緑のカーテン

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所用で訪れた街。その珈琲店に入るのは数年ぶりだった。サイフォンで淹れた深煎の珈琲をゆっくりと飲みながら、白いカーテンの向こうの、緑のカーテン越しに時折すうっと行き交う人々や自転車を眺めていたら、若いお母さんに連れられた子供2人が、入ってくるなり、「これあげるーーー!」と折り紙と手紙に差し出し、店主が「わああ!ありがとうーー!」と人柄の良さがにじみ出ている笑顔を返す店。店内で子どもたちははしゃぐことなく、楽しそうに母親と過ごしている。年齢層は幅広く、男女問わず、ひとりで、ふたりで、どの席の人も穏やかに過ごす場所。こんな空間が世界そのものであればいいのにね。


駅前を通りかかったときに「年金を増やしましょう〜〜」とうわごとのように繰り返しながらある候補者のチラシを渡そうとしたのが「高齢男性」なことが、ある意味わかりやすい。「選挙割」を掲げる個人店舗を多数見かけたけれど、そんなことを敢えてしなくても良い日々でありますよう、みんなが自分のまっとうを選んで生きていけますように。そもそもただ選挙に行きましょうってだけの言葉は安易ではないだろか、ね。