4月の終わり、5月の初め

読み返すと、悶々苛々しがちな日々。そりゃーそうなるよねえ。昨年の4月1日に記していたのは「我が国の首長の発言に驚いたヨネー。江戸時代にタイムスリップ気分。」すごい、一年経っても何にも変わってない!(寧ろ後退)
昨年始めたハーブ栽培は、先日より開始された隣のマンションの解体工事により再開していないのであった。


4月6日 珈琲のドラマ。原作未読だけど、イライラする描き方の連続。エンドロールの脚本/監督名に納得。


4月7日 昼休み、いい天気で気持ちよく散歩して「このまま歩いていたいなあ」と思ったままに、会社戻らなければよかった。他部署のアホな人に苛々させられ、ゲンナリ


4月8日 今日も良い天気でのんびり散歩した昼休み、なのに帰宅時に雷雨、とはいえ電車内にいる間に過ぎ去り雨に遭わず。


4月9日 肌寒い。美容院の予約が2週間後になっちゃったけどその時まで耐えられるだろうか。


4月10日 晴れたが寒い。奥に仕舞った長袖暖かシャツを引っ張り出し、洗うつもりのウール素材のカットソーを着てしまった。しかし外を歩けば藤棚が咲き誇っていて、季節がよくわからなくなる。


4月11日 地上波テレビドラマはわかりやすいお言葉を散りばめる構造がどうにも好きになれない。/ ホッピー神山&藤掛正隆両氏のライブにヤマジさんがゲスト参加のインプロライブを配信で。ホッピーさんの柔らかく広い宇宙の掌で泳いだ感じ。/ 街を歩けば花咲き誇り、色とりどりで光り輝く。全体的にちょっと時期が早い気がする。


4月12日 会社呑み会の代わりにカタログギフトが配布され、我が家にエルメの詰め合わせがやってきた!今日は一日「帰ったらマカロン帰ったらマカロン」と唱えながら頑張った。帰宅後早速一つ、頬張る。美味しいなあ。お疲れ様。呑み会よりもずっとずっと、みんな幸せだよなー。


4月13日 電車やエレベーターで遭遇した新入社員グループのはしゃいだ立ち振る舞いを、暖かなまなざしで捉えることなど出来ない。情報が手軽に共有される世の中であっても、変わらないものなのだなあ。


4月14日 朝ちょっとあれ?と思いながら出社、普通に仕事は出来るけれど何となく嫌な予感があったので午後早退。家でのんびりした。夜に雷雨。体調不良にはならなくてよかった。自分でバランス取って一日を過ごせてよかった。


4月15日 今日は昼も夜もいつも通り食べても、まだお腹がとっても空いてると思えたから驚いた。私の体質は食欲にムラがあるのは分かっているのだけど、今日は異常にお腹が空いている。何故。先月から飲んでる補中益気湯が効いてる気がするのだよねえ。


4月16日 昨夜調子に乗ってクッキー追加食べしたら、案の定胃に残ってる感じでバカバカバカ。腹6分目を忘れないで。/ 帰宅時に駅前で大学生の新歓コンパの団体がいた。1人がサークル名書いた紙持って、ものすごい人数が広がってワイワイガヤガヤエンドレス。SNSが前提の世代だろうに、その上このご時世で、前前時代的スタイルを貫くのが謎。ああいう大集団の光景は昔も今もゾッとする。


4月17日 世田谷美術館へ。端的に書けなさそうなので後日。/ 雨と雨の合間で、砧公園の緑は瑞々しかった。/ 二子玉川までの道なりは造園業や農業を営む大地主が多い区画から、モダニズム建築の影響を受けた家屋が並ぶ区画など「ニコタマ」などと持て囃される前の景色が伺えて楽しい。


4月18日 渋谷から歩く。古いマンションやオフィスビルは建て替えが目立つけれど、このご時世建てたところで維持管理できるのだろうか。と思いきや、代官山など人気エリアの新築高級マンションは大人気らしく、お金持ちでなんだかんだでお金使うのねえ。


4月19日 昼休みの公園で瑞々しい緑を仰ぎ見る。緑、といってもさまざまな色調がある。何に対してもそんな理解をして判断したい。一時的な感情で流されがちだから、思い返しては心に留めたい。/ NHKの特番ドラマ「流行感冒」素晴らしかった。100年前の人々が生きていて、一人一人を丁寧に描いていて、気高く美しかった。


4月20日 昼休み、公園の芝生に新聞ひいてご飯食べた。スープジャーお粥だけど。木漏れ日と風が心地よくて、幸せを満喫。1人の人も2〜3人組も、同僚と、家族と、いろんな人がいる。ご飯を食べるとき以外はみんなマスクをしているけれど、笑顔で幸福感に満ちている。 / 夕方仕事でひどく疲弊したので、帰りに和菓子屋さんに立ち寄ると鮎が解禁され、卯月なのに“水無月“まで出ていた。早いと思いつつ、お土産に。水無月大好き。


4月21日 新聞記事より。『ライブ配信で会場の熱狂を再現する技術を開発、センサーでキャッチした興奮度合いが分身となって、配信を視聴している他者の画面前に投映され、一緒に騒ぎ応援する』『増加したライブ配信は視聴者同士の一体感が課題だった』・・・ふーんとしか言いようが無い。この仕組みが必要なミュージシャンとファンはいるんだろうな、と想像は容易くできるけれど、私が見るライブには必要がない。/ 朝からちょっとだるさはあったが、夕方随分と疲弊。ちょっと高い豚肉を買って生姜焼。


4月22日 会社休んだ日。美味しい野菜プレート食べたり、ギャラリーで素敵なイラストや写真を見たけれど、1日としてやったー!な気持ちにならなかった。/ 酒を呑む呑まないに限らず、マスク外して大声でお喋りに夢中の人たちはいる。1人で過ごすとか、誰かと来ても喋らずに本読んだり静かに過ごす、ということが頭の中に無い人たちはいて、そういう人の主張がまかり通っちゃうんだな。


4月23日 GWの仕込みをしていた方々の疲弊を思うと、ノロノロヨロヨロしてたくせにいきなり無秩序に平手打ちするような仕打ちに憤慨する。例年並みとは言えなくても去年よりは、出来る範囲で、と考えていただろうに。対策の浅はかな場当たりさ、諸外国の状況を目にするたびにこの国の政治は本当に異常だと思わざるを得ない。


4月24日 馴染みの店でお昼。手打ちの蓬パスタの香り高さに悶絶。蓬は実家のお母様が摘んで届けてくださったそう。会計時に美味しさを伝えると、笑顔で喜んでくださった。/ 続いて喫茶店に行くと途中から若い女性2人組が続き、素敵な選曲の店内もお喋りの声の方が強くなる。今喋りたい相手がいることは素晴らしい、けれど。ゼロかイチかの単純な選択肢では無く、時と場に応じて考えるだけのことなのに。客を迎える側の人々も市井の人々だ。国の唐突なやり方に苦慮しながら営んでいるのに、客である側に「店で過ごさせていただく」気持ちが無い状況を見ることが増えて悲しい。与えられたものをただ消費するだけ、この国の教育がそうさせたのではと穿った見方をしてしまう。 / 店でお酒を飲んだって、珈琲を飲んだって良い。その過ごし方次第なのにね。


4月25日 晴れてはいるが気分があがらず。上がらない気分を更にダークにさせる過去巡礼の散歩をして、17時からヤマジさんとモモさんのライブ&トーク虎ノ門へ。感想は後ほどたっぷり書くけど、あーたのしかった!ライブの音はやっぱりいいなーと強く実感。


4月26日 帰宅直後ドッと疲れて座ってクッキー食べたけど、頭の中がもやもやしたままで、料理中に話しかけられても普通の対応が出来ない。呼ばれても億劫で話が頭の中に入ってこない。疲れていると、ひとつのことしか出来ない。


4月27日 自分の業務を他の人に割り振ることがどうにも出来ないダメ人間。


4月28日 毎年5月下旬に伺う和食屋さん。昨年は店内営業出来ない代わりに販売されたお弁当をいただいた。今年はどうだろか、と電話すると予約受付出来たものの、「状況により取り消しにならざるを得ない場合はご連絡をしますね」と恐縮されていたので、「そちらのご判断で構いませんので気になさらないでください」と返すと、「そう言ってくださるのはありがたいです」。ああ、国の無策に翻弄されている側なのに申し訳ない気持ちを抱かせるなんて、胸が詰まる。 / 帰宅後、ランダム再生で流れたbedhead、あーやっぱりこのバンド大好きだー。このカバーも最高。

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4月29日 祝日、GW初日。もはや虚しい。/ しかも雨が降ったり止んだり / そんな日の朝からテレビで「ファンタスティック・プラネット」放送だなんて、編成の意図を知りたい。久々に見たけど面白いねえ。CD屋勤務時代にサントラをよく尋ねられたことを思い出す。当時は再発してなかったけど、今は配信でもあるのねえ。今もかっこよいなー。映像も音も。


4月30日 朝、久しぶりの新曲発表のニュースで“Kings of Convenience“を“King Of Luxembourg“に見間違えて、ええっ新曲?!とすんごい驚いたけど、そっちじゃ無かった。とはいえ、Kings of Convenienceも勿論大好きだから聴くの楽しみだなーとさっき聴いたら、久しぶり感全然なく変わりはなかった、エヴァーグリーン。/ TFCの新譜も今聴いている。うん、こちらもエヴァーグリーン。ちとメロディが弱く感じるのはジェリー不在ゆえとは思いたくないけど……。


5月1日 我に5月を!光、風、緑。全てが輝かしい、1番大好きな季節。/ 昼に伺った店、店主は30歳くらいのお若い方で、いつも誰にもニコニコ気持ち良い接客。普段はお酒もあるけれど、今は特別メニューを出したり楽しんでる感じが伝わってくる。お喋りしてる人達もいるけど過度に立たず、この店の空間に馴染んで音楽のようだし、みんなが気持ちよく過ごせるのは店主の人柄が作り出すモノなのだろう。


5月2日 ネット上で「マシーン日記」と目にして、それは松尾スズキの舞台再演を意味するのだけど、私が思い出したのはかつて、はてなアンテナに上がるたびに楽しみに読んでいた、はてなダイアリーのことで、あの一時期綴ってくださったことに感謝の気持ちを胸に彼方へ手を振るのです。あの頃夜な夜なPCの暗闇から灯る光に手を伸ばすことで、今日まで生きて来れる手綱を掴んだのだ。


5月3日 かつてよく行っていたけれど突然閉店した店が何年ぶりかで、テイクアウトで復活の知らせを目にして駆け込んだ。じんわりした美味しさと滲み出るセンスは変わっていなかった。ちょっと風変わりな店の名前と佇まいとメニューと店主はイコールであり、醸し出される空気に共感する人が客となっていた“あの頃にあり得た「余白」“は情報と写真だけを切り取る輩に荒らされてしまった。


5月4日 お昼に食べたお弁当がとても美味しくて、こういう幸せをくださってありがたいなあ。夜営業が出来ない代わりに苦心されていることを理解できる人は政治家にはならないね。


5月5日 風が強くなったり雨が降ったりの日。ヨガの呼吸法を学んだ。身につけると、怒りなど取り乱したときに“自分の力で取り戻すこと“が出来るというお話になるほど。知識を付けて自分を知って、客観的に自分を捉えて調整していくって大切だ。定期的に学んで振り返って、深めていきたいな。