緊急ナイト

2回連続でdip話で失礼します……。出演:緊急バンド(古市コータロー/鈴木淳/クハラカズユキ) / うつみようこ / 大木温之 / ヤマジカズヒデ(dip) 新宿紅布にて。記念すべき20回目にヤマジさんがソロで参加!ヤマジさん、浮かないかな…って企画だけど、キュウちゃんとはqyb仲間だし、ハルさんとは同学年&トモさんと予備校仲間繋がりだし、淳さんとは高校で同級生、うつみようこさんも同学年だそうで、あらそうなのね。ちなみに2011年にギターで参加した回は見ていません。


会場に入るとハルさんがアコギで唄い歩きまわってて、飄々とした姿に「ジョナサン・リッチマンみたい!」と思っちゃった。バーカウンターではキュウちゃんがビールサーブしてるし、やっぱりこの企画って尋常じゃないんだなー・・・

まずはうつみようこさん。ソウルフルなスターだった。もう驚いた!その唄声の豊かさに。大阪のおかん的喋りの巧さで場内を笑わせ、唄えば場を一掃してしまう。カバー曲も元曲がわからなくなるくらいに、自分のものにしてしまう。

続いて大木温之さん。ロックンロールなスターだった。喋れば酔いどれ、唄っても酔いどれなんだけど、カッコイイーー。ステージの上も日々と地続きで唄い喋り、でも開演前にふらりと見せた姿とは明らかに違うスターだったのッ。


さて、ヤマジさん。「一人は久しぶりなので緊張してます」と言ったけれど、そうか、確かに「完全に一人」は久々なんですね。1曲目がコレクターズの「世界を止めて」だったから驚いた!なにこの場の空気を読んだ選曲!珍しすぎる!(ヒドイ言いっぷりでスミマセン)ヤマジさんが唄うとどこか切なさが残るんだよねえ。素敵なカバー。

続いては「since yesterday」!これも久々では?REVOLVERによるカバーを参考にしたそうです。ヤマジさんの「カバーのカバー」感覚好き。

イマイアキノブくんの曲です、と「風のゆくえ」。寂寥感あるいい曲だったー。
次はボブ・ディランの「I shall be released」、これがまたいいんですよぅ。俯きながら独白してるとこにギターが遠くに連れてってくれる。完全にヤマジさんの曲になってる・・・

最後は、ひとり「tomorrow never knows」。ギターぐわんぐわん。バンドの時とは違う音像で桃源郷な美しさ。


緊急バンド。シャッキリクリアでガツン!とした音がカッコヨイ!そして、コータローさんはアイドルなスターだった……!完全に昔の少女漫画の憧れのセンパイ。星が舞ってる。喋りながらもシャッターチャンスバリバリ。凄すぎて慄いた。唄ってもキラメキ、ギターはギュインギュイン、喋れば笑いでドカンドカン、コータローさん52歳。カジくん49歳とはまた違うアイドルスターっぷりでいやはや乾杯。お酒でぐでんぐでんな毎日のようなのに何故このスタンスを貫けるの?!と思ってたところ、ブログを拝読したらジムに通っているそうで、なるほど保つって大変、アイドルは努力の人である。ちなみにブログはカメラ目線のお写真満載なところにもまた慄いた。わかってらっしゃる…。最後はヤマジさん入って「時の過ぎ行くままに」(ジュリ〜〜)、でラストにstoogesの「I wanna be your dog」でヤマジさん叫び、ギター掻き鳴らし、ウオオオオオオオオ!!!ででで、最後の最後にうつみようこさんが唄う「パープル・レイン」圧巻。これはみんな泣く・・・(;;)コータローさんのプリンスの物真似がネタとして強度が凄すぎた。。。


緊急ナイトは高校みたいだった。兄貴や姉御たちが和気あいあいで、そこに寝てばかりのヒトも加わって、そんなセンパイたちの光景を眺める私には超アウェイな空間だったけれど、楽しかったです。緊急ナイト常連の同行者Yさんと帰り道、「コータローさんもハルさんもスターだねッ」「ヤマジさんは職人だねー」と興奮気味に感想を言いあい嬉しかったなー。長時間のライブに体力不足が堪える今日このごろ、ステージ上の輝くスターを拝んで生きる力と術を貰うのであるの巻。