無観客配信で久しぶりのライブ! 〜 暗い嵐の夜だった

このタグ付けてヤマジさんのライブのこと書ける日が漸くやってきた……!(号泣)

暗い嵐の夜だった ~It was a dark and stormy night~"
ヤマジカズヒデ+細海魚


今月は徐々にライブ再開の状況が出てきて、早速zzzoo(現在アニメで活動中…)がUFOclubであったけれど、行くのは断念した。昨日25日はヤマジさんと細海魚さんコンビのライブがQUEで予定されたものの、こちらも行くことは止め、配信を見ることにしていた。しかしこのところの感染者急増により、前日に「配信のみ」へ変更されたのだった。


晩ご飯食べ終わって観賞用セッティングをしていたところ、ドミューンでの山本精一ディナーショーをY氏が見始め、アーカイブがないので私もこちらを見ることにした。左の部屋ではQUEステージ、右の部屋ではDOMMUNEステージ。行ったり来たり、ウチでフェス気分である。アイスを食べながらウチでライブ見るなんて!


山本精一大友良英によるノイズ大会、ギュワオーンギュワオーンと鳴り響く横で、シャンパン置かれたテーブルに観客が困惑した表情で10名ほど鎮座しており、シュールな光景で大笑い。その後のトークは司会進行がグダグダで、WIKIYOUTUBEをあてにする情報ソースっぷりに萎えてしまったところ、外から遠い花火の音がしたので調べたら、一部地域で打ち上げているようで、テレ東で花火特番を放送していたのだった。
ライブに花火、カオスな我が家である。


ヤマジさんのライブはあとで見るはずが、やっぱりオンタイムでも体感したいなあと、QUEステージに戻った。頭上のスピーカから聞こえるのはヤマジさんらしいフレーズと音色で、ああ、やっぱりこのギターが好きなんだよなあ。今、そう遠くはない下北でヤマジさんが弾いてるんだなあとキモいファン全開で感慨に耽った。それと、魚さん、髪が短くてビックリした!


手元足元がバッチリ映るので、音を作り出す過程が見えるのが嬉しい。ちょっとした足捌き指づかい、微調整を繰り返す様。そしていつも通りタバコを咥えながら弾いている。ふふふ。それからライターを使って弾き倒す姿、かっこいいい!あー聴いてて幸せだなあ。


ギターを置いて演奏終了。アーカイブでもう一度鑑賞。
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見ながらこんなことしちゃうのも配信ならでは。今度はヘッドフォンで聴く。耳に直で聴こえるライブサウンド。外界をシャットアウトして。
最初、実験映画ぽいなあと思ったけど、ストーリー性ある映画になった。イタリア映画を想起するのは、ヤマジさんがイタリアサントラレーベルのアルバム(90年代に続々リリースされたあたりの)を愛聴しているからかしら。ベロッキオの「夜よ、こんにちは」でのピンク・フロイド使いを思い出したりもした。
ヤマジメロディの哀しさは一体どこから来るのか。夕陽が見えた。沈まない夕陽。小笠原のような深い赤い夕陽。そういえば魚さんのオルガンは、イルカの声みたいな音を奏でる。プラネティストとリンクする。
優しく紡がれる唄声もあった。あー、ヤマジさんの唄声も好きなんだよねえ。
その後のパートは9souls的な激しさで弾き倒す!真骨頂だなー!ただ激しいのではなく、静寂を内包した激しさで。ライターをスライドバー代わりにしたり。画面見ながら頭が、体が、音に合わせて動く。不思議な高揚感。


元々、内に入って淡々と演奏するタイプだからdipでも配信で問題なくいけるんじゃないかなあ。ライブというよりはスタジオセッション的なやつ。それか、ヤマジさんが家で過ごしてるのをそのまま配信の「ヤマジの部屋」とかねえ。何か聴きながらずっと爪弾いてたり、宅録したりしてるの。全国でライブを見たいと願うファンはお金出しますよぅ。。。(ところでuminecosoundsの収録したやつはどうなったの)
それにしても配信ライブの収益はどうなんだろうか。配信サービス側に払う代金もあるだろうし、うーん。大丈夫じゃないよね。それでも続けなければならない、という想いで運営してくださっているのだろう。本当にありがたい。


いつまでこんな生活なのか全く見通しがつかないし、ミュージシャンもモチベーションを保てなくなっていることだろう。この間も数年前のライブ動画を見たけど、いっぱいの観客でぎゅうぎゅうな光景がもはやピンと来なくなってしまった。とはいえ、収束すれば今の混乱など忘れてしまうのだろう。今は、下北のqueに足を運んでライブを見る日を楽しみにしながら、今の自分が出来ることを粛々を続けていくしかない。