CAN'T vol.2

3月24日 渋谷Galaxy Gingakeiにて。いつものライブとは毛色の異なるイベントは、集う客もいつもと異なる印象で面白い。dipは細海魚さんのキーボードを加えて、更に加速していった。
最初の一音で目を瞑る。1曲目「krauteater」の止まらない音の軌道に海をスイスイと泳ぐ魚を思い出して、ああ美しいなあって、気持ちよくて、ヤマジさんのギターがガッと入って奏でられたフレーズに泣きそうになった。楽しくて、ふと気がつくと周りの人たちから幸せな感情が伝わってきて、クールな演奏がアツい音となってこんなにも幸せな空間が生まれるのだ。なんて素敵なんだろう!

FÖLLAKZOIDはSacred Bonesからリリースしてたし、最近はJ. Spacemanとコラボしてたから何らか聴いていたけれど、ライブの想像が出来なかった。ひたすら深い海の底を反復反復して潜伏してる音。ボーカルが金髪でとても美しいお顔立ち、ノベンバのこばやしくんに似てるなあと遠くから眺めていた。ちょっと呪術的でもあり、彼の存在感が妖しいスパイスにもなっていて、面白い音作り。ライティングで演出されているとやばいくらいにハマったかも。チリからすごい時間を掛けて来てくれたんだなあ。日本楽しんでくれたかな。


帰り道、渋谷の裏通りに白く輝く桜の木と月明かり。ああいい夜だなあ。