青い空

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朝の空が美しかった。


昼休み、外へ出た。気持ちよく晴れていてちょっと先のパン屋さんまで歩いてお昼買って、公園へ向かった。思ったよりも人がいて、もうすっかり自粛体制も減ってきたのかなと歩いていると、スマホを空へ掲げている人が目立つことに気づいた。中には一眼レフの立派なカメラを持つ人もチラホラ。そしたら何十人ものかたまりが点在している。どういうこと?と戸惑ってから、気が付いた。曲技飛行隊の飛行を写真に撮るために集まった人々なのだ。
昨日その報道を知り、なんなんだそれ!と驚いた。でも空に向けてカメラやスマホを掲げて待ってる人がたくさんたくさん集まる光景を目の当たりにし、喜んだりはしゃいだりしている大人の声がいくつも聞こえてきて、そういう国に住んでるんだな、何があってもやっぱり変わらないんだなと思い知らされ、軽い絶望感に陥った。無邪気なのか鈍感なのか、そういう人が大多数であり、そういう人に支えられているんだな、あのひとたち。瞬間的に消費される思い出づくりがあのひとたちの役割なのか。
今回の大義名分はさておき(たくはないが)、素直に喜ぶ、それはそれで勿論ありだ。しかしネットで目にする主張や感情よりも、実際に目にした光景はあまりに強く、溜息をついた。私は私が感じたことをただ記すだけ。