live at o-nest

この日のライブでグッと心が動いたのは、久しぶりに聴いた”paco”だった。3人の音の畳み掛けと掛け合い、そのバランスがすごく面白くて聴いていて楽しかった! 私はこういうの聴きたいんだってつくづく思った。o-nestは音がキレイで、ベースラインもグッと立っていた。それから”neue”の最後のサビのところ「Vicious」って唄ったことにオオオ!と昂った。確かにフレーズ似てるネ・・・ワンフレーズじゃなくてそのまんま雪崩れ込んでもいいのになと思ってたら、まさかの”bend your head”!感傷が無くてタフな音だった。遠い記憶がずっと鳴り続けることもなくって、そういう感覚の変化が興味深かった。そこからよもやまさかまさかの「she cracked」!!!ギャー!


FOEは初めて聴いたけれど、CISCOオルタナ店を思い出したのだった。でももちろんそれで留まることはなく、サトケンさんの白い手袋が光りながらも、3人のバランスがお互いに均等を保ちながらカオティックに絡み合うのが良かった。そしてとても楽しそうなんだな、演奏が。そういうのを顔と仕草で伝えようとするよくあるアレじゃなくて、自然と滲み出てる。歳下の私がいうのも大変失礼なのですが、3人共”大人”で人柄の良さを感じる。だからだろうか、MCが長く多少フランクだとしても、萎えることがなかった。
最後はdipもステージに登場、”i'm waiting for the man”とthe roostersのカバー、更に”tomorrow never knows”!!!
3×3だもの、そりゃ凄いデスヨ。この間の手刀よりも生々しく粗野だった。ドラムがキーポイントになるこの曲をツードラムってことで、多分ナカニシさんが一番集中していたように思えたけれど、最後にヤマジさんがガシガシ行けーっと煽ったことで、グッとスイッチが入ったところがヨカッタ。


FOE企画の今回はウミネコカレー付き。キーマ2種、甘みの違いが美味しかった。ウミネコカレーは西永福に実店鋪を開店準備中。あの界隈は昔住んでたエリアに近くて、週末に自転車で行ったりしてたからなんだか嬉しい。
それとBGMにヤマジさんとアイゴンさんがそれぞれ選んだ曲が流れていて、2人の時代の線がかぶりながらも方向の異なるベクトルが面白かった。ヤマジさんのはこれまでも挙げていた楽曲が並ぶ、オールタイム・ベスト的選曲な印象。Televisionのような軸は勿論、90年代半ば〜後半の匂いが濃厚で、time acidな頃を思い起こしたりもした。Komeda好きなのかーと驚きとナルホドが。対するアイゴンさんはdon caballeroとかうんうん。


ちょっとお祭り気分なライブでした。今年のdip納めなのだなー。今年は映画とか新譜とか再現ライブとか、思い返せばお祭り感強かったな。