私の「平成」音盤

巷のなんでもソレが付いて回って煩えよ状態のなかではありますが、私が過ごした平成の日々に鳴っていたアルバムを挙げることにしました。ありがちだけど、こういうの考えるの好きなのです。ちなみに「邦楽のみ」です。だって海外のひとは昭和も平成も知らないからね・・・。社会動向の年表と平行したほうがわかりやすいとは思うし、定義とか縛りについては深く考えてないですが、一定の時期に偏りがないように心がけたつもりです。



1.Flipper's guitar「ヘッド博士の世界塔」
2.ヤマジカズヒデ「sunday paffce」
平成3年=1991年。平成31年間の最初から最後まで、彼らの音楽活動の変遷と共に私の日々がありました。ヘッド博士をまず挙げるとして、dipならば平成5年リリースのUKP 1stを挙げたいところだけど、ヘッド博士と同じ年(思えばバブル崩壊の年!)にリリースのヤマソロ1stを。80年代の同調圧力から離れて屹立してる芯は今も変わらないし、そういうミュージシャンが好きなんだなと改めて思います。

※平成ヒト桁はとにかく渋谷でHMVとクワトロWAVEとZEST(あとciscoオルタナ店は遅れてやってきたね)とユニオンとレコファンを毎日のように巡回してた。



3.Sugar plant「cage of the sun」
平成8年=1996年。渋谷系を始めとする喧騒にうんざりしていた頃、HMV渋谷の太田さんがいなくなった邦楽フロアで掛かっていて、ああこれだなあと思った光景を今も覚えています。

※平成9年 フジロック第1回の2日目に向かう早朝新宿のバスターミナルで中止を知った思い出・・・。邦楽ロックが盛り上がった頃でもあるけど、UK/USばかりに耳が行ってたから、普通挙がりそうな盤が一切無いのよね。。。

4.Air「Usual tone of voice
平成10年=1998年。一人暮らしを初めて間もない頃の新高円寺の6畳和室で沈むように聴いていたのを思い出すのです。

※平成11年 この頃発売されたiMacを購入したはず。



5.Cornelius「POINT」
平成13年=2001年 まさに「ポイント」なアルバム。先行sgの”POINT OF VIEW POINT”で、これまでの感覚が一掃された。ソロ以降の加速する過剰が苦手だったので、・・・わあああ!となった。にしても特別感ある「2001年」も、平成で示すと変な感じ。。。



6.朝生 愛「ラヴェンダー・エディション」
平成16年=2004年 誰にも聴こえてなくても、ここで私は私の歌を紡ぐというひそやかで強い意志。聴くたびに泣く。

7.カヒミ・カリィ「Nunki」
平成18年=2006年 あのカヒミがこんな音のアルバムをつくるなんて!いろいろと感慨深い1枚。

はてなダイアリーを書くようになって、自分からこの音楽が好きー!と発信するようになったり良い盤を教えて貰ったり。更にYouTubeで聴き方も劇的に変わった頃。自分の生活もガラッと変わった。



8.ラジオゾンデ「sanctuary」
平成21年=2009年 この何年かで「音の聴き方」に気づきを得たところに知ったタイミングは時代の流れなのかな。空間の響きを大切にした音楽性は勿論のこと、starnetで録音、演奏会場や販売など一般的な手法とは一線を化す活動も時代の変化を反映してた。


9.EXTRUDERS「colors」
平成25年=2013年 低音でジリジリ昂ぶる音とアートワークがめちゃくちゃツボ。平成20年代の盤として幾つも挙がる中から敢えて挙げておきたい。

ウミネコ聴くようになって邦楽シーンはいろいろ変わってたんだなーと思ったりもした。



10.ミツメ「Ghosts」
平成31年=2019年 平熱で淡々としたつくりは、メンバーが皆ものすごく幅広く深い聴き手であるからこそ、丹念に複雑に編み出されていることがよくわかる。邦楽新譜で珍しくレコードのみ購入。バンド運営方法も含めて平成最後にふさわしい1枚。 


割礼挙げられなかった……。平成頭はソフトバレエもありました。平成10年代ならばゆらゆら帝国、Ghostも挙げたいし、20年代ならばNISENNENMONDAI、KURUUCREW、オウガ、ウミネコ、Sloopy Joe、Klan Aileenも挙げたかったな。オウガやウミネコなど、バンドの在り方の変化は、平成を語る上でのトピックスだと思う。
平成は、田舎にいて、上京して、学生から社会人になって、そっからのが長いけども人生のターニングポイントが順繰りにやってきた。
こんなことを考えながらも、昭和は30年代とかピンと来るのに、平成に入ると西暦のほうがピンと来るなあと今回つくづく思ったし、なんにせよ、元号に関係なくそのときの私が反応する音楽を聴き続けるのだ。