記憶を映画へ

うだうだ言ってばかりの今日このごろ。マイク・ミルズの新作「20th Century Women」についての記事にハッとさせられた。

「私が今も記憶というものが本当にあてにならないものだと思っています。記憶は変化し、移動していくもので、実際私と姉二人たちとの間で同じ出来事なのに全く違う印象や物語を持っていたりということがよくあります。でも私はその間違いだらけの堕落したものを楽しんでいる。記憶にピュアなものなんてなくて、事実というものもない。そしてそこに何か甘苦くて美しいと感じるものがあると思っています。」

記憶の詳細について:
 「自分の覚えている記憶の正否はともかく、できる限りに詳細で思い出そうとします。いつも自分の人生から物語を作るわけではないけど自分の生活を具体的に再現できればできるほど作品に惹きつける何かがでてくる。母がセーラムのタバコを吸ってビルケンシュトックのサンダルを履いていたとか。そんな意味のないような細かいところをしっかりさせていくということ、それには何かとても深いものがある気がします」 

引用元:自分を育ててくれたすべての女性たちへ『20th Century Women』 http://indietokyo.com/?p=5567


こういう想いで綴られた映画が好きだ。