この日に。

開催地に決定したときの落胆なんて甘いものだった。どんな暮らしになったとしてもこれがあればという希望すら、消滅してしまった。真夏の空に飛ぶ曲技飛行隊を喜んで写真撮るような人たちは、件の話題も瞬間的な感情処理で消費したはずで、かといってこの国の政治を素晴らしいとも思ってないだろう。しかしいとも簡単に扇動に乗ってしまう。この矛盾さ。


最近少し学んでいるアーユルヴェーダの先生が以前教えてくれた、「美しいもの、新鮮なもの、純度が高いもの、を選ぶ」という言葉がずっと心に残っている。疲弊して考えられないときでも「美しいもの」を手に取ることは心の平穏に繋がる。つい楽な方を選んでしまうし、仕方がない状況だってある。しかしその意識があるかないかでその後は異なる。
今日は先生の作るご飯を食べに行った。見た目の美しさはもちろん、食べると感激するほどの美味しさだった。この旨味はどうやって作り出されるのだろう?それは先生の慈愛あってこそ、だろう。

こんな世の中であっても「私にとっての」美しいものを心に据えて暮らすこと。変化する部分と変化しない部分を共存させながら、自分が消化できるもので調整して自分に安心感を与えながら過ごしていきたい。だってこれから先どうやってもこの世界は戦場だもの。
はてなブログがいつまでサービスを続けられるのかわからないけれど、私は今日のこの思いを残し続けたい。


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