OGRE YOU ASSHOLE LIVE LIQUIDROOM

7月の10周年記念ライブは企画モノな流れがあったけれど、今年最後のライブは新曲5曲を冒頭・中盤・ラストに散らし来年を見据えた選曲で、大きなトラブルも無く(私が見に行く日は何らかのトラブルがあるときが何故か多い……)、程よい緊張感があっていい意味で落ち着いた内容だった。終盤お馴染みの「ロープ」も大ラスな爆発が無かったのは、次に新曲に続くから……?「ロープ」に代わる瞬殺曲あればいいのになとは思うけれど、新曲はどう育っていくのかな。さすがにまだ馴染んでいなかったけれど挑戦していることは感じられた。
それにしても音がクリアだったなあ。きれいなまま混沌に渦を巻き、濁ることがなくて。
衝動と明晰さが両立し、全体の構築がキチッと出来ているなかで細部に光が宿っていて、幾度もハッとスイッチが入って昂揚した。決してアツくならないんだけど、時折グワッとなるんだよねえ。そういう瞬間が宿るライブが一番嬉しい。
それと、ドラムがやっぱり全体のアンサンブルの「要」であると改めて実感。表情豊かだから長尺でも流れが停滞しないし、あれ?ってならない。
今年もたくさんフェス出てたし対バンも多くて、逞しい。次世代なバンドが出てきた今日このごろだけど、テン年代後半にどんな音を鳴らしてくれるのか、とても楽しみです。
帰りは明治通りを歩いて渋谷駅まで。渋谷駅の周辺はどんどん変貌してきてる。来年の今日はどんな風景に変わっているだろう?