もう一度、お囃子のなかで。

いつもと違う街で、その街のいつもを歩く喜び。いつも、は簡単につくり出せるものではない。

盛岡に滞在した週の終わり、9月14日から八幡宮祭りがはじまるそうで、街角のあちらこちらで仮設テントに入った山車を見かけた。大きく鮮やかな造形は、歌舞伎の名場面を表わしているとのこと。旅の最後の夜ご飯を食べたあとにぷらりと歩いていたら、祭囃子が聞こえてきたので近づくと、広場に置かれた山車を囲んで子供たちが太鼓の練習をしていた。9年前に来たときは夏祭り前で、そのときも祭囃子の練習が聞こえてきたことを思い出した。偶然にもそんなタイミング、前回同様今回も本番を見ることが出来ないけれど、祭り前の静かなワクワク感も楽しい。
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江戸時代からの歴史を持つ、市の無形民俗文化財だそうで、こうやって子世代へ継承されてきたのだなあ。
http://www.odette.or.jp/?p=829


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橋を渡って(この橋を旅の数日間で何度渡ったことだろうか!)、川沿いの散歩道へ。
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鬱蒼とした樹木の傍らの喫茶店へ。今回は常連らしき男女4人のお喋りを背に、窓際の席で川を眺めながらぼんやりと時を過ごした。月明かりの下の川沿いの景色にお囃子が重なるひとときは、盛岡の日常と特別のあいまだった。
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