雑貨は私を彩るもの

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かわいいと民藝と菓子を結びつけてカタログ的に語ることに文句をいいながら見た。番組構成も悪態つく私も予想通りであった。承認欲求を満たすことが目的であり、若い頃は大中や宇宙百貨であったものが、今では民藝ですよ。知的好奇心をくすぐりますねえ。白州正子ブームも落ち着き、気が付けば我らの世代に降りてきた。
お菓子に関して言えば、工場製品のパッケージされたものではなく、街の老舗で買ってくれる方が嬉しいよ……。まあ実のところ郷土菓子ってそんなに美味しいの無いと思う(←暴論)けど、古いデザインが5回りくらいしてカワイイとラベリングされるなんてなあ。商売道具はどこにでもあり、それをどうプレゼンするかの世の中なのである。


昨今の「素晴らしき日本の手仕事」を取り入れる「ていねいな暮らし」と言うのも、その人の生活に急に「民藝」なり「伝統工芸」なりのモノが鎮座することは私にはちょっと気持ち悪いけれど、これまで海外ブランドのバッグを買っていたお金を、日本の器や籠や織物に使うならば良いよな……というあたたかい気持ちで嫉みながら、三品さんの「雑貨化」という表現は的確だと思っている

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地元の田舎町でも移住者が増え、古い家屋をリノベした店舗で営業をしているそうだ。自家焙煎珈琲、パン、カフェ、本屋、古道具と、この何年来で全国各地にそんな街並みがあるだろうなと苦笑してしまうけれど、セレクトがどこぞでだったとしても10年20年と街に馴染み、そこで暮らす人々の息遣いの中で生まれる風土があればよいのだ。きっと祖父もそうだったのだろう。