赤い小屋

夢を見た。電車に乗って降り立った、小さな町。ポツンポツンと店が点在する静かな駅前を抜け、緩やかな上り坂をゆっくりと歩いて、左右に広がる景色を眺めながらゆっくりと歩いて、どのくらい経っただろうか。辿り着いたのは赤い小屋。カウンターに座って、ご飯食べて、珈琲飲んでお菓子食べて。穏やかででもきりりとした空気に溶けるように過ごした。私は何処の誰でもなかった。そういうひとときが、時に必要なのだ。
f:id:mikk:20200513174749p:plain:w400