6月の終わり、7月の初め

6月は連続ドラマが終了する月でもあった。4月にドラマについての記録をしたけれど、触れていない2作含めた3作品が実に素晴らしく、珍しくY氏も前のめりで楽しんでいた。「大豆田とわ子と三人の元夫」「コントが始まる」「半径5メートル」いずれも真摯に丁寧に制作され、役者陣も楽しんで演じていることが伝わってきた。こんな連続ドラマをこれからも見たい。


6月7日 フツフツと怒らずにいられないカネ絡みの事件は、窓際さんが解決するのだろうかと思うくらいに2時間ドラマ脳。指示したのは篤郎と思うくらいに刑事ドラマ脳。


6月8日 会社でひどく憤慨したまま昼休み、コンビニでクリスピーサンド買っちゃる!と思ったものの売っていなく、金色パッケージのもなかにしたところダッツ並みの価格に怯むが、買う、食べる。奢ってもらいたいくらいなのに自分の懐に負担を掛ける理不尽さ。さらに久しぶりにガッツリアイス食べたモンだから、みぞおちがシクシク、バカである。


6月9日 真夏日。陽射しの強さにあーそうだったなあと思い出す。いろんなところで「対策」どうすんですかね。


6月10日 1日中バタバタした日。


6月11日 今夜はどうしようかなと考えた会社帰り、遠回りして久しぶりに向かった街は、随分と賑やかだった。肉屋や八百屋には買い物客がたくさんいたし、居酒屋の外に並べた簡易テーブルは満席で、この街らしかった。路地裏のギャラリーにて写真展。モノクロのポラロイドで、抽象的な作風でセンス良い。それからカレー屋へ。チキンとダル、やっぱり美味しいなあ。そのあとは喫茶店へ。深煎のマンデリンはしみじみ沁みる美味しさ。「最近ライブ行きました?」と店主に話しかけられ暫し音楽談義。あーこの街は楽しいな、いいな。帰り道の車窓から見える空は、濃いブルーとグレーが入り混じって夜へ向かう色が広がっていた。いい一日だったなあと思えることは、何よりも幸せだ。


6月12日 朝から暑い。/ LUNAがbiwhichedとpenthouseの再現ライブするようで、観たい行きたいが、嗚呼テキサスはオースティン…… / 代官山駅から表参道駅まで歩く。代官山駅周辺はすっかり様変わりだけど、路地に入り込むと迷路のような古い佇まいは今も残っている。しかしテナントビルは空きが目立ち、だというのに建築中も多い。久々な店をいくつか巡り、白い玉蜀黍を買って帰宅。/ 夜はミツメのライブ配信を見た。ドラムのうまさに各メンバーが淡々と気持ちよくステップ踏むアンサンブルに、時折フュッと風が抜けたり変容する構築が上手いなあ。もう若手ではないけど、つくづくジェネレーションギャップを感じる。


6月13日 誌名が非常に不快だけど、fantasma表紙にホイホイされて購入。この手の誌面に特集されるほど、年取ったんだなあ。今更ながら。90年代初頭に70年代ロックを特集したようなもの、か。読みやすい文字組なことに対象世代への配慮を感じる。だってPOPEYEとか級数小さくて読みにくいもの!(涙)「97年邦楽ロック」が青春、な切り口だと私は当時もう青春は過ぎて大人になり(だって売ってた……)、邦楽は食傷気味だったよね。


6月14日 録画した「世界ふれあい街歩きグラスゴーの回を見る。撮影は2014年。最初、リッチ層な結婚パーティ一派や高級品が並ぶストリートを進むモンだから「ああ、東京で言えば丸の内か。グラスゴーだからってみんなアノラック着てるわけじゃないんだよな……」と愚痴愚痴してたら、レコード買ったオッサンたちが登場したり、水色ボーダーの朴訥なミュージシャンが歌い出したのでホッとする。そう、これが私の知ってるグラスゴーだよ!「ああ、この辺はパステルズのレコ屋では?」とか「ノーマンが通りかからないかなー」と妄想が膨らむのであった。いつか行きたいグラスゴー
NHK | 世界ふれあい街歩き | これまでの街歩き


6月15日 小林亜星作曲一覧を見ると、私の脳内メロディの95%を占めていることに気付かされる……。「パッとさいでりあ〜」/ 昨日からまたみぞおちの痛みが出てきたので、クミンティを飲む。お供はこのアルバム。小さな音で。

Waking the Dreaming Body

Waking the Dreaming Body

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6月16日 昨夜の「大豆田さん」最終回。社会の中で他者と関わり合いながら働き、時に戦いながら、迎合することなく、自分の日々を生きて楽しむ。連続ドラマはある期間周期的に見ることで、登場人物が自分の毎日とリンクして共に生きることになる。そこが映画とは違う面白さ。彼らの言葉・動き・リズム、ただそれを楽しんだ。


6月17日 他部署のメールに怒り心頭で電話をし嫌味たっぷりな言い方をしてしまう。こういう時に洗練された言い方を出来れば、仕事の出来る人なのだろう。「上司にも確認したがこれで良いと言われたので」と疑問も持たずに言える人の報告をそのまま進めた結果、報道される事象が発生するんだよ。勿論本件はそこまで大きな話ではない。でも根深い。常に疑問を持ちながら仕事をする人でありたい。


6月18日 荒んだ気持ちを均すために昼散歩。日陰はカラッとした風が吹いて気持ち良い。/ 帰りはウミネコカレーでチキンひよこ豆2種盛ご飯少なめ味噌スープに梅干付をいただいて、ヤマジさんの新?バンドyeseyesesyのカセット+Tシャツを購入。
uminecocurry.stores.jp
気分良いままユニオン行ったらothermusicのドキュメンタリーのレコードが出てたので購入。


6月19日 朝から雨。雨用の靴を新調したから気分良く歩く。ギャラリーでインスタレーション、パワーが出る展示だった。/ にしても飲食店は2人でお喋り組の多いこと。よくこんなに話すことあるね……。昼だろうと酒無しだろうと、意味ないじゃんねえ。/読書カフェF、遂に3店舗目それも西荻に開店の話。初台に開店当初の運営もキッチリしてなかった頃よく行っていたけど、ある時ネット上でバズったことと、それがキッカケで読んだ店主の文章の、敢えてであろう文体が合わなくて、以来足が遠のいたんだよねえ。


6月20日 街でいただいた美しいチラシが嬉しい。現地は行けないけれど。繊細な描線に惹かれたことが今に続いているのだ。
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夕方からフェスの配信でuminecosoundsとヤマソロ。配信ならフェスも出れるし見にも行ける。ありがたい。 / 夜は「コントが始まる」最終回。生き生きと描かれ作られていて、ほんっと面白かったなあ。夢中になった3ヶ月の間に彼らは成長したのだ。 / 山下和美「世田谷イチ古い洋館の家主になる」 レトロで素敵〜!だけで済ますことはできないこの手の問題を、当事者に“なった“山下さんが綴ることの、強さとわかりやすさ。


6月21日 毎日会社でイライラしたりドッと疲れる原因は結局のところ、相手方が無責任で同じことを繰り返すからだ。ちゃんと我が事と捉えて、指示を把握したり指示を出せば、スムーズに水は流れる。


6月22日 「レコード買うなら再発よりも新譜をね」が家訓の我が家ですが、これは双方一致で買ったよね。
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white vinylなんて、もう!もう!


6月23日 アーユルヴェーダについてこのところ学ぶ機会があるのだけれど、知識が身に付いた生活が出来てない。


6月24日 会社休んだ日。朝はdamon&naomiの配信ライブを見た。会場の美術館2階回廊が良く似合う。変わらないまま純度の高さが増していた。美しかった。/ Apple Crumble店主であった松本さんがお亡くなりになったことを知る。元zestのあの細長い一室が赤の一面の可愛い店内になって、店主さんそのものが表れている店が閉業することは客としても切ないことだけど、店主さんの人生は続くのだし、時折ネット上で変わらずに好きな音楽のお話をお見かけするたびに嬉しかった。想いがこもった丁寧な手書文字を今でも思い出す。apple crumbleで見かける文字と西新宿Vinylで見かけていた文字が一致することにああ!と目が見開いたものだけど、その文字によって教えていただいた音楽がたくさんある。ブログなどのPC上の文字であっても、手書文字で脳内変換されてたなあ。客として一方的に感謝を心で思うしかないけれど、たくさんの人たちへ好きな音楽への愛を届けてくださって、ありがとうございました。


6月25日 疲れたなあと帰宅して、ちょうど20時。インターネット上のDJを聞く。楽しい。そのあとちょうどアップされた「uminecoの定休日」〜YESEYSESY 前編〜を見る。古里さんの「このレーベルやろうとしたのは“生活と音楽が繋がりながらやってる“イメージがあって、YESEYSESYが楽しんでやってるのがそのまんまで」という言葉が良かったな。


6月26日 夕方、久しぶりに向かった町でヤマソロ。20時前に終了、お腹すいたけどレモングラスジンジャーミルクティを飲んで就寝。


6月27日 台風のせいか体調悪し。都内は月末のこの週末、大幅に人出増加ってそりゃそうだろうよ。都議選挟んでこのまま爆増状態で世界大運動会突入してくれよな(白目)


6月28日 一日中眠くてあくびを何回しただろうか。


6月29日 会社のクーラーが強すぎて、お腹にホッカイロ。会社帰りに人参が食べたくなり、夜は一人だったけどキャロットラペを作った。水無月を買う。


6月30日 会議で憤慨したままお昼休み。同僚と愚痴りながらご飯を食べていたけど、ハッ!怒りながら食べちゃダメ!と思い直して愚痴は終了。そもそも黙食しなきゃね。ご飯は美味しいなあと感謝していただかないと。/ 同僚に諦めないでよく戦うよね、と言われたけれど、よくわからないまま新規業務ぶん投げられて、疑問を持つことを諦めて対応して、いざ問題起こったときに責任取らせられることほど恐ろしいことはない。


7月1日 朝から土砂降り。仕事では1日中振り回されっぱなし。


7月2日 今日も憤慨したり笑ったりの一日 / 帰りは美味しいもの食べて生き返る。


7月3日 夜通しの雨は午前中に止み、外へ出た。隣町でお昼を食べて、おやつを買って一旦帰宅。再び外へ出て、期日前投票をして、夕飯の買い物をして帰宅。ブルータス最新号、毎年恒例の特集。生活圏しか行動しない昨今、想像の旅先で飲む珈琲と聴こえてくる音楽。各店舗の店主がSpotifyでプレイリスト披露だなんていい時代だなあ。


7月4日 朝から雨続き。土砂災害の報道が痛む。日本全国あのような地形に立地する住宅街は多すぎて、今後の被害を最小限にする現実的な手立ては無いものか。 / 天候のせいか怠くて一日家にいた。昼はお粥だったから、夜は鶏胸肉で取ったスープ、胸肉をトマトで和えたの、水茄子の青紫蘇茗荷和えで栄養摂ったよ気分 / もうすぐ開票。芸術に興味なんてなくていい。私たちの見えない願いを汲み取って、広い場に挙げて、大きな視野で考えて、この先への橋渡しをしてくれればいい。それがあの人たちに課せられた仕事なのだから。
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