桜観測 2024

今年の3月は肌寒い日が多く(雪も降った!)、例年よりも遅めに開花した。公式発表だと「3/29開花 4/4満開」、4月6日に来日公演じゃあ桜終わってるよ?と思っていたのに満開ど真ん中のBECK様はさすがである・・・(前回の桜時期ライブ、武道館とリキッド行っ…

LABO21 / 高円寺High

3月25日 ヤマジカズヒデ誕生日の恒例ライブ。画像のセットリストはヤマジさんがアップしたものを拝借。 年度末。仕事が部署異動になり、頭がそっちでいっぱいで全然集中できなかった。仕事のことばかり頭に浮かんでしまう状態で、久しぶりのunderwaterでさえ…

3月の終わり、4月の初め

弊社の人事異動発表は例年3月最終金曜日で、下々はその日に「初めて」知らされ、僅か数日で引継し荷物をまとめるという大作業になる。部署によって都内とはいえ勤務地が変わることもある。私は珍しいほど長年残留だけど、我が係に特有の年度切替業務がテンコ…

継承

昼間の日曜下北沢。茄子おやじは長蛇の列。信じられない光景。かつてはふらっといつでも入れたのに。 前店主から引き継いだのが2017年、ブラッシュアップしたタイミングと下北の変化がマッチしたなあと思う。下北の変化といえば小田急線が地下になり、線路跡…

「すべての夜を思いだす」

多摩ニュータウンが舞台の散歩映画とはなんて私向き!と思ったものの、歩車分離の起伏ある街並みをもっと感じたかったし、そこから立ち上がる人々の暮らしをもっと見たかった。私が見ている風景、私が見てきた記憶、その層が違うのだろうか。 そこにあった思…

2月の終わり、3月の初め

2月3日 蔵前のギャラリー巡りの日。 ① 溜まりつく光 | MJK Gallery 展示のサムネイル写真とタイトルに惹かれたこの2人展は双方の作風は全く異なるけれど不思議な調和があることが興味深かった。 ↓ ② Language of shape Vol.2形の言葉 Vol.2 | 足立涼子2024/2…

「夜明けのすべて」

「夜明けのすべて」を観る前に思い出していたのは、三宅唱監督 2014年作「無言日記」だ。「playback」は"頭で撮ってる"印象を受けてピンと来なかったけど、「無言日記」はiPhoneで撮った日常の血肉が息づいていて、2015年の恵比寿映像祭で見た時めちゃくちゃ…

4年に1度のタイムマシンに乗って

◆2020年 疑問ともやもやに覆われて体巣食われてしまわないように、わたしのことはわたしが決める。好きなお店行って、好きな建物見て、好きな看板に出逢って、お菓子と珈琲豆を買って帰る。春への白い翼がもう開きそう。今年は早いな。4年に1度の日。4年後の…

「here 」「ゴースト・トロピック」

2月11日祝日、昼前から恵比寿〜代官山のギャラリーを複数巡り、時間もちょうど合うしと、急遽渋谷に向かいル・シネマへ。(駅近になって行きやすくなった) スチールの緑が印象的、植物学者の話のようで気になった「here」を観た。 引用 → Here : フォトギャ…

ヤマジカズヒデ × 田渕ひさ子

2月15日 下北沢queにて。この数年で急にコンスタントにやるようになったのは、ヤマジさんの距離の取り方によるのだろうか。ひさ子ちゃんとだと「好きだけど女子ボーカルなのでやりづらい」曲も可能だし、なによりも「ギターの音色に共通性」があり且つ「自分…

「ストップ・メイキング・センス 4Kレストア」

Stop Making Sense (Ws)アーティスト:Talking HeadsHAO BOSCHAmazonyoutu.be予告編「デイヴィッド・バーンがクリーニング店に置きっぱだったスーツを取りに来て、自転車で帰る」ってのがもう、泣ける。「アメリカン・ユートピア」のラストを思い出させるこう…

「ノスタルジア 4K修復版」

網膜に張り付いた映像を剥がせないまま数日経ち、ようやく言語化し始めている。 脳内の朧げなのに鮮明で荒いのにきめ細やかな記憶の粒子との違和感に戸惑った。引きの画面が多いからか室内のシーンは舞台を見ているみたい。彩度が低くくぐもった仄暗い光景は…

1月の終わり、2月の初め

今年もよろしくお願いします。と書いた感覚がもはや彼方。1ヶ月早いなあ・・・ 1月の自分にビックリしたのは映画を5本も観に行ったことだ。 ①ファースト・カウ ②パーフェクト・デイズ ③ショーイング・アップ ④彼方のうた ⑤僕らの世界が交わるまで この本数だ…

「ショーイング・アップ」

先日「ファースト・カウ」に大感激の私にmapplecat-eveさんが教えてくださったのが「ショーイング・アップ」で、全然知らないので調べたら ケリー・ライカート、待望の最新作(中略)美術学校で教鞭を取る彫刻家のリジー(M・ウィリアムズ)は、間近に控えた…

「パーフェクト・デイズ」

PERFECT DAYS[試写会日記]/eHills Club 柳井康治(企画・プロデュース)「TTTの真の価値は、建築的価値のみでなく、日々汚れていくトイレを毎日毎日清掃し続ける清掃員の奮闘にこそあり、アートの力を通じて清掃員の皆さんへの感謝や敬意を表したい」 田…

「ファースト・カウ」

Music from First Cow [Analog]アーティスト:Tyler, WilliamMergeAmazon映画『ファースト・カウ』オフィシャルサイト 「ケリー・ライカートは現代アメリカ映画界において最も重要な監督ともいわれている」、と説明が付くことから伺えるように「コアな映画好…

年末年始メモ

年末の大きな体調不良に項垂れていたけれど、年始早々それどころじゃない世の中に衝撃を受けている。どんなことが起こっても少しでも耐えうる「自分の心身」を作ることが重要で、それとともに「誰か」に頼れることが大切だし、どんなときでもひとりひとりを…

謹賀新年:2024

あけましておめでとうございます。 体調も落ち着いてきて、数日ぶりに外へ出て初詣。健康を祈り、リハビリがてら近所を散歩し、こうやって歩くことの出来る幸せを感じ、見上げた光を忘れずに1年過ごしたいと願った。 しめかざり—新年の願いを結ぶかたち 注連…

今年の音甘映画館

先日立ち寄った荻窪の書店Titleで面出しされた1冊が気になったのは、目を惹く装丁と書籍名がキッカケ。 cuon.jp 韓国金泉市のパン屋「ニューヨーク製菓店」の末っ子として生まれ育った、キム・ヨンスの自伝的小説。 お店を切り盛りする母、作家を目指す息子…

今年の音甘映画館【音編】

今年は1人でいるときは家でも音を鳴らさない時間のほうが多かったと思う。無音(といってもモーター音が少し響く)くらいがちょうど良かったし、隣の部屋でY氏がかけている、今年リリースのアンビエントめな音楽が聴こえてくるのを聴くことが多かった。自分…

12月の終わり、

年末が近くなるとどう過ごすか考えたりして予定をなんとなく組むんだけど、最後に体調を崩してしまい、予定も何もない状態に。今日29日は胃が弱っていて悲しい。このところ大きな不調もなくてホッとしていたのに。悲しい。 12月6日(水) 訃報に限らず世の中…

Hollowgallow release live

12月5日(火)渋谷クラブクワトロにて。9年振り!の新譜リリースライブ。 このメロディに、とか歌が、ギターが、ではなく、鳴っている音そのものにハッとして心を動かされる瞬間が多々あった。カッコいいとか痺れるとか、そういうんじゃなくて。外歩いててふ…

11月の終わり、12月の初め

遂に「12月」と書いてしまった! 「ゴーストワールド」リバイバル上映、観たいと思いつつ今抽斗開けなくてもいいかという気持ち。新たな気づきはあるかもだけど、更新したくない感覚がある。公開時見て心の灯火になったこの映画を、「ジュノ」を見たときに思…

京都ところどころ

2019年の盛岡旅以降、コロナ禍で都内を出るのは憚られる時期を経て、遠出をする気力がなくなった。世の中の変化で自分の変化に気付かされたのか、何処に行くか考えるのも準備するのもめんどうになり、京都はもういかなくていいなとまで思っていた。ところが…

狛犬じゃないよ「狛鳩」ダヨ!〜 三宅八幡宮

国立京都国際会館に宿泊した朝、住宅街の一角にある近くの神社までお散歩しました。 立派な鳥居の両脇を司る狛犬・・・ んん? んんん?! 狛犬じゃないよ、狛「鳩」だよ!!! 狛犬も奥にいましたが・・・ 鳥ちゃんみっしり。 とにかく境内は「鳩」「鳩」「…

もう1つモダニズム建築、京都会館へ

今回の京都旅の目的は「国立京都国際会館」でしたが、コンペの審査員には前川國男がいるし、 1日目にライブを鑑賞したCorneliusには「前川國男設計の東京文化会館で観たい!」とかねてから思ってたし → 建築について | 東京文化会館 そうだ!京都にも前川國…

憧れの国立京都国際会館 見学会

国立京都国際会館は「日本で最初の国立会議施設」建設のために1963年に行われたコンペにて、大谷幸夫の案に決定。1966(昭和41)年5月21日に開館されました。 www.icckyoto.or.jp1997年 地球温暖化防止京都会議の「京都議定書」が採択された会場として良く知…

Cornelius 夢中夢 Special Live Set

これは2023年11月3日(金・祝)に国立京都国際会館にて行われた、AMBIENT KYOTO 2023 presents Cornelius 夢中夢 Special Live Setにまつわる、長い長いお話です。私は音楽と共に建築鑑賞も大好きで、特にモダニズム建築が好みなので前川國男設計 東京文化会館…

10月の終わり、11月の初め

以前記したけれど、近所の大きなお家が解体されることになり、今月実行された。まず邸宅から始まって、広い庭の高い樹木が少しづつ切り倒されて、最後に倒されたのは私が毎日眺めることを楽しみにしていた木だった。オレンジ色に色づき始めていたのにな。向…

Cornelius 夢中夢 Tour 2023

イベントでライブはしたものの、アルバムリリースツアーは復活をファンにお披露目する意味でもある。 東京は「9月末 土曜 恵比寿リキッド(立席)」と「10月末 火曜 羽田zepp(指定席)」。前者は疲れる/後者はアクセス&曜日に難あり、どうしようか悩んだ…