土台が気持ちよくウネリ、ザクッカラッとした感触。マスクの下、声に出さずにシンガロングした。ヤマジさんの歌声もとても良いなあ。「からかわないで オレのこと 知ってほしくない オレのこと」こんな歌詞はずっとヤマジさんらしいなあと思ってたけど、そんな若さゆえの自己防衛な感傷は消え、タフにステージに立つ姿が眩しく、嬉しく思った。


んで、このイントロ、キターーーーー!
stooges 「I wanna be your dog」!ハイ、後半の定番。黙ってても座ってても盛り上がるのである。


モモさんのギターの調子がおかしくなって、合間にヤマジさんがハッピーバースデーをギターで弾いて、もう一度「おめでとう」、そしたら蛍の光を弾き出して笑ったり、こういうラフな部分がdipだとないんだよなあ。そして昔バイト先の古本屋の閉店時に流したという、「ヤマジギターで蛍の光」が今日の終演時にかかったりするのだろうか。なんて思ったところで


モモさんの「ロックンロールハート(イズネバーダイ)」
ベタなロックバラードに毎回胸を締め付けられる。思えばザーザーズーへ初めて来たのは2016年「対決」シリーズ、記念すべき第1回(うつみようこさん)だった。その第2回として2017年2月にモモさんと「対決」した時の、ネバダイのギターソロが忘れられない。私はモモさんの叫びの返歌として、「生命力」を感じたと当時綴っている。今回の後半も素晴らしかった。どこまでも高く飛んでいく伸びていくギターの音色。「この場所」は終わってしまうけれど、「ロックンロールなハートはネバーダイ」だし、私たちの想像力はどこまでも生き延びていくのだ。(そして私はヤマジさんの「対決シリーズ」復活を待っています……カジくん希望です……←しつこい)


そこからはグングンテンションUPで、「セル No.8」、アンジー「天井裏から愛を込めて」、Iggy pop「T.V.EYE」(セットリストでは「TV 愛」)、Louie Louieのイントロが聞こえてきたら、ほらあのヒトがやってくるよ、イマイさんー!シークレットだけど来ることみんな知ってた(笑)銀色マッシュな髪型は、こういう人ウォーホルのファクトリーを舞台にした映画に出てこなかったっけ? そして一気に掻っ攫っていくイマイイズム。


オーラスはミチロウさんver.「仰げば尊し」で明るく〆!


受付でスタッフの方に「今までありがとうございました」と声を掛けると、「ありがとうございました」と明るい声。今日で閉店のハコでライブ見たの初めてだ。ザーザズーは開場前の捌きがわかりやすく、受付やフロアの雰囲気も良かった。ここでのヤマジさんはdip以外のセッションのせいもあるけど、リラックスしてる印象がある。前にも書いたけど、モモさんとここでやるようになってからヤマジさんは開けた気がするのだよな。タイミング的にハマったのかもしれない、そういう流れだというか。UKP系列とはいえ、下北や中央線な従来のライブハウスとは異なる雰囲気があった。

f:id:mikk:20210131202343j:plain:w400 入口のボードもヤマ字!

f:id:mikk:20210131205044j:plain:w400 階段にあった、映画「PLANETIST」サイン入ポスター!

予定通り20時前に終了し、ダッシュで出ると電車の乗り継ぎがうまくいき、帰宅は残業後にご飯食べてきたような時間帯だった。ライブ見てきたとは思えない。この1年のあれやこれやの象徴とも言えるライブだった。
代々木駅横のボロボロのビルはもう更地だった。無くなるなんて考えたこともなかった。無くなるのはあっという間だ。ザーザズーは無くなるけれど、他の人が買い取り、違うライブハウスとして残るらしい。


(追記)①ヤマジさんのTシャツがspiritualized / Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space リマスターの黒ジャケだったので嬉しかった。②ラストにもはや恒例ドラムダイブ。dipだと絶対無い姿ね。