moiré  motion  e motion

今年の桜、第一号。倉嶌隆広さんの展示「moiré motion e motion」を見るために白金へ。どこにギャラリーが?という住宅街の路地を入り込んで、???と思いながら、あ、あった!ここだ!モアレ、モアレ、モアレがいっぱい。これだけでもかっこいいのに、蓄光…

「ハマスホイとデンマーク絵画」

初めて見たのは2008年、国立西洋美術館での「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」だった。ハンマースホイ→ハマスホイと、今回から名前の表記が変わったのは、デンマーク語により近い読み方にしたとのこと。オアシス/オエイシス、ピーター・ガブリエル/ピータ…

窓とは

東京国立近代美術館にて開催の「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」の記録。 YKKが設立した『一般財団法人 窓研究所』の活動による展覧会。昨今の日本における「文化など荒んだ」時代においてメセナ活動とは、YKKすごい。ホントに凄い。無料配布のパンフ…

鑑賞記録

備忘録として。飯沼珠実「東ドイツにみつけた三軒の日本の家/二度消された記憶」 http://www.kanakawanishi.com/exhibition-ph-013-tamami-iinuma 奇妙な事件に奇妙な偶然。記憶装置としての「写真」とは。”記憶が消滅した”事実をどう切り取り浮かび上がらせ…

台風と思い出し散歩

現在台風19号接近中。この影響を踏まえた対応に追われ続けて1週間、ヘトヘトよ。今日は臨時休業の店舗も多く、こういう選択が可能になった時代なのだと思うとともに、それでもこういうときだからこそ休まず、いつも以上に稼働せざるを得ない業務の方もたくさ…

メスキータ Samuel Jessurun de Mesquita

東京ステーションギャラリーにて。駅のホームに貼られた告知ポスターのインパクト!(写真はチラシです)日本初の展覧会であり、著名とは言えない作家の宣伝として、見事な仕事ぶりではないでしょうか。私もメスキータのことは全く知らなかったけど、とても…

原田治 展「かわいい」の発見

原田治さんで思い出すのはミスドのグッズだったり、Mc sisterだったり、短編小説集「ベッドタイムストーリー」だったり。子供の頃の傍らに必ずいたのは、あの子やあの子たちだった。 世田谷文学館で開催中の「原田治 展「かわいい」の発見 」は、記憶を懐か…

私とGW10連休【写真編】

私とGW10連休 - 音甘映画館 と合わせてドゾー。 ■0428 よき佇まい 岸体育館。とってもカッコイイ!明朝の文字も素敵。なのに解体予定で悲しい。 こちらはついに解体。 を見たからか集合住宅が気になった日。 アビタシオン コーポ レジデンス ■0429 府中駅か…

私とGW10連休

改元による10連休は、日本の人口の何割が該当するのだろうか。会社勤めで自動的に休みの人がいれば仕事柄ゆえ出勤の人もいるし、自営で営業し繁忙続きの人もいつもどおりの人もいるだろう。仕事は休みでも家業に追われる人もいるし、まさに人それぞれなこの1…

岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟

美しき瞬間: The Essence of Toshiko Okanoue作者: 岡上淑子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2019/02/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見るLibrarie6での展示もぴったりだったけれど、まさか東京都庭園美術館で見ることが出来るなんて。建物…

インポッシブル・アーキテクチャー

「インポッシブル・アーキテクチャー」埼玉県立近代美術館にて。 ”実現しなかった建築物”の紹介という一風奇妙な企画は、館長の建畠氏が約10年前から構想をあたためていたそうで、タイトルの「インポッシブル」には敢えて見え消し線が入っており、”不可能を…

バス・展示・歩く・シタール

土曜日。二子玉川から小さなバスに乗る。駅周辺は商業施設で賑わっているけれど、西側の川沿いは長閑な雰囲気が残ってる。住宅街の細い道は車が1台しか通れないほど狭い上にとても急な坂が幾度も続く、スリリングなバスの旅が好き。そして砧公園へ。 広々ノ…

「タータン |伝統と革新のデザイン|展」

三鷹市美術ギャラリーにて タータン 伝統と革新のデザイン 展 | 公益財団法人 三鷹市スポーツと文化財団 子供の頃からマクレガーのタータンチェックのスカートとマフラーがお気に入りだったし、中学以降はアズテックにJMC,TFCにヴァセリンズ、パステルズにオ…

師走の日々

12月1日 山手線、つり革が黄緑、壁面には液晶で広告映像、通路にはこれまで通りの紙広告、洪水で疲れるね。 さて、師走のはじまりの散歩。 渋谷駅、桜丘周辺は再開発が始まる。建物はそれぞれ閉ざされて、解体を待つばかり。道路も廃止。代官山からの帰り道…

色と形と光と、

雨が降り少し涼しく感じる朝だった。昨日買ったばかりのコロンビアの防水モックを履いて家を出るも、徐々に止むところだった。代々木八幡から歩き始める。もちとふかのプレーンベーグルを買って、ギャラリーへ。佐々木美穂さんの久しぶりの個展。色と合わせ…

retro-now-future

昨日と今日見た展示は、2018年に立ちながらいつかといつかを行ったり来たりしたような気分になった。 ■ビーマイベイビー 信藤三雄レトロスペクティブ 熱波を浴びながら朝イチで会場へ入ると目に映るデザインワークに、気恥ずかしさでいっぱいになる。それは…

昨日は東久留米、今日は国立国分寺府中。

昨日は東久留米を歩いたのだけど、途中の市立中央図書館で「東久留米の団地ーまちと暮らし」という展示を見た。東久留米は高度経済成長期に大型団地がいくつも建設されたために人口が急増し、発展した街だ。図書館所蔵の資料をコンパクトながらも丁寧にまと…

如月三連休日記 その1

■西大島ー亀戸ー本所吾妻橋→東日本橋ー神田→代々木 もわっと霞んだ光に包まれる。夜には雨との予報を信じ、小袋に折りたたみ傘を忍ばせて出掛けた。今日は東へ。西大島駅から出発。南インドなカレーを食べてから大団地を巡るように歩き、遊歩道を進む。この…

阿佐ヶ谷→西新宿+北参道→外苑前→渋谷

晴れて暖かく感じる陽光。阿佐ヶ谷から歩き始める。ポタポタ落ちる音、路面をガリガリ削る音、雪がもたらした音があちらこちらから聞こえる。足元は凍っていたり、積まれた雪が残っているので、時折歩みが止まったり。馬橋、蚕糸の森公園、鍋横、中野坂上、…

かくれんぼ

散髪へ。スッキリ。その後祐天寺駅へ移動し歩き始める。住宅街のなかをクキクキ進むと唐突に現れる長い坂道をぐぐぐーっと下り、カセット屋さんに寄ってからPOETIC SCAPEで尾仲浩二さんの個展を見た。1983年から1999年まで日本各地を旅して撮影した写真で、…

ギャラリー巡り

ギャラリーに行くときは大抵散歩とセットで、その道中も鑑賞に入っているように思います。行くときの天気で気持ちも違うし、窓のあるギャラリーだと光の影響もあります。ギャラリーを巡るのは自分と外界との対話のようなところもあって、私にはとても大切な…

描き続けること

いつも以上に自分メモとしての記録です。先日のこと。とある展覧会へ。新作展ではなく、これまでの作品が一同に介する場は思えば初めてだった。広いスペースに飾られる作品はいつもよりも大きな呼吸をしていたかもしれない。鮮やかな色彩と伸びやかな線に対…

6月サンブンノイチ

3日 自由が丘の外れで柳本浩市展を見てから呑川緑道を歩いて、都立大の2会場で福田紀子展。これまでの具象とは異なる、大判のモノクロ抽象画で驚くも、樹々のなかでフロッタージュで描いた作品で、静かに湧き上がる生命力が体のなかを貫いた。さっき見た「資…

柳本浩市展 続き

先日の「柳本浩市展 “アーキヴィスト — 柳本さんが残してくれたもの”」http://d.hatena.ne.jp/mikk/20170603/p1 の続きになります。 昨年急逝した柳本さんが残したコレクションを公開する展覧会へ行ったものの、『圧倒的な物量を目の前にしてお腹いっぱいな…

柳本浩市展

昨年急逝した柳本さんが残したコレクションを公開する展覧会へ。 http://www.interior-joho.com/lifestyle/detail.php?id=3802 会場の倉庫に入るなりウワッとした。カラフルな雑貨やみっちり詰まったファイルを付きっきりでつぶさに見る気にはなれず、年表や…

「坂倉準三のアンスティチュ・フランセ東京と巨匠の足跡」

倉方俊輔さん解説によるモダン建築トークツアー。四ツ谷駅出発で界隈に佇む名建築を辿るのですが、「散歩途中で見る」とは当然ながら異なり、素晴らしいひとときでした。倉方さんの豊富な知識は先人への敬意に満ち、的確なキーワードを散りばめてわかりやす…

建築と社会

7日土曜日。とても寒くて着込んで外出。昼は湯島近くの老舗でヒレサンド。揚げたてのあたたかいのも美味しかった。 その後国立近現代建築資料館へ。10月から開催中の「建築と社会を結ぶ―大高正人の方法」は非常に素晴らしい展示で、本日2回目の訪問。豊富な…

鑑賞記録

文字だけツラツラ並べても書いた本人しかわからない、展示の感想なので申し訳ないですが記録として・・・ ギャラリーに作品を見に行くのは、いつもの日常とちょっと離れて、だけどいつもの日常と確かに繋がっている不思議な空気に、スッと触れることが出来る…

今年の夏は

また台風が近づいているようだ。気圧の変化の所為か夏の疲れの所為か、昨日の昼は急に眠くなって午睡を取った。気がつけば舌の先には口内炎、口角にはヘルペス。蝉も断末魔な声を絞り上げている、ジリ、ジリ、ジ・・・この夏をなんとなく振り返る。 既に閉館…

真夏の太陽の下、アルバレス・ブラボ写真展

時系列としては前回の記録の続き。バス通りから路地に入って住宅街、久しぶりに歩いたこの道。かつて近くに住んでいたから日曜というとよく通っていた。自転車で、歩いて、図書館やパン屋に行く道すがら。 記憶の中の散歩道との違いに、脳味噌が一瞬フリーズ…