dessin

デッサン会に参加した。20年強ぶりなのに制作室に入った途端、かつての時間が地続きに繋がった。魔法みたいだった。
モデルを見て、線を引く。その繰り返し。あれ?この線だとちょっと違うか、いや大丈夫、やっぱり違う、あ、これだ!
そのデッサンを見て先生が「ほら、もっと、大きく捉えなさい」。その言葉は絵だけではなく、私の日々に対して向けられたようにも思えた。
最後に先生が仰った。「対象を見て、これ、と自分が決めた線を描く。そこには正解はない、だってあなたが見て決めた線なのだから。利害関係も無い、純粋で清々しい世界ね、デッサンって」