damon & naomi with michio kurihara

前回は2017年の同じく11月、その前も11月だった気がする……。今回は11月14日(木)吉祥寺曼荼羅2にて。今日は最初に馬頭さん。この間はThe Silenceだったけどライブ見る機会この頃多くて嬉しい。今日は黒のフリルシャツに大きなブローチの装いは王子様のような美しさ、んであの唄声は素敵…としか言えない。


そしてdamon&naomiさん、栗原さんも終始一緒に。ところで今回の来日公演に敦賀も入っていて、それもイベントで、何故?

敦賀市は、1920年代にポーランド孤児が、1940年代には杉原千畝が発行したビザにより救われた多くのユダヤ人難民が上陸した歴史をもつ街です。この人道の港の歴史を振り返り、敦賀とゆかりのある国々との友好の絆を次世代に繋げていくべく(中略)「敦賀国際文化交流フェスティバル2019」を開催します。
敦賀国際文化交流フェスティバル2019

今年2回めとなるこのフェスに呼ばれた理由、それは「damonさんのお父様は杉原千畝によるビザで日本を経由してアメリカへ亡命した方」だからなのでした。本当にビックリしました……。杉原さんが救った命があったからこそ、damonさんが生まれ、彼がつくりだす唄によって私は救われてきたのです。
damonさんの、瞬間瞬間を愛しむように弾くギターは、お父様にまつわる話を知ると、ああ、だからこそなのだなあと腑に落ちる。それとね、栗原さんのギターソロにとても嬉しそうに笑う姿がね、良いのだなあ。今回なんてめちゃくちゃ満面の笑み満載でね、凄すぎて笑っちゃった!って感じの。んでもってMCのたびに「クリハラサン、クリハラサン」と言ってて、前よりもその熱が高まってる気がする……。naomiさんはキーボードのみの演奏。唄声も立つ姿も変わらず凛として、時折微笑む。女神。
空気そのものを震えさせ、2人の声が、3人の音が、重なり合うことで更に震える空気、に泣いた。栗原さんのギターは内なる熱情を感じた。淡々と表情ひとつ変えずに下を向いて弾きながら、暴れまわる鋼鉄の蛇のような想いを冷静に調律するかのような手の動き。聴いていてハッと引き込まれて体が止まってしまう。具体的な形容や説明がし難い、この説得力とは、いったいなんなのだろう。
目が覚めて、ぽわあんとしてしまう夢のようだけど、空気になって私の体内に染みていった。そんな夜だった。