ア・ゴースト・ストーリー

書きたいことはいくつかあるのだけど今ザザーッと書くことにのめりこめず、リハビリという気持ちで綴る感想ゆえ、頭につけるタイトルはあくまでも便宜上且つ内容に触れるので諸々お許しください。



渋谷シネクイント。シネパレス跡に移転後初。
デヴィッド・ロウリー監督の「セインツ -約束の果て-」は柔らかな光の美しさが印象的な好きな映画で、今回もルーニー・マーラが主演だし、楽しみにしていた。”お化け”のキービジュアルは惹き付けることうけあいだし、切ない愛の物語だと思いこんでいた。ところが。
まさかの建築映画だった!
二子玉とかの再開発地域のシネコンで上映してたら、痛快なのに!
当初のラブストーリー的展開は早々と過ぎ、ああ、「ひとりの物語」ではなくて一般的な感情や概念を視覚的に「デザイン」しようとしてるのかなと思いきや、中盤怒涛の「説教」に萎えたなあ。。。ここまで言葉少ななのは、これがあるためなの? このシーンが起点となって、後半の建築映画展開になるのだけど。ううううん。んでもってあの人、ボニー"プリンス"ビリーなの!
それと音楽のセレクトに、監督は80年生まれだということ(世代がずっと下)を思ってしまったけれど、それはさておきミュージシャンである主人公が制作して妻に聴かせる楽曲が、しょぼくてねえ。個人的趣味ではないとかじゃなく、ホントに微妙なんですよ。でもストーリー的にはそれで合ってて、監督がそういう楽曲を要請したのかもと思うと震える・・・。
そんなこんなで、数々の静的なシーンもなんだか、蛍光マーカー引いた教科書的な感覚に捉えてしまって、全然入り込めなかったのでした。