元競馬場前から歩く

目黒通りをバスは走る。今日は元競馬場前バス停からの散策路。その名の通りここには昔競馬場があり、道路にその名残があるというのは有名な話だけど、バス停だけでなく町名もかつての姿を忍ばせるものが界隈には多くて、魅力的。「油面」「衾町」「月光」「蛇崩」とかね。それに歩いていても比較的古い平屋建住宅や商店が残ってて、目黒のにおいがする。


道路が通って、ますますにおいは消えてしまうのかな。


ここにはかつて川があり、水車があって、橋があった。

ゆるやかな坂道。この勾配による流れを利用した水車だったんだろうなあ。

環七にぶつかる。

環七開通によって分断された用水路だってことがわかる。

下ってまた上がる坂道!と撮ってみたら偶然に猫がいた。

逢びき。

この2つの柱はなんだろか。

辺り一帯の大地主であった所有者が350年以上かけて育まれた屋敷林を世田谷区に寄贈した「都市林」。世田谷区ではトラスト運動として、こういった屋敷の緑を貴重な財産として守ることを推めている。継承する側が抱える問題もわかるけれど、行政側がどう働きかけるかもとても重要なのだよなあと改めて思う。


帰宅して、録画してあった「恋人までの距離(ディスタンス)」を見た。「ビフォア・サンライズ」というよりはやっぱりこの邦題。久しぶりに見たけど号泣。歳取るごとに泣きが強まるねえ。。。私が人生で大切にしているものが散りばめられた映画だと改めて思う。初めて見た時はそこまでそう思えなかったけど。イーサン・ホークは甘い顔つきで、ああこの人はいい歳の取り方をして表情にそれが現れているなあってしみじみする。