「マラノーチェ」と「ひなぎく」


もう台風による暴風雨を忘れている。
これは今朝の荒れ狂う空、なのだけど毎度変わり栄えのなく見えるののっけててすみません。

で「マラノーチェ」を見に行った。
ライズだとレイトだし「ガス・ヴァン・サントのデビュー作」というこの映画を見るのはライズXのが合うかもなあと思った次第。
きっと誰もがいうだろうけど「デビュー作にすべてがある」を地で行った作品だった。
彼の持ちうる「感覚」、そしてその表し方は恐るべきモノがあると改めて思う。
モノクロームの粗い、でも滑らかな映像。乾いた、でも濡れている映像。
男がいて、ネオン、雲、荒野、それだけ。
いろんなジャンルの音楽が絶妙に絡まって、瑞々しく繊細で、でも逞しく、また虚しい空気をつくりだす。
届かない想いではなく届けようとしていない想い。
このセンチメンタルさ、オトコノコ映画だなあ。
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さてさてタワーでアルバム3枚購入し西武で秋冬物、シンプルなニットをと思いつつざっくりニットにもココロ惹かれつつ、イメージフォーラムへ移動、
ひなぎく」のリバイバル上映!
olive少女ならばお馴染の、な訳ですが場内立見席も出る混雑ぶり!若い子ばっかでまたびっくり。フリッパーズではなくYUKIがオサレ番長のような。。(自分内イメージ)めぐりめぐるのね。
トルンカ『情熱』とシュヴァンクマイエル『エトセトラ』の短編を経てハジマリハジマリ。

おんなのこおんなのこケラケラケタケタ笑う笑う食べる食べるおしゃれする。
グシャグシャグシャポーン
チョキチョキ切って貼ってたくさんの「意味」の断片繋ぎ合わせ遊ぶように戦いを挑むの図。
カワイクて残酷でパワフルで、ああオンナノコ映画だなあ。
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この2本、どっちからも強く感じたのは「自由」だった。
固まったトコから外れたからこその自由さ、そして固まったトコから抜け出そうとするがゆえの自由さなんだろう、きっと。