灰野敬二×ヤマジカズヒデ

11/1 木曜、下北沢THREEにて。前回いつだったかと見ればなんと2012年9月、6年前もだった!そんなに!あの日はまだ夏の暑さなのにクーラーが故障して湿度の高さに朦朧としたけど、今日は詫びとばかりにガンガン効いてて、寒いくらいだった。
3番手で登場、まさかの着席スタイル!顔が時折見えるくらいで手元足元はまるで見えず、、、。でも最初の音だけで、前回の印象とまったく違うことは確実にわかった。ヤマジさんは灰野さんの動向を追いながらも、臆すること無く対等に自身の鳴りを奏でていた。波動で共鳴しあい、同じ周波数で交信していた。その精度はこれまでで一番高かった。ヤマジさんの普段逃れられない部分に蓋がされていて、このままもっと深くへ!と息を詰めていた。
そこへ中盤、唐突にtelevision「Little Johnny Jewel」をヤマジさんが唄うので驚いた。でも今までのカバーとは異なり、灰野さんがギターをかき鳴らして破壊しながら構築していく。全身全霊な音。きっと永遠に解けることがない音。
ひゅんと終わった1時間ほどのセッション、もっと遠く遠く知らない世界へ誘われたかったけれど、灰野さんはとても嬉しそうに見えた。漆黒の凶暴な音なのに、何故かそう思えた。灰野さんの演奏を多く見たことのない私が言うのも失礼だけど。


1番手のZOVは初めて聴いたけれどMRI検査みたいだったし、続く割礼は最近の中では”早い割礼”だけどサクサク安定した供給で輸血してるみたいだったし(松橋さんのMCしながら他メンバーがテッテケ撤収には笑った)、どちらもかっこよかった。最後の灰野ヤマジはさながら整体といったところでしょうか。場内BGMがYoung Groupだったのも嬉しい。(この企画の次回が木之下渉さん出演ですね)木之下さんとヤマジさんでフォーキーな夜も聴いてみたいな。
終演は22時だったけど、帰り道スタスタ歩けるほどだったし、体が活性化したようで翌朝スッキリ目覚めて仕事した。