8月の終わり、9月の初め

nicethings.jp
本屋で見かけた雑誌をパラパラと見ると、特集は「扉を開けたいお店」。紹介された店はどこも彩度が低く、色味がなく、似たようなものが並ぶ店内で似たような思考を語っていることが興味深い。既成概念から逃れようとして別の同調圧力に染まってしまうような。編集側のそんな視点でセレクトされた、全国に散らばる「こういう店」、そんな「嗜好の変遷」を考えている。

www.tokyoartbeat.com
この何年か悶々としてる光景、美術展に限らず飲食店、ライブや映画、「体験したご報告」、SNSで蔓延する「目に見える」「同一の」圧力に苛々する。無視すりゃいいじゃん、ともいうけど、これが当たり前の世の中の空気の濃度が増していき、それを吸って暮らし続けることになることが苦しい。

観たもの聴いたもの読んだもの食べたもの、私の心はどのように感じたのか。常にそれを外部へ記録することはないし、かたちにしなくても積み重なる記憶が自分をつくる。迎合せず流されず揺らがずに屹立しつつも周囲と穏やかに繋がる自分をつくるって、難しいことだ。長年「音甘映画館」を書いてきたのは、その訓練であり、振り返って認識するためでもあるかもしれない。



8月4日(月) 帰宅中の電車内で急にお腹が空いてきて、このタイミングで何を食べれば……スーパー寄って夕飯をつくって且つそれを食べることが出来る胃を保持するにはと考えるも妙案が浮かばず、駅に着いて家近くのスーパーで買い物を終えて外へでたところで、急に胃腸が差し込んで痛くなり、うぐぐと帰宅。会社が極寒すぎて外が暑く感じないまま電車乗ってスーパー行って、自律神経がおかしくなったのと思われる・・・。



8月5日(火) 今日は腹巻きしてカイロをお腹に付けてたので冷えの症状はなさげ。/ マーク・ガードナーがアイドルへ楽曲提供との話にびっくりした。シューゲイザーアイドルって何・・・(ずっと下向いて髪で顔隠すからファンは顔を見れない的な?)。そのアルバムにモーサムが提供してる曲があったので、何故にモーサム?というか、ヤマジさんに話・・・は来ないか・・・。



8月6日(水) テレビ番組にて、アメリカの社会学者が研究する「部活」についての話題。部活というものに嫌悪感があり、女子マネの"お世話役"な役割や"青春""仲間"という感覚に反吐が出る私をなだめるように、Y氏が違う目線でジャッジするのが面白かった。私は、中学に入る時興味が湧くものが一切無いなか殆ど活動がない吹奏楽部、高校では朝礼の音響を裏で担当してればよかった放送部、と部活動というものを体験していない。Y氏も部活的なものに嫌悪感ありそうな精神の持ち主なはずなのに、なんで中高サッカー部だったの?と聞くと、
「うーん、キーパーだったしねえ。」「部活を"そういうもの"と受け入れてたし(時代的に)」「サッカーが好きだったんじゃないスねえ」・・・え、なんか、Y氏の青春のキラキラを今更ながら知って、私が照れてしまった。
www.nhk.jp



8月7日(木) シネマカリテ閉館のお知らせ。
qualite.musashino-k.jp
2012年12月に開館したときは驚いた。1998年竣工の飲食店が並ぶテナントビルの地下にあった居酒屋跡が立地だったから。
mikk.hatenadiary.jp
私が初めて行ったのは2013年1月、「ももいろそらを」鑑賞時。
>ここが映画館になるなんてなあ。中はすっきり素っ気なく、とりあえず映画を上映する場所をこしらえましたといった風情。あんまり映画熱を感じない…。
との記録に合点。文化のない空間の違和感がショックだった記憶がある。とはいえ、特集上映など熱意ある独自の取り組みを続け、映画館のしての顔がクッキリと浮かんでいたのに。テナントビルの契約絡みだろうか。先述の日記を見ると当時の流行りが伺えて感慨深いけど、新宿駅は今も更なる再開発中なのである。



8月8日(金) 下高井戸シネマ現支配人さんのインタビュー。映画館が街にあり、暮らす人々とともにあり、次世代へと継承されていく姿が素晴らしい。下高井戸駅周辺も劇的に変わるけれど、変わらずに続いていくものだってあるはずだ。
setagayansson.com



8月9日(土) 曇りで日差しがない分歩くのは楽。先週財布を忘れて行けなかった店へ行ったりした。

先日のこと、ぎゃああ!山脇道子!と喜び勇んで購入。山脇さんが各媒体に寄稿してきたバウハウスへの追憶エッセイや当時の貴重な写真等が半分、残りは編者である川畑直道氏の密度の濃い解説。山脇さんの記憶により、他のバウハウス関連書籍には無い“生き生きとした"バウハウスでの日々が伝わってくる。なんて魅力的な人のだろか。夫に同行し、わけがわからないまま入学したバウハウス。ここで「ものを見る眼を養われた」と繰り返し述べつつも、生まれ育ちで培った「茶の湯」との共通性を直感的に見出した彼女の目利き力。

「お茶という素材を中心にすれば、住居やお庭という空間から、道具、器、美術品、そしてお食事から着る物まで、みんな理にかなった型をとっているんざんすよ。バウハウスでそれがパッと目からうろこが落ちるように理解できたのよ。ああ、こういうことだったんだって」(P205より抜粋)

2000年8月、90歳で死去。彼女が観てきたものを今伝えてくださったことに感謝します。



8月10日(日) 日経「私の履歴書森村泰昌の文章はとても平易なのだけど、他人へいかに伝えるかを理解し、それが明確だからこそ、「自分が何者かになる」作品を長年一貫して発表できるのだろう。「詩とメルヘン」で賞取ってたのもびっくりした。/ 雨、時折強く降る。外を睨みながらスマホで雨雲レーダーとバス走行情報を何度も見て、ヨシ!止んだ!と外へ出る。/UESHIMA MUSEUM漸く行ってみたけど、僅か数年で巨額を注ぎ込んで買いました!て前情報のせいか、各作品への敬意と愛情を感じない。作品のために建築された建物ではなく、学校跡地を再利用した、簡素で狭い空間に詰め込んでいることが切なくて泣けてしまう。タレルはあれじゃ説教部屋ダヨ。。。
ueshima-museum.com




8月11日(月) 今日も雨。気がつけば近所にも飲食店が増えている。みな、30そこそこの若者が店主。そういう時期なのかな。ただ心配は古めビルに入居ばかりなので、15年後気をつけて・・・。というのも、「建物の老朽化で移転・閉店」の飲食店がほんとうに増えているからで、2005年〜2012年くらいに開業した店ばかり。若い頃開業し高齢化で休業の店舗の時期と、リノベが一般的になった時期がちょうど合った頃。そしてその建物の持ち主が代替わりして、、、と想像するのは容易い。

ここもまさにソレ。かなしい。
そうそうこのニュースも驚いた。
anstand.toraya-group.co.jp
90年代に芽生え拡散した「オシャレ」感はゼロ年代初頭にニュースタンダートになったと思う。それをフード業界で牽引した料理研究家長尾智子さんが関わって、2003年にオープンした「TORAYA CAFÉ」には本当に驚いた。「若い人向け」に開発された餡ペーストは斬新だったけれど、あれから20年以上経って「あんバタトースト」が人気になったり、甘味屋や和菓子店に行列もよくある光景になった。

www.businessinsider.jp
「この世代だから、これが好きだろう」と決めつけるやり方というのは、これからの時代には合わなくなってきているのかもしれないですね。

2021年のインタビューでこの発言。なるほどである。2018年竣工 内藤廣設計の本店以降、この柔らかで明るい雰囲気は『"TORAYA CAFÉの感覚"(和菓子のオシャレ化)が世代関係なく世の中に浸透した証なのかもしれない。更に、葛西薫をアートディレクターに迎えファッションアイテムのようなパッケージ展開が全国の老舗和菓子店に気づきを与えたのは確かで、折しも代替わりのタイミングと相まって、田舎の古い和菓子屋のウチも変えてみたいと後継に思わせたところはあるのではなかろうか。と、鈴懸のイメージ戦略と人気っぷりを見ると思うのである。
myphilosophy.global



8月12日(火) お盆に休む会社で働いたことがない。そもそも自営業の実家が繁忙期で、お盆に親戚で集まってとかお墓参りとかの感覚を持っていない。でも電車は明らかに空いているし、電話も鳴らないので、世間的には休みなのだろうなあと毎年気付かされる。/NHK映像の世紀」〜移動するアメリカ 夢と絶望の地図〜 ウディ・ガスリーが歌う姿初めてみた。



8月13日(水) 朝ドラ。「はあ?」というのが増えてきたぞ・・・。とりあえず、実家と嫁ぎ先の家、相続大丈夫か・・・(という世の中だったから今大変なのよねえ)/ 90年代に公開した映画のリバイバル上映が続いていて、「私の好きな90年代映画」なんてフレコミを見かけたりする。渋谷のパルコ横の細い道からの「アンダーグラウンド」や六本木の駅上あたりからの「夏物語」の、『上映告知看板のある景色』が今も強烈に脳内に刻まれていて、今はもう無い、そういうのが私の追憶、90年代の映画観というかもしれない。



8月14日(木) 乗客が少ない通勤列車に揺られながら「あー。お盆だから恐山ロックフェス3daysだなー」って、トリはルー・リードトム・ヴァーレイン、ブライアン・ウイルソン〜〜って脳内フェスを繰り広げて、電車を降りた。/ 帰宅後そんな話をY氏にしたところ、Michael Hurleyが今年亡くなっていたと気付きびっくりした。

Armchair Boogie [Analog]

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8月15日(金) お盆の夜に下北251で割礼とdipの対バン。彼岸からいろんな人が見にきていただろうか。
割礼は凶暴だけど実にロマンチックな世界観。パーカッションのアクセントが効いた広がりある音像作り。山際さんのギターも空間作りに徹しながら奇妙な音を出すスタンスの職人気質がさすが。宍戸さんという特異な人をフロントマンにしながらも、各人の突出しすぎずに個々を出して全体像を導き出すバランスはいつ聴いても唸ってしまう。驚いたのは、途中宍戸さんが歌詞カードを貼って歌い出した曲、シド・バレット「Golden Hair」カバーで、原曲の1分程度の"ささやかさ"を、今シド・バレットが揺蕩う深い宇宙を繰り広げて素晴らしかった。
続いてdip。端的に言ってしまうと残念だった。。。「hollowgallow」は中盤の『キメ!』のエフェクターが使えないトラブルが2度続いたのが象徴的。今日はロック目なのかなと個人的にはトーンダウン、この流れでの「underwater」は深まらず、「Garden」はアレンジがゴリゴリでピンと来ず。そんな中新曲2つはプログレでポストパンクで混沌で変な展開が増して面白く、魚さんによるSUUNSぽい音色が足されて良い塩梅。んで今回も最後は「必殺ユアドッグ」でがくり項垂れる。
なんというか、コックが1人で火を煽りまくって様々なテクニックと調味料でつくる「チャーハン風チャーハン」じゃなくて、卵とチャーシューと葱で調和の取れた「シンプルなチャーハン」を食べたいのです。
1. Lydia 2. lilac accordion 3. hollowgallow 4. Labo 5. Self rising flower 6. underwater 7. DeeDee 8. Garden 9. Wolf 10. Break On Through アンコール. I Wanna Be Your Dog
余談①:ナカニシさんの髪型は昔のボビー・ギレスビーのようだった。余談②:場内寒すぎて、そりゃ演者やスタッフは暑いよね・・・と思うけどマジ冷凍庫にいるようでこのままでは「凍死」・・・ハッ!カバンの中にカイロあったの思い出し暗闇の中お腹に貼った自分を褒めた・・・・帰宅後即お風呂入って寝た。
【後日追記】なんとびっくりツアー!しかも仙台!弘前!名古屋!京都!仙台は盛り上がるって信じてる!!!



8月16日(土) また暑さ戻りの日。あんみつ食べて中古CDと珈琲豆買う。いろんなことぐるぐる考えてしまった。



8月17日(日) 建築家・内藤 廣「赤鬼と青鬼の場外乱闘」、館内混んでてびっくりした!建築ファンこんなにいるんなら未来は明るいと思いたい。解説が対談形式なのでわかりやすい。失敗談もガンガン入れてるところがすごい。この人は隈研吾なクライアント向けのトークではなく、学びたい人向けの教えがうまいのかもしれない。著作でもわかりやすく面白いしね。アンビルドも惜しみなく紹介。TSUTAYA代官山や石川県立図書館は選ばれなかったことが素人にもああ〜と納得しまう部分がある。でも牧野富太郎記念館などの「ホール」はうまいなあうつくしいなあと感じる。
naito-shibuya2025.shibuyabunka.com
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8月18日(月) 何年も前に先方が誤ったことに振り回された1日であった。。。



8月19日(火) 以前在籍部署の課長が闘病の末亡くなったり、他部署にいる元同僚が私と同じ体調不良になったり。考えてしまうよ。



8月20日(水) 池田亮司の大阪公演でCorneliusが対バンに決定だそうで、うおおおおおお。まあでもライブハウスじゃなくて、音響良い優れたホールでサウンドアートインスタレーションを見たいなあ。にしても遂にこの2人。あとは岩井俊雄となにかやってくれたら、90年代の亡霊も浮かばれるじゃろね・・・。



8月21日(木) 今日は実に前時代的な弊社らしい業務を行なった。いまどき稟議書回した果てに多額の現金渡されて購入するて。ぼえ〜〜。




8月22日(金) 漢方内科に行くのは流してしまいがちな自分の体調を振り返るためだと、今更ながら気付く。そんな余裕が出来たということだろう。この1ヶ月は大きな体調不良もなく夏バテにもならずに過ごせたけれど、調子に乗ってると急に悪化するから注意。



8月23日(土) 上京したTさんに久々に会う。6年ぶりとのことで驚いたけど、お互いの日々がありこれまでがあり、今こうやって話せるのだなあとしみじみする。



8月24日(日) 都立大のギャラリーnoie extentにて、横山雄さんの個展「I walk in the park every day」を観る。『毎日、公園を歩く。ありふれたことでも、小さな秘密のまじないみたいなものだ』と始まるステートメントに導かれ、モノクロのインクで引かれる葉のかたちを辿る。スッと気持ちの良いこの線も、毎日何度も描きながら導かれたものなのだろう。横山さんの、あくまでもひとりでいる、品性のある線が好きだ。
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今日もひどく暑かった。熱を浴びた1日だった。帰宅して今、早瀬優香子のpolyester聴いている。中2〜高2の夏がここにある。

ポリエステル

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8月25日(月) 会社を出ると意外に涼しく感じて、あれ?と思っていると蝉が鳴いていた。暑すぎて鳴けなかった蝉だけど弱々しい声だった。



8月26日(火) 夕飯は豚しゃぶにしようかなあとスーパーへ入り肉売り場を見たところ、量が多く、良い質とは思えない品ばかりでコレはちょっとなあと感じたところで思考停止してしまった。「何を作れば/買えば」というよりも「何を食べればいいかわからない」。店内を5回くらい回った果てに漸くカゴに入れた品物をセルフレジで「ピッ!」をせずにマイバックに入れてしまって「ああああ!」ともう一度カゴに戻す。危うく万引きオバさんになるところであった・・・。帰宅し、レンジであたためた「茄子・プチトマト・刻み茗荷」に胡麻ドレッシングを和えて、「豆腐」にかけた。まあ自分で満足できるものではあった。



8月27日(水) 会社帰り、ビルの谷間で女性SSWが弾き語っていて、観客は8人ほどの高齢め男性がみなスマホやデジカメで撮っていて、こういう光景って変わらないんだなあとしみじみ・・・



8月28日(木) 月・火と会社出た時涼しさを感じ、昨日は暑くて汗だくで帰宅したけど、今日はまた涼しかった。こうやってちょっとづつ、秋に向かうのだろうか。スーパーでは幸水が出ていた(我が家は二十世紀梨派)。その向こうのお菓子コーナーではハロウィン向け大袋菓子が並んでいた。季節感とは。そして冷えたようでお腹を壊した。うぐぐ。



8月29日(金) 物量の多い『前時代的業務』があり、係長が「みんなで頑張ろう」的『前時代なこと』を言ってたのだけど、若者2人はちゃっかり休みにしていた。オバさん2人で頑張った・・・。夕方会社を出ると涼しくて、薄い色の空に鱗雲が広がっていた。馴染みの喫茶店では夏の間出していたメニューが今週末で終了とのこと、今年の夏の味だったなあ。



8月30日(土) ヒューマントラスト渋谷へ「海辺へ行く道」を観に行った。絵を描くことが好きな子供の話ということで気になって他の前情報は入れなかった。ちょっと変でちょっと笑ってしまいちょっと謎に思ってしまう、こんな感触の映画を久々に見たなあ(一時期の邦画に多かったよねー)、横浜聡子監督作を久々に見た、ということかも。松山ケンイチの使い方が"ウルトラミラクル"贅沢・・・

原作漫画は未読だけど、大人・子供・男・女、それぞれの役割設定や諸々の描き方が「過度に類型的」なのも漫画をそのまま踏襲してるのだろうか。数多の疑問点と苦笑の『一部』は、エンドクレジットで『北川フラムが協力・小豆島でロケ・瀬戸内国際芸術祭参加作品』と把握したことで更なる驚きになった。アートビジネスを嘲笑してるのに、芸術祭で上映しちゃうなんて懐が広すぎる。折しも東かがわ国際芸術祭の履行問題が糾弾されるタイミングで。(そういや、アート界ではさほど話題になってないような)
中学生が作った作品を褒めちぎる謎の男性Aの台詞が印象的で、うろ覚えだけど記しておく。
「君の作品は自由だ、自由というのは難しくて好き放題でいいのではなく、対話がいる。君の作品には対話がある」
鑑賞後にネットで知ったのだけど、演じたのは映画監督の諏訪敦彦で!、台詞はアドリブ!!(=諏訪監督ならでは)!!!

umibe-movie.jp



8月31日(日) 昨夜は東北沢OTOOTOで「SOLO*SOLO*DUO」hofli/津田貴司さんと細海魚さんのライブを観た。津田さんは最初星々と交信をして、次第に暗闇で気配を音に変換しているようだった。吸引力がすごかった。魚さんは空間の漂いを音に変換しているようだった。淡々と。

今日は映画を観ようか⚪︎⚪︎へ行こうかと考えてたけど、Y氏の所用にお供して中央線沿線の街へ行った。所用を終えて休憩、喫茶店でかかってた曲、ブルージーでフォーキーで暑すぎる気候によく合っていた。途中でヴェルヴェッツのカバー?あれ?なんだろう、と思ってたら「ルー・リードがヴェルヴェッツ前に録音したデモ」だそうで、へえ〜。影響を受けた曲や後の名曲の断片、ってことか。死んでからあれやこれやリリースされるのどうなの?と思っちゃうけど(エリオット・スミスとかねえ)、こういうアルバムは面白いな。つか、ルー・リードアーカイブを管理してるのドン・フレミングだとは知らなかった。
WORDS & MUSIC, MAY 1965 (CD)/LOU REED/ルー・リード/ルー・リード・アーカイヴ・シリーズ第一弾が登場!!!!|OLD ROCK|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net
最近の店は店主の人柄が伝わってこない店内空間が多いけど、この街は店主の好きなものが詰まってるなあと思えて嬉しい。



9月2日(火) 仕事が暇で、顧客対応システムを眺めてたんだけど、いろんな人がいるものであるのことよ、と世を儚向くことが出来るので定期的に見るがよろし。社会ニュースと繋がってるよなあ。



9月3日(水) 私は料理がとても苦手なのだけど先日の「きょうの料理」で見て、調味料も工程もシンプルだし出来るかなあ?と作ってみたところ、普段料理へのコメントを敢えてしないY氏に「レパートリーに入れていいんじゃない?」と言われて嬉しい!飛田和緒さんのレシピ。
www.kyounoryouri.jp



9月4日(木) SNSで映画評論家の中井圭氏が「分かりやすく言葉にできない良作をどうすれば集客できるか、能動的に匂いを嗅ぎ取って観に来てくれる人は残念ながら多くなく、観に行くに値する作品だと提示できないと埋もれていく」と仰っていて、→ 以下書いていたのに保存し忘れて消えていた。ぐむむ。→今はSNSで多くの人に伝わりやすいけれど、故に「大きな声」出ないと打ち消されてしまう。それと上映回を週ごとにアップし日毎に変えることが当たり前になってしまい、第1週で動員が芳しくないと機会が失われてしまう。SNSで話題になってロングランもあるけれど(五十嵐耕平監督「SUPER HAPPY FOREVER」は『エモい』共感をよく目にした)、気づいた頃には見に行けない、てことも多い。/ 90年代の旧作を(4Kリマスター含む)リバイバルが目立つのは「既に評価が高い」ゆえもあるだろう。カネフスキーリバイバルを観た人の、「なんかすごいものを観たけど言葉に出来ない、でもなにかSNSに書き残したい」雰囲気がSNSで伝わってくることが興味深い。



9月5日(金) 台風日本横断、でも頭痛とか体調不良になってないと後で気づくくらいに影響が無くて、やっぱりストレス起因ってことだったんだよねえと振り返る。もっともここで安心してはいけないけど(経験談)。係長からの、数式入りまくった重いデータのエクセル業務指示。コパイロットに聞いたら教えてくれたマクロでぶばばばばと作成出来て、嬉しい。来週に本作業持ち越しだけど。/ 帰りには雨は上がり、いつもの喫茶店に行くと秋メニューに変わっていて、会計時「実家から送られてきたのでお裾分けです」と、梨をいただいた。帰り道、家の手前で虫の声が聞こえてきた。



9月6日(土) 「バード ここから羽ばたく」をル・シネマで観た。イギリスの地方都市、監督の故郷であるケント州の公営住宅で暮らす貧困な移民層が舞台。決して真っ当で幸せな暮らしとは言えない、荒れ果てた町と家、荒む生活が痛々しくこれがリアルなのだろう。現代社会問題を根深く抱える街で生まれ育ち、労働も放棄した彼らが何を食べて生きているのか。それでも結婚式はキッチリやって、パーティで盛り上がる光景は、音楽聴いて歌って踊って仲間と馬鹿騒ぎして楽しむことでしか、生きる価値がないとでもいうような、イベントと音楽が思考停止するための薬みたいだった。ケン・ローチにあった「働いて社会に繋がりたい意志」「地域の人々の連帯がもたらす希望」すら最早ない。アンドレア・アーノルド監督作は今回初めて観たけれど、更に過酷さを増す現実ではファンタジーな魔法仕掛けに救いを求めるしかなく、まだ若い親世代と子供たちに「こんな世の中でそれでも生きていくんだよ」を「希望」と受け取るには重過ぎる。
音楽はBurialと観た後に知り驚いた。むしろUKロックをネタにガンガン使っていて、blur"universal"の使い方に驚く。

www.youtube.com

リリース時の"時計仕掛けのオレンジ"なクールなイメージで止まってたけど、まあブリットポップが国民的ソングとなって一時代築けば、そりゃあ「みんなの」応援歌、大合唱ソングであるのだ。更にヒドイ扱いはverveにcoldplayで、監督はさぞかし若い世代と思いきや、61年生まれ、リアルタイムでパンク世代だからまた驚いた!90年代の喧騒に辟易してた上で、今の若者の認識を確かに捉えて使ってるってことか。oasisは使えなかったのかしら。
bird-film.jp


このところいろんなインプットが多すぎて頭の中が悶々としてるので、ここで今回の締めとする。