「タータン |伝統と革新のデザイン|展」


三鷹市美術ギャラリーにて
タータン 伝統と革新のデザイン 展 | 公益財団法人 三鷹市スポーツと文化財団
子供の頃からマクレガーのタータンチェックのスカートとマフラーがお気に入りだったし、中学以降はアズテックにJMC,TFCにヴァセリンズ、パステルズにオレンジジュースetc・・・スコットランド出身のバンドが大好きな私には楽しすぎた!


まず、「タータンチェック」って当たり前に言ってたけど、正確には「タータン」のみで「チェック」はつけないことを知る。
タータンは由緒ある家ごとに柄が存在する、日本の家紋のようなものという話は、その意味だと「クラン(氏族)・タータン」というカテゴリーのひとつに過ぎず、王室、地域、軍隊など「目的や用途」などの種類で分類されていた。更に「スコットランド・タータン登記所(The Scotitsh Register of Tartans)」という機関でデザインが管理され、現在でも新しいタータンを登録することが出来るとな。
タータンチェックの種類と魅力的な文化・歴史|スコットランド旅行記01 | ネクタイ専門店TUNDRA
こちらの記事にそのあたりが書かれていたので、参考に。


ちなみにこれを書いていて思い出した、タータンといえばの「伊勢丹」。以前から使用していたのは「マクミラン・アンシェント」で、2013年にオリジナルの布地を織り(!)、「マクミラン/イセタン」として登録したということを今知りました。
10月30日(水)伊勢丹のタータンが原点に返ってあたらしく生まれ変わりました。WITH THE NEW TARTAN あたらしいタータン<マクミラン/イセタン>と | 新宿伊勢丹の「今」と「これから」がわかるWEBメディア



今回の展示では約100種類のタータン生地が壁にずらりと紹介されていて、ひとつひとつ眺めるのは至福でした。格子柄とひとくくりにいっても、パターンのセットや色でこれだけのものが生まれるのです。これまで単純にステキ!と思っていたタータンには、スコットランドが歩んできた歴史と風土が込められていることに気付かされました。伝統を伝統で終わらせず、登記所を設け、新しいものを受け入れていくことも凄いなあ。タイトルどおり、伝統と革新。




Orange Juice の「Heather's on Fire」のジャケを思い出したんけど、これはなんて種類のタータンだったのか……。また調べよう・・・
物販で見つけたタータンのバッジ!ドラム猫トートに付けるのだ。

付けてみたよ。

そうそう、チケットがギザギザでかわいいんです。


音楽的な話はほぼなく、最後に紹介されてたのがベイ・シティ・ローラーズ。うーむ残念。まあ、グラスゴーのみなさんにおけるタータンとは、アノラックの「裏地」な気がします。
ヴィヴィアンのスーツも展示されてた。わー懐かしい!と表示を見たら「93年」のものかー。なるほどなあー・・と遠い目。
obring.jp



物販で購入した奥田実紀さんの「スコットランド タータンチェック紀行」もとても良い◎ 文章も写真もステキで、あああスコットランドに行きたい気持ちが強くなる。ううう。

スコットランド タータンチェック紀行 (私のとっておき)

スコットランド タータンチェック紀行 (私のとっておき)

消える

今夜は時間があったので、仕事終わりに逆方向の電車に乗った。好きな珈琲屋さんが今週は営業時間延長してて立ち寄れるなんて、嬉しい偶然!
BGMの無い店内は、いつもどおりにコポコポと珈琲を抽出する音だけが聞こえ、遠くから電車の走行音が聞こえ、いつもと違うのは窓の景色だった。外が暗く真向かいの家が見えないのは初めてで、暗闇に私の姿が映っていた。ぼんやり眺めていると、通り過ぎる人の姿がぬーっと幽霊のように重なり、ドキッとした。多重露光の写真のようでもあった。次第に窓は結露の所以か白くなりはじめ、気がつけば、私の姿は夜道に消えていた。
デミタスの苦味と甘みは時間を置くと味わいが変化していく。疲弊した心に滲みた。ひたすらに静かで、珈琲と向き合えるこの店が好きだ。日々の諸々から自分を離すことが出来た、密やかなひととき。