7月から8月

8月最初の土曜日。外は暑すぎて歩く気になれないだろうから、夕方まで家でダラダラかなといった塩梅。なのでこのところの日々のあれこれをまとめて備忘録で綴ることにします。


7月はとにかく曇りと雨だった記憶。終わり頃にいきなり暑さ弾ける!って展開は、ポストロック的である。


7月21日 Pitchfork fesがリアルタイムで配信されてたのを見る。ステレオラブはやっぱりサイコーにかっこよくて、ほんっとに嬉しい!ベルセバは「天使のためいき」再現ライブ。リリース当時HMV渋谷の新譜の壁に面だしされた光景は忘れられないし、この唄声とメロディを大切にひとり聴いたあの頃があったと思い出しながら泣いた……。こんなひとりぼっちな唄を、海外フェスでの演奏でオンタイムでおうちで見ている不思議さよ。


7月26日から3日間はフジロックライブ配信で。いやー、ほんとに未来になったものだねえ。ヤマジさんは今年もあの布陣で。大編成では埋もれてしまうところ、カッと切り込まれるギターの「如何にも」な音色に痺れたり、後ろで淡々と弾いてる姿が不意に映ったりするのを楽しむ、マイノリティなワスのおうちフジロック。にしてもフェス眺めてると売れるのと売れないの差を考えてしまう。マイノリティのなかのマスへの吸引力ってなにがポイントなのか、ねえ。
最終日のcure。中学の頃、初めて聴いたときの印象のままの、翳ったりキラキラしたり、森の中を彷徨うような音と、唯一無二な声。ほんと、あのままで「今」鳴ってて、うちでオンタイムで見ている、そういう未来があるのだなあとしみじみした。あとところどころdip味を再発見したり(またそこか!)怒涛のアンコール、最後に「boy don't cry」 あああああありがとう!!
かなりな悪天候だったのにタフに乗り切れる人々が集う場なんだなーということも再認識した。


f:id:mikk:20190803133335j:plain:w400
7月27日、汗かきながらIF入って、「サマーフィーリング」見て外へ出たら、日が落ちてきたし暫し歩いたらこんな一瞬の輝きに出会う。


7月28日、暑いよぅとだらけながら入った喫茶店ではslowdiveの3rdがかかっていて、一気にひんやりとした。熱い珈琲をちびちび飲む。向かいのテーブルには若い女性が2人いて、それぞれスマホを見っぱなし。時々お互いポーズ決めて写真撮り合う光景に、SNSにこうやって上げるんだなあと理解。



uminecosounds / ジリジリ
8月定期ポスト。どなたかが書いてらしたけど、uminecosoundsは青春の一片だったなあ、夏の思い出のような。もはやそんな印象がある。古里さんのつくるカレーも大好きだけど、唄声と曲も大好きなんですよ。


8月2日。昨夜はいつもと違う駅から歩いた。日が落ちても、昼間に蓄え続けた暴力的な熱気は残ったままだった。ふと角を曲がると坂があり、登り切ると、あ!と思わず声を上げた。
f:id:mikk:20190803112611j:plain:w400
若い頃に憧れた、手の届かない場所がそこに眠っていた。
階段を上がり、路地を幾度か曲がるたびにふっと風が差したけれど、やっぱり熱波の中だった。そうこうしてたどり着いた「月の青い部屋」の中に浮かぶ海の輝きに泣いた。オレンジの薫りが漂った。
f:id:mikk:20190803111349j:plain:w400
21時。外へ出ると空気の熱がようやく落ち着いて、気持ちよく歩けるようになった。