今年の音甘映画館【音編】

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uminecosounds.weebly.com

uminecosounds 「味噌」 5月リリース。しみじみと良いアルバム。丁寧でアンサンブルが良くて、シンプルなところにクッと来る味わい。ああバンドはいいなあってつくづく思う。店も落ち着いてきて5年ぶりの新譜、ツアーも予定されたいたものの、音楽活動どころじゃない状況の中で新曲もリリースされたことを嬉しく思う。先日のカセットは「自分以外のメンバーがすごくやる気で」と古里さんが仰っていたけれど、そんなバランスも大切。ある意味5年熟成させて2020年というエポックメイキングな年にリリースされたこのアルバムは、これからも私の日々に歳月に共にあり、再生するたびに味わい深くなることだろう。





bridge-inc.net

石原洋「formula」 2月リリース。まさかまさかの23年ぶりで、この人にこんな音のアルバム出されたら語ることなど無いのです。リリース時期も含めて、あまりにも示唆的でオソロシすぎる。



www.onlyindreams.com

岡田 拓郎 「Morning Sun」 6月リリース。音の研ぎ澄まされた芳醇な美しさ。音楽を古いものから最新のものまでたくさん聴き込んで、理知的だけど繊細な情感があって、余韻がいつまでも残る。



physicalfantasia.stores.jp

山本精一「CAFÉ BRAIN」 7月リリース。音の響きがまさに脳味噌にジリジリジリと押し寄せる。なんだかんだと言う前にギターのシールドをアンプにブッ刺し刃物散らかせつつ、大人としてビジネスをキッチリやっているところは流石。



ideologicorgan.bandcamp.com

朝生愛 「The Faintest Hint」 9月リリース。朝SNSでリリースしたニュースを目にして、声を上げた。もう音楽活動しないのかなと思っていたので、まさか、の。ジャケットワークも美しい。緊張感漂うたどたどしい一音の一瞬から、この人の音だとわかる。聴くだけで私は泣いてしまう。息が詰まって溶けてしまう。




井手健介「Contact From Exne Kedy and the Poltergeists」 4月リリース。今年一年、「おてもや〜ん」「いいちこ」が我が家の流行語になった。
今年は上記で挙げた以外にも久しぶりのリリースが多くて、sloppyJoe「Waiting for the night begins」 Bombay bicycle club「Everything else has gone wrong」そして最後にSonic boom「ALL THINGS BEING EQUAL」がドーンと鎮座。


振り返ると、新しい出逢いに胸を刺されることは無かったのだなーと気づく。この1年を踏まえて来年鳴らされる音をしっかり掴まえたい。