今年の音甘映画館

今年は思いがけない出会いが幾つかあった。偶然は過去の私が現在の私に手繰り寄せたものなのであり、未来に繋がっていく。一歩前へ、時折休んで、希望を持つ体力は残して、歩きたい。

扇動に乗らず、大きな声に依存せず、大袈裟に反応することなく、状況に合わせて変化すべきところと変えないところを自分で手綱をしっかりと取って、暮らしていきたい。周りの景色を見ながら楽しくロングブレスで歩いていきたい。だって道のりはどうしたって険しいもの。「高速回転する世界」に振り回されることなく、自分の目で景色を見ること。
自分の目で景色を見て歩くこと - 音甘映画館


今年の1月、年末年始を明けた最初に私はこう記していた。振り返れば、「高速回転する世界」に無意識に振り回されてる人々の多さに消耗させられた1年であった。勿論私もその扇動に乗った部分はある。自分の目で景色を見ていただろうか。


疲弊して考えられないときでも「美しいものを選ぶ」ことは心の平穏に繋がる。こんな世の中であっても「私にとっての」美しいものを心に据え、変化する部分と変化しない部分を共存させながら、自分が消化できるもので調整して、自分に安心感を与えながら過ごしていきたい。とも記していたけれど、さっぱり出来ていなかった。偉そうな言葉を書いた割に現実は自分の心の狭さに落ち込んでいる。そんなことを再認識する大晦日の夜。除夜の鐘でも付いた方が良いだろうか。



今年の音甘映画館 【音編】 - 音甘映画館

2021 my best albumはこちら。今日METAFIVEの新譜が届いたけど聴くのは来年です。


最後に・・・
現在は過去があるからこそであり、未来は過去が流れ込んだ現在から生まれる。カテゴライズに囚われることがない街で溶け込むように鳴り、日々の心象をさりげなく美しく染める音をいつの間にか小山田くんがつくっていたーーー そんな近い未来を待っています。



この場所をわざわざ訪れ、読んでくださった方々、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。