最近の歩いた記録を綴ります。
中秋の名月の夜。
9月15日。会社帰りに美容院へ向かう前に久しぶりの夜の散歩。パステルグリーンの壁と素っ気なさが良い店で軽く食べて、バス基地を眺める。夜空に浮かぶのは中秋の名月。渋谷駅構内でモリッシー来日公演のポスターを見かけて驚く。イマドキ珍しい……と思っていたらあの恐ろしい展開が待ち受けていたとは……
秋の遠足
9月17日。地下鉄と私鉄を乗り継ぎ、初めて降り立つ駅からバスに乗り、国道沿いで下車して歩きだす。カレーを食べてコーヒーを飲み、団地と給水塔を満喫。好きなものてんこ盛りな「ちょっと遠足」、楽しかったなあ。この日の記録はまた改めて。
表参道青山信濃町四谷三丁目新宿
10月9日。表参道下車、少し時間あるので立ち寄ったスパイラルでドムスチェアの展覧会をやっていた。素敵だったー。ディレクションが素晴らしい。スパイラルのように、目的なくふらりと立ち寄ったのに刺激を貰ったり発見があったり、穏やかな気持ちになったりする場所の大切さ。嫌な言い方を敢えてすると「東京的」ともいえるだろうけれど。さてここから歩き始める。青山北町は退去が進み粗大ゴミ置き場が山になっていた。霞ヶ丘も漸く解体始まり給水塔は既に無かった。少なからず近年中に建替もしくは除却だっただろうし、とは思う。黒川紀章設計のベルコモンズは既に解体済。外苑前、信濃町から四谷三丁目あたりは随分建替が多かった。新宿三丁目でユニオン寄ってリー・ヘイゼルウッドの曲をカバーしたのを集めたCD買う。
もう河童はいないしね。
通りがかった三軒茶屋中央劇場跡のギラギラした様に絶句して、フォルダ探って去年の5月に撮った写真を見返す。
「さよなら河童の映画館」
http://d.hatena.ne.jp/mikk/20150603/p1
今の建物は簡易的なつくりで、恐らくは周囲一帯の再開発待ちのようなのに、佇まいがひたすら必死で余裕が無い雰囲気に悲しくなる。
チェーン店の派手な看板で全国同じように街が染まっていく様に対抗するように個人店も今また増えてきたけれど、先日書いたような”既視感のある店が増えた”という点で構造は似ていて、ナントモ苦笑いなところがある。
(追記)既存建物を補修して使えばいいという意見も恐らくは現場からしたら無理無理な話で、そうするにはこれまで何十年もきっちり維持管理し周辺環境と調整しあっていないと現実問題として難しいと思う、それと大きいのは耐震性。素人意見だけど。元々50年もてばという考えで建てられたという話も目にするわけで。じゃあ、今建て替えざるを得ないならば今度こそ、100年を超えて愛され街に馴染む建物を作ればいい。みんなが管理を行政にまかせていざとなったら不満ばかりいうのではなく、納めた税金を使用して私たちの暮らしが支えられていることを日頃から理解すればいい。しかしそうはなっていないのが、恐ろしい。どうせ次の建替時期にはこの世にいないし?