4月の終わり、5月の初め

4月5日 在宅勤務だから進む業務の一つ、「紙資料データ」と「PCシステムデータ」との整合性チェックというアナログ会社よ…/昨日買ったお粥をお昼に。今日も全然歩いてないから業務終了後駅前のスーパーまで遠回りして出向くと、満開を過ぎた桜が綺麗だった。




4月6日 まだ体力回復せずトボトボ歩いて会社へ、始業時刻ギリギリセーフ / 座ってれば元気に仕事 / カムカムがまたツッコミどころ満載で悲しい…



4月7日 お休みの日 / 吉阪隆正展:都現美 彼の意志を汲み取った設営が素晴らしい。建築家というよりも思想家であり冒険家であり、幼い頃から世界を歩き感じ思考してきた人の生き様を追体験しているようで、心の奥にグッと刺さった。彼の設計図には人が感じられる。建築模型もよくある「インターンの勉強としての」ソレではなく、展示物としてどういう場所に建築されたのかも目に浮かぶようなものであったり、ドアノブなどディティールに至るまで丁寧に展示することで「吉阪隆正」という人間を伝えてくれた。/ 久しぶりにちゃんとご飯食べられたのもよかった / その後は美容院、齢を感じさせられてしまった……そろそろ店替え時かなあ



吉阪隆正展 | 展覧会 | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO



4月8日 カムカム最終回、ひなた編から描き方が強引で好きでは無くなってしまい最後の1週間は惰性で見た。/ とあるライブを配信で。誰と組んでもいつも同じ展開を弾き倒すだけで、聴いていてあんまり面白くはない、かなあ……求められているものを出しているのだろうけど。



4月9日 よく晴れた日。今年まだ行っていなかった厄除寺へ。年始に「人出が落ち着いた頃に」なんて言ってたらあれやこれやと悪いことが続き、ヒー!と今更ながら。久々に歩いたエリアはマンションが増えていたり医者が閉院していたり。/ 最後は疲れてヘトヘトで帰宅。



4月10日 今日は晴れて気温がもう夏。/ 見たい展示がある神楽坂へ。何年振り?テナントビルはますます増えて、家賃の高いフロアに入るのは会社経営のギラギラした佇まいの飲食店ばかり。この2年ばかり耐え切った店はどこも繁盛しており、行列もある。夜はどうなんだろか。/ 公園は子供とその親で賑わい、記憶の中の光景と全く変わっていた。若いファミリー層が一気に増えたんだなあ、みんなお金あるなあ… / 逃げるように路地裏へ、かつてから馴染みの喫茶店のカウンターでブレンドコーヒーを。時計の音に店主と常連客の会話がたまに混じる変わらぬ静けさに落ち着く 隣は分室に変わっていてホッとした。


www.gallery-a.art

横尾香央留「migraine aura」 刺繍やかぎ針編みによる作品には今まで愛らしさやユーモアを感じていたけれど、本展は『長年悩ます偏頭痛に伴った個人的なものごとをモチーフ』で、その辛さをも作品として昇華し、反復なステッチの色合いが美しかった。病という負の存在をモチーフにしながらもファッション的なセンスがあって、なんというか凄まじく心揺さぶられた。

→ もう一つ行った写真展は初訪問のギャラリーで、通るたびに長年気になってた古いマンションの中だったからものすごくテンション上がってしまった。趣ある広々としたロビーが素敵だった。



4月11日 ボーッとしながら考えることは考えてることにならないなあと思いながらただただぼんやりした。



4月12日 比較的穏やかな一日。食欲もあり。 



4月13日 ちょっとづつ「あー、これが平常運転だよねえ」という事態がポツポツ。/ 昨日に引き続き、蒸し暑く家の中で汗をかいている。



4月14日 雨で寒い一日。会社休みにして体調管理の日。



4月15日 今日も雨で寒い。仕事はちょっとしたイラッとはあったけどまあ順調な一日。こんな天気なのにラーメン屋には50人近く並んでいて、戻ったんだなあとガックリする。

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paint in watercolour 再結成に動揺……まずはdipと対バンでよろしくお願いします・・・
PVの作りに違和感あったんだけど、後半のギターかっこいい!し何より「ギター心中」てタイトルに泣く。



4月16日 晴れて気温は18度まで上がるというけれど、肌寒く感じる。久しぶりに国立へ向かい、ギャラリーへ。
t-museumshop.com

団地をモチーフにした作品で、淡く白い色調が柔らかくて良い。

吉祥寺へ移動して初めて伺う喫茶店へ。北側道路に面しているのでひっそりとした光。開店1周年というのにもう15年は営業してそうな、店主さんの部屋にお邪魔しているような雰囲気は店主さんの意識の表れなのだろう。



4月17日  雨が降るらしいとの予報だけど降らなかった / 今日の散策路、新しい家もあるけれど、道筋や古くからの家から浮かび上がる時間軸を感じた。その狭間の一角のアンクルサムズサンドイッチ、その近くに代官山から移転したママタルト。どちらも70年代に開店したそうで、あの頃憧れだったアメリカ文化を想う。今の若い子は何に憧れを抱き開店するのかな。



4月18日 今週こそは穏やかに、諸々過剰反応することなく、胃痛も頭痛もなく過ごすのだ、なぜなら金曜はdipのライブだから!!/ 夕方から雨、予想以上に激しくなり帰りは土砂降り。寒い。



4月19日 今日も比較的穏やかに過ごせた。



4 月20日 予報を見て雨用の支度で出掛けたものの杞憂に終わる。/ 仕事で振り回されることも多いけれど、今年も係員に恵まれたなあとつくづく思う。ありがたいな。



4月21日 雨には降られず。/ 体調も順調でよかった。



4月22日 心身ともに順調な状態でdipワンマン、サイッコーに素晴らしかった。アツく後で語るとして、完売だった場内の人出は流石にキツい。チケ代もっと高くしていいからと思ってしまう。帰りに酔い潰れたサラリーマンを見てしまったのもキツい。



4月23日 いつぶりかわからないくらいにシネスイッチ銀座、「ベルイマン島にて」を見る。ミア=ハンセン・ラヴの新作。日本で公開ありがたい。彼女の作品には日々の何気ない光や景色がその後を作り出すと感じるのだけど、今回その感覚を感じなかったのは舞台が旅先だからだろうか。むしろ「建築映画」であったことに驚いた!そういえば「グッバイ・マイファーストラブ」では建築学が中盤の推移の鍵だった。



4月24日 今日は雨予報のせいか朝からボーッとしてやる気が出ないダメな一日だった。/ 映画、昔はハシゴもしてたし毎週見に行っていたけれど、徐々に本数が減り、今となっては1本見に行くことすら腰が重い。リバイバル上映も増え、ビデオでしか見たことがないものを映画館で見ることができる機会にしても、若い頃に得た感覚を上書きしなくてもいいかなと思うようになった。映画にしろ小説にしろ、フィクションとしての誰かの人生を知ることに躊躇するようになったのは加速している。なんにせよ、受容能力が格段に減ってしまったなあ。

EVERYTHING WAS BEAUTIFUL

EVERYTHING WAS BEAUTIFUL

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配信だとハイレゾで音がライブのような生々しさがあった。



4月25日 仕事でどうしても出張ってしまうのをどうにか明日は抑えよう(念) / 帰り間際にこんなお知らせ!嬉しい!
uminecorecords.com



4月26日 今朝人と話すことが億劫で目が開かない感じのまま仕事に行き、気分と裏腹にスイッチ入れてたくさんの人と話してる間に土砂降りのへんな天気だったと知る。帰宅してもY氏の話を聞いたり流したり出来ない感じで、もう寝たら?と言われてしまった。
venezia-biennale-japan.jpf.go.jp
ヴェネチア・ビエンナーレダムタイプ坂本龍一がメンバー(ゲスト参加ではなく)、声の出演でカヒミとは。
turntokyo.com
こちらは「“Sony 360 Reality Audio”という技術を使って制作された立体音響作品」で岡田拓郎起用。
ああ。小山田くんの不在を感じてしまうなあ。たらればなんだけど本当に悲しいよ。



4月27日 先日のライブSEで聴いてとても好きだー!と思って購入。

You Are My Everlovin'

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4月28日 午後から頭痛、帰宅してすぐ寝た。



4月29日 小雨降る中渋谷へ。久々のタワーレコードはアイドルファンが集う館になってたけど6階は私の館だった。棚低めで見やすく嬉しいねえと、90年代〜棚をAから探った中でジャケ買したlavender faction、12inch各550円。90年初頭に知らなくて平謝りの大好物な音ギッシリ。オンタイムでもネットでも気づいてなかった音盤に今店舗で出会える幸せよ。(小声:全編いいというわけではなく、掲げた拳が徐々にあれ?と下がっていくのはご愛嬌で)

この後はこれまた久しぶりのPARCO、初めてのシネクイントで「カモン カモン」を見て、感傷に浸る間もなく煩雑なこの世界に一気に突き落とす渋谷パルコよ……。若者で賑わっててヨカッタねーと妙な安心感と共に、建物はすっかり違うのにエスカレータ降りながらかつてのパルコを徘徊してる気持ちになったの不思議。このまま地下のブックセンターに行く気になったよね……(90年代脳



4月30日 今日はなんだかな1日になってしまったけど、まあ良し。
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フィールドマイスのボビーさんの現行バンド。哀しみが奥に滲む音合いが好き。



5月1日 5月!皐月!新緑の季節!だというのに朝から曇天、昼から雨という。今日は久々(調べたら年末以来)にあの街へ行き、好きな店でお昼ご飯(アスパラガス!)を食べてから音楽喫茶で珈琲を。1人客で席は埋まり、静寂な店内に響くレコードがとても好みな曲だったので読んでいた本を閉じて、しばし聴き入った。いつもと違う席だったから音の鳴り方も違って聴こえた。そしてこの曲の音を耳に封じ込めて、喋る客が入ってこないうちに会計して外へ出ると雨が降っていた。

What's Lost - Album by Evolutionary Jass Band | Spotify



5月2日 なんだか今日も寒い。3連休明けだけど通常営業で業務終了、帰りに鍼に行く。



5月3日 晴れたけどちょっと寒さを感じて羽織って外出。まずは善福寺公園をぐるりと散歩。緑輝き、花は咲き、池には鯉のぼり。嬉しいなあとぼーっとしてたら親指ピアノが聞こえてきて、ジャンベじゃないところに文化度を感じるここは西荻。この周辺は立派なお家が多いのも歩いていて楽しい。このまま南東へ下っていく。
www.city.suginami.tokyo.jp

杉並区郷土博物館にて「杉並における住宅開発 同潤会公団住宅から民間開発へ」 スペースも狭いのでどうしてもパワポ資料を並べただけになってしまうんだけど……発見もあり楽しかった。同潤会分譲住宅の住民だった方のお話しなどとても貴重だし、阿佐ヶ谷住宅の説明で「前川國男設計事務所」だけでなく(大高正人が担当)という記述があることに執筆者の意志を感じたことも良かった。住む街は縁や勤務地、予算で決まるものだけど、どんな歴史を経た街なのかを知ることは大切だ。

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ラリーズ リマスターの音の良さはきれいなジャイアンみたいな違和感が最初あったけど、浮かんできた骨子の美しさに泣ける。手垢のついた靄が晴れた。オリジナルテープをリマスターしレコード化&配信なんて、信じられない。



5月4日 今日も晴れ。Y氏が遠回しに誘うので今日の散歩は一緒に。しかし5キロも歩いていないのに疲れてしまい、終始そんなヘトヘト具合。1人だと10キロは軽く歩いてしまうのに何故(笑)日差しの強さのせいということで……/ 父が電話で言ったこと「今までは商売と思ってやってたけど、自分の仕事と思ってやるようになった」「準備に時間がかかるようになったから開店は昼頃になっちゃうけど、毎日店を開けることが大切だからね」「予約して買いに来てくれる人も多いからキチッと用意して」構想中のお菓子用の素材を手に入れて夏に向けて試作するそう。まだまだ現役の父はすごいと改めて思う。



5月5日 今日も晴れて暑いくらい。今日もY氏と散歩。古いビジネス街は建て替えばかり。耐震や設備的に問題なのはわかるけど、これからの時代にどれだけ埋まるのだろうか? 伊勢のアンテナショップで伊勢うどんと、今日は生あおさも販売されていたので購入。嬉しいな。伊勢もまた行きたいなあ。


この連休、スーツケース引いた若い子も多かったし、SNS見るに人気店は行列らしく、あー戻ってきたんだなあ……。ともあれ!今月は!楽しく過ごすぞ!