ヤマジカズヒデ ソロlive

ドラムにホンジョウさん、ベースに須藤さん、サポートギターに三浦さん。亀戸Hardcoreにて。
久しぶりの三浦さんとの共演は、かつてのように微かに緊張感を含んだものではなく、とにかく「一緒に」演奏するのが楽しくて仕方がない!ということをヒシヒシと感じさせた。そして、ヤマジさんと三浦さんのギターの音色は双子のようだった。ギターソロはたいてい三浦さんが先攻で、波の壁がステージ上に出来たかのようにギターをかき鳴らすと、その後にヤマジがそれと拮抗する波の壁をつくりだす。
いくつもカバー曲をやったけれど、ギターってこんなにいろいろな音が出るのだなあってワクワクした。中でもとくにカッコイイなーって思ったのがあって、クラフトワークの「the model」とのこと。ヴェルヴェッツの「ride into the sun」、この曲のカバーではluna版のへろへろっぷりがすごくスキなのだけど、ヤマジさんのは穏やかな凪のようだった。それとdipの曲ではライブで聴くのも久々の「at there i will cry」! ラリーズなこの曲を本家本元の三浦さんとやるなんてね。そしてcanの「spoon」ではリズム隊のブレない反復反復をレールに2つのギターが次々に風景が変えてゆく、なんだか列車にずっと乗っているようだった。
いろんな曲をやったけれど、全体を通して同じ速度と温度で統一されていた感覚が残った。スピード上げてぶっ飛ばすでもないし、起伏あるスリリングな道をゆくのでもない。良き仲間と良き旅をしているようなライブだった*1

*1:個人的にちと頭がキリキリしてて音に素直に馴染めなかったトコがあるのがザンネンでした