今年の音甘映画館 【映画編】

映画鑑賞がほぼ無くなり、見たとしても感想を書かなくなって、ここの屋号どうしようかななんだけど、今更ながら「グッド・ヴァイブレーションズ」は良かった。音楽聴いて受けた衝撃を、レコード店を開き、レーベルを設立し、ライブ開催して、すべて採算度外視で「いいからやるんだよ!」なアツい想いを誰かへ向けて放ってる。ノーザン・ソウルとともに、数年前に企画上映時の評判が熱意になって一般公開に繋がり、受け入れられた流れはこれからも続きますように。イングランド・イズ・マイン」 はある意味この手があったか!な作品。

「アマンダと僕」はこういう映画が好きだって気持ちを強く感じさせてくれて忘れられない。
「マリッジ・ストーリー」 自身の経験を元に、今のパートナーであるグレタ・ガーウィグにアイデアを貰いながら脚本書いたってことに泣けるんだけど(ジェニファー・ジェイソン・リー好きだからー!)、脚本・演出・音楽・演技・ロケーションすべてがパチンとハマって、相乗効果で更に高まってた。ささやかな部分の描き方が実に良くて、そういうとこがノア・バームバック作品の好きなとこ。ディーンさんをこれからも起用してあげて……。
「狼煙が呼ぶ」は豊田監督の志と魅力爆発。これまでとこれからを繋ぐ架け橋。


企画上映から一般公開に繋がったり、Netflixと同時上映の「マリッジ・ストーリー」、挑戦的な「狼煙が呼ぶ」といった上映形態の広がりに加え、場によっては映画が共通言語になることに気付かされたり、これ以上誰かの人生知りたくない気持ちもあるなかで、気負いなく、ふらりと、映画館に観に行くひとときが数本の時間分でもあれば良いな。