カーマイン・ストリート・ギター

今年のtiffはこれ一本。会社帰りに六本木へ駆け込んだ。昔ほど「映画祭然」しなくなっちゃったなあ。

監督:ロン・マン。NYのグリニッジビレッジで工房を営むギター職人を題材にしたドキュメンタリー。市内で建物を壊した際に出る廃材を利用して制作されるギターを求めて、毎日1人づつギタリストが工房にやってきてはギターをつまびきながら職人と話す。ただそれだけの映画。でもなんと豊かなことか!
それは職人とギタリストがそれぞれ深いストーリーを自身に持っていて、語る言葉に厚みと深みがあるからだろう。
マーク・リボーなど豪華出演者(ジャームッシュも!)のなかでも、ルー・リード バンドのギタリスト(名前失念)が弾いた「ファム・ファタール」のドローンには、やられてしまった!
街に人が暮らし、音楽が流れ、コミュニティが生まれ、継承していくこと。80分と短めだし、来月オープンのアップリンク吉祥寺でロングラン上映するのにピッタリなので是非お願いしたいです!