台風過ぎて

超大型の台風が夜更けにゴーーーーッと通り過ぎ、朝が開ければいつもと違う状況なのは東京だからこそで、交通網は軒並みダウン。通勤路を変えたことが功を奏し、無理なく楽に進んで、定刻から1時間少々過ぎて会社到着。モクモクと仕事を終えて、退勤。執務室出て、はー今日は盛りだくさんだったねーとエレベーターホールの窓の向こうが、真っ赤な夕焼け。ああ。こういう瞬間があるから生き返る。
にしてもこういう事態の時に上司の器がよくわかる。
ねえ、来年の今頃にこんな災害起きたらどうなるんだろね。どうしたらあんなに楽観的になれて、”何か”に対して敵意丸出しなのが、ほんとうにわからない。
店頭には梨や葡萄が並ぶけれど、まだモンブランを食べる気持ちにはなれない。空に浮かぶ雲に秋の訪れを感じながらも空気の暑さにうんざりする。人間ドックの結果に齢を痛感し、いつものようにパチンパチンとハマらないし、ああ徐々に減らしていかないといけないのだなと思いながら彷徨い、空っぽの時間を過ごす。親の「何かをしていないと!」という強迫観念に満ちた言動に震え、ひとりでぼーっとしてる時間だいじだなと思う。