映像

12月の終わり、

12月6日 急激に寒さが増した。手袋はじめました。珈琲豆柄のカワイイ子。 12月7日 割礼ワンマンを配信で。それぞれの意志が空間に感じられ、バンドサウンドとして説得力を持って胸に響く。寡黙なのに豊かに伝わる不思議さよ。あれだけ遅いのに揺るぎない骨子…

ドライブ・マイ・カー

観賞後つらつら思うことが止まらず、書き留めないといられないところに濱口竜介監督作の恐ろしさがある。前置きが長々と続くほどに語りながらも褒めてはいません。内容に言及しているので、鑑賞前の方はご注意を。 濱口竜介監督作には素直に飲み込めない骨が…

アメリカン・ユートピア

デビッド・バーンが自作「アメリカン・ユートピア」を元にしたブロードウェイのショーをスパイク・リー監督により映像化。グレーのスーツを着た若手中心のマーチングバンドとともに(従えではない!)、ステージを自由闊達に動き回る! 上映中、ボロボロ泣く…

2月の終わり、3月の初め

もう、「音甘映画館」ではなく「音甘健康館」に改名した方がいいような気がする2月の日々であった。 2月4日 立春 昼間の散歩はあたたか。 2月5日 今日のお昼はやけに早く消化されてしまい、ひどい空腹感のまま夕飯だったからか、胃の痛みが急上昇。クミンや…

「other music」を見て思い出話

2016年に閉店したNYのレコード店「Other Music」のドキュメンタリー映画を、漸く見ることが出来た。未公開映画の紹介や配給を行うグッチーズ・フリースクールが「本と音楽の映画祭 Home School Edition」と題して、期間限定でオンライン配信をしてくれたおか…

パリのどこかで、あなたと

セドリック・クラピッシュの新作は、またムズ痒い邦題だけど、原題は『Deux moi』。このタイトルはインタビューによると、監督の造語とのこと。 fansvoice.jp クラピッシュの新作は久しぶりに見る。とはいえ日本ではほぼコンスタントに公開されており、本作…

ジオラマボーイ・パノラマガール

瀬田なつき監督最新作は、なんと岡崎京子の「ジオラマボーイ・パノラマガール」映画化! 読み返すには棚の奥から引っ張り出すのがめんどくさくてしていない。かつて私は瀬田なつき監督のことを 「ヘッド博士の呪い」にかかっておらず、「彼方からの手紙」の…

10月の終わり、11月の初め

一気に秋を感じたこの1ヶ月。我が家も歩く距離が長くなった。 はてな、アンテナが都度更新されなかったり(上がってないから訪問しない→実は更新されてた とか)、スターをつけられなかったり(ログインしてるのにログインしてくださいと表示される とか)、…

渋谷とロシアの空の下 〜「LETO」

渋谷駅の、長く続く地下道を歩いていると川底を進んでいるような気持ちになる。少しづつ気温が上がり、蝉の声が聞こえてくると出口のサイン。エスカレーターを上がり切って目に映る光景に息を呑む。ここで写真を撮るのはなと思い、目的地である、出口直ぐの…

破壊の日

豊田利晃監督最新作は、元々東京オリンピック開催日に公開として企画され、クラウドファンディングが開始されていた。ところが。 『破壊の日』は東京五輪を控え、強欲という物の怪に取り憑かれた社会をお祓いしてやろうと思い、今年の一月に企画を立ち上げま…

PLANETIST〜劇場公開版

豊田利晃監督 最新作。逮捕騒動やコロナの影響で公開が伸びに伸び、漸く一般公開。 2014年1月に父親を亡くし、実家を売り払った豊田監督が、“一生に一度は行きたいと思っていた“小笠原へ6月に初訪問。そこでの出逢いに魅了され2ヶ月後には住民票を移して制作…

オルタナから抜けられない私とあなたへ。「15年後のラブソング ~ juliet,naked」

邦題「15年後のラブソング」なんてやっすいタイトル、スルーするに決まってんじゃんねえ。ところが、「ハイ・フィデリティ」のニック・ホーンビィ原作でイーサン・ホーク出てるって知ってググったら、イーサン・ホークは「90年代初頭に姿を消したミュージシ…

もいちど「little women」

グレタ・ガーウィグの世界 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語作者:グレタ・ガーウィグ発売日: 2020/02/28メディア: 単行本(ソフトカバー)ユニオンで見かけて購入したのだけど、発見がいっぱいあって、あの素晴らしき映画の扉が新たに開いた気…

Little Women

楽しみにしていた映画「Little Women」*1、とても素晴らしかった。グレタ・ガーウィグはオソロシイ監督だ。僅か2作目でコスチュームプレイを制作するなんて! 原作の「若草物語」は幼い頃テレビアニメで見ただけ*2で、これまでにも何度か映画化されている。…

映画の絵

今日は映画の絵を描いてました。 oliveのリバイバル上映の広告を部屋に貼って、見に行ったなあ。何度見ても色褪せない、カラフルで軽やかな音絵巻。双子姉妹の歌を聴きながら部屋で踊るのだ。 みんな大好きザジ!おんなじ髪型のちびっこい私は、下北の古着屋…

Teenage Superstars

vimeo.com とり急ぎ、この映画を観た。昨日5月1日 1:30pm(UK Time)から3日間、限定配信。明日までに是非見よう!グラスゴーの音楽シーンのドキュメンタリー。最高。笑いながら泣いた。英語力ゼロの我が身を憂いつつ。まずパステルズから始まって(ステファ…

2020年の「あとのまつり」

もはや日にちの間隔が無くなってきた。4月もあと5日、ってところで瀬田なつき監督「あとのまつり」が今月30日まで無料公開中ということをここに書き留めておきたい。是非見てほしいです。2009年につくられた、たった19分の、刹那の永遠のキラメキは、311を過…

遠く離れて

昨日は会社を休んで、いつもと反対方向に電車に乗り、乗りなれない路線に乗り換え、ちょっとだけ郊外の街へ。駅前のごちゃごちゃと店が並ぶエリアを過ぎて歩いていくと、変わったと感じる風景が突然訪れる。坂を登って下る途中に給水塔がにゅっと向こうに見…

今年の音甘映画館 【映画編】

映画鑑賞がほぼ無くなり、見たとしても感想を書かなくなって、ここの屋号どうしようかななんだけど、今更ながら「グッド・ヴァイブレーションズ」は良かった。音楽聴いて受けた衝撃を、レコード店を開き、レーベルを設立し、ライブ開催して、すべて採算度外視…

狼煙が呼ぶ

「狼煙が呼ぶ」豊田利晃監督最新作は、たった16分間の作品。今年の春、拳銃の不法所持による逮捕がセンセーショナルに報道されたものの、拳銃は祖父の形見であったため、程なくして無罪・釈放されたことはほとんど報道されなかった。その返答として、準備期…

アマンダと僕

久しぶりに映画を見に出かけた。夕刻、外へ出たら、湿り気ある風の匂いが夏だった。ああそうだった、この匂い。 パリの街の空気を含みながら、この街で暮らす彼らの心の動きに寄り添う音楽とともに、彼らの「これまで」と「これから続いていく」日々の "あい…

「イングランド・イズ・マイン」を見た日。

今日は午後お休みして、映画を見ました。「イングランド・イズ・マイン」。スミス結成前夜までの若き日のモリッシーを描いた作品。なるほどこの手もあるのか!な切り取り方。音楽映画的エモーショナルは弱めで、苛立ちを抱えながら日々を過ごすこの青年が「…

ノーザン・ソウル

今日はあんまり寒くないねーって外へ出た午後は新宿シネマカリテで「ノーザン・ソウル」を見た。'74年 イギリス北部での”ノーザン・ソウル”シーンを描いた物語。音楽とダンスを目の当たりにしてパアッと開いていく世界!身も心も踊らされるこの曲は一体なん…

「ロシュフォールの恋人たち」とピンク色

先日ミシェル・ルグランが亡くなった。90年代昔話になるけれど、oliveに載った「ロシュフォールの恋人たち」の上映広告を部屋に貼っていた。洗練されたカラフルな画は殺風景な部屋を彩り、憧れを乗せてくれた。サントラが今までと違う切り口で語られて、”映…

「今年のベスト」って

映画についても他の何についても何が正しいのか誰も分からない時代です。こういうときこそどこかで聞いたような調子のよい言葉ではなく、自分の言葉で綴っている言葉を信じたいなと思います。知識の広い狭いの話ではなく、それぞれのパーソナルな映画史とい…

今年の音甘映画館 【映画編】

「泳ぎすぎた夜」ダミアン・マニヴェル & 五十嵐耕平 今年はこの作品に尽きます。大好き。現実からちょっとだけ浮かび上がった、でも現実と地続きの、ちいさな掌につかんだ雪のような、なにか。今もふと、2匹の犬にわんわん!て無邪気に吠えるたからくんの笑…

PLANETIST

有楽町。マリオンがルミネって未だに把握できない。スムーズに繋がらないエスカレーターを登りきるとキラキラした宇宙に放り込まれ、ワクワクしながら素晴らしき映画に出会える空間があった。日劇はいまはもうない。 久々の朝日ホールでフィルメックス、何度…

ア・ゴースト・ストーリー

書きたいことはいくつかあるのだけど今ザザーッと書くことにのめりこめず、リハビリという気持ちで綴る感想ゆえ、頭につけるタイトルはあくまでも便宜上且つ内容に触れるので諸々お許しください。 渋谷シネクイント。シネパレス跡に移転後初。 デヴィッド・…

カーマイン・ストリート・ギター

今年のtiffはこれ一本。会社帰りに六本木へ駆け込んだ。昔ほど「映画祭然」しなくなっちゃったなあ。監督:ロン・マン。NYのグリニッジビレッジで工房を営むギター職人を題材にしたドキュメンタリー。市内で建物を壊した際に出る廃材を利用して制作されるギ…

あみこ

昨日今日ともんのすごい暑さだった。久々に熱波を浴びた。茸や栗や梨に葡萄と、秋の味覚を目にしながらもこの真夏の暑さ。異常だと思うことはいつのまにか当たり前になるのだろうか。 *** 「あみこ」鑑賞後居ても立っても居られない熱意あるツイートをい…