uminecosounds at o-nest

8月8日の夜。1月以来のライブ。このペースだとそこまで久しぶりではないと思えちゃうけど、この8ヶ月程の月日をしっかりと感じさせるライブだった。
ヤマジさんはフジでのサイドに徹した役割を保ちつつさすがの存在感。古里さんの楽しそうな表情が嬉しいし、唄声の切ない優しさ柔らかさが胸にキュッと来る。コテさんの粘っこくも乾いたドラムは楽しさをもっと引き出してくれるし、スドウさんのベースはひっそりしっかりいつだって唄っている。

聴いたとたんにウワーってウキウキしちゃって、ニコニコして、全曲(!)シンガロングして(声は出してない、た、多分…)体揺らして、すっごく楽しいのにどうしてだか涙が出てくるんだよ。幾度も笑っては涙しての繰り返し。場内のみんなから放たれる幸福感、ああ世界のみんながこの気持ちだったらいいのにね。
ウミネコのライブでは毎回、おんなじことを思っている。でも、前回よりも確実に更新された濃密なバンドサウンドになっていて、おんなじだけど違うのだ。メンバーそれぞれの活動が見事に反映される音は揺るぎなく迷いなく、鳴り響く。だから私の心にグッとそのまま入ってくる。重ねた歳月を感じるけれど、絶対円熟はしないことでしょう。安定してるのに安住しない、ああ、永遠に旅路って感じだなあ。

アンコールは「宇宙旅行」、その後もまだ鳴り止まないアンコールの声! そして最初に古里さんが、そしてヤマジさんが出てきて2人で「まちのあかり」、途中でコテさんが出てきて、しばらくして須藤さんが加わって。徐々に集まって円環になるこの光景が、まさにuminecosoundsを表していて、また泣いてしまった。

ロディアスでポップなオルタナ・ギターロックバンド。90年代のTFCやマシュー・スイートが好きな人にはズバリだし、もっと幅広い層に聴いてもらえる楽曲だと思う。古里さんが安心してカレー店主を続けられるように音源が売れるといいな・・・とか言ったりして(早く売り切れてしまうことも多い人気店だけど)。


ちなみに今回の特出事項としては、中盤恒例の「コテさんコーナー」で「ニンニキ」のお時間。ヤマジさんが「シューゲイザー・ニンニキ?」と言い、シューでマイブラなギターを奏で始めた。そこに乗っかってコテさんが唄い始めるも轟音で唄いにくいようで「・・・というかスロウダイヴな」「スワーブドライバーとか」「コクトー・ツインズ的な」などと言い始めると、そのバンド名にあったギターを弾いてくれるヤマジさんにキャア〜〜(惚)