11月の終わり、12月の初め

ぎゃー、ついに「12月」て書いちゃった!



漸く散歩が気持ち良い空気になった。



11月5日(火) 代田橋feverにて「damon&naomi with michio kurihara、sugar plant」のライブ。素晴らしい一夜。詳細は別途。


11月6日(水) 久々に平日ライブ、穏やかに観る内容ではあったけどやっぱり疲れた。仕事終わった途端にどっと疲弊を感じて眠い。/ しかししかしアメリカ大統領・・・どこもかしこも辛すぎる。


11月7日(木) damonさんが「Community is all we have」とポストしてた。この状況を日本で知ったと思われるけど・・・。私は私の小さな輪を大切に紡ぐしかない。/ 朝刊にて「ワコール 経営難でスパイラルビル売却検討」と知る。まあ、そりゃ売りたいよね。あんな一等地いくらになるのか。建て替えて稼げるビルにしたいだろうけど、これからの時代それにどれほどの価値があるのか。「独りのためのパブリック・スペース」この言葉を今一度噛み締めたい。


11月8日(金) Y氏GOGO誕生日。といっても特に何もなし /声優の喜多道枝さんが死去、「フランダースの犬」のネロ役、「いちにのさんすう」のタップくん役の方とな!同じ方がやっていらしたとは知らなかったよ。私の幼少期を育んでくださってありがとうございました。


11月9日(土) いつも夜ご飯を食べに行く店、昼に行ったら客層が違って興味深かった。というよりも、この1年くらいで客層が変わったなあと思ってたから元に戻った感じで、こっちのほうが居心地良いな・・・。


11月10日(日) 

RocketshipのLPボックス!・・・ではない。元ネタがこんなところにの、映画音楽主題歌集。有名どころだけじゃなく「ジョアンナ」あたりもあるのがうれしい。4枚組なので重かった。。。


11月11日(月) 首から頭にかけて痛い。姿勢の悪さ。
muffin-jp.bandcamp.com
muffinさんの新譜!嬉しい〜。盤がないのは残念だけど、ああやはりいいなあ。ひそやかな空気を含んだこの音が。


11月12日(火) 今日は入籍日なのでした。私にとっては誕生日みたいなものです。長年ありがとう。


11月13日(水) 朝目が覚めるのがつらい日が続いて、考えたらまだ暗いからだと気がついた。帰り時刻にはもう真っ暗で、11月中旬だもんなあと思いながら、蒸し暑いなーとも思うのであった。


11月14日(木) BSで放送した「恋人たちの距離」を観る。あああやはりこの映画好きすぎる。列車、歩く、喋る、歩く、レコード屋、公園、川。「また会おうね」が気軽ではない、メールもSNSもない時代を振り返れば、冷戦終結EU発足し明るい未来が続くと思っていたし、ユーゴスラビア紛争は遠い国の話だ。「距離」というものが定義できない複雑怪奇な尺度になったものだなあと思いながら、泣いてしまう。


11月15日(金)

2031(令和13)年に本学は創立150周年を迎えます。その記念事業の一環として、本不動産を取得し再整備を実施します。現状の外観を維持したまま必要な改修工事を施したうえで、専門業者と連携しホテル機能を継続させるとともに、学生支援、地域連携、社会連携の機能としても利活用ができるよう検討しており、本学の新たなシンボルとして継承していきます。
www.meiji.ac.jp

明大、頑張った。ありがとうありがとう。ソレダ!というナイスな引き受け先だわね。にしても具体的にどう「利活用」するんだろ・・・。(堀口捨己設計の校舎は解体するけど・・・モダニズム建築の悲運よ)


11月16日(土) テレビ番組で「ゴス&ロリ沼」というのを見たところ、もはや私の知っているそれではなく、「ゴシック・パンクってなんだよ!」とギャーギャー喚いてY氏に嗜められるなど。老害というのだろうが、にしてもさあ。


11月17日(日) 友人と娘っ子さんに会う。Y氏と誕生日が同じ娘っ子さんが小学生の頃から一緒にお祝いして、遂に来年は社会人!

11月18日(月) 目が覚めたらまだ暗いカーテンの向こうから聞こえるのは冬の音、カーテン開けたら冬の空。


11月19日(火) 地平近くへ重く溜まった雲と住宅の群れの間の帯状の光を見つめながら寒い寒いと駅へ向かう、冬の朝。


11月20日(水) ストレッチポールで背中をゴロゴロして眠ると目覚めがいい、かもしれない。


11月21日(木) そろそろ書くけど、先日の音楽番組おざっさん、青春というものはほんの一瞬の、奇跡のスパークで出来ているんだなと身にしみた。彼の街には私が立ち寄る喫茶店レコード屋も本屋もギャラリーもないのだ。


11月22日(金) 仕事は忙しくなかった金曜日、帰りにどこか立ち寄るつもりがお腹空いてない上に思考停止状態になってしまい、とりあえず「ぼーっと放っておいてくれて、本読んだり軽くなんか食べられる静かな場所・・・」を求めたけどそんなトコなくて、家近くのスーパーを3回はぐるぐるしても決められず、結局冷食のあんかけ焼きそばを買って食べた。
andpremium.jp
Y氏が買ってきたコレで紹介されている店の選盤を2人であーたらこーたら言い合う。30代前半の店主が多いのかな。アプレミディにより「カフェミュージックとは」が一般的に印象付けられた時代(ドトールでかかる!)に育った彼らが、CDでも配信でもなくレコードでかける音楽が興味深い。


11月23日(土) イメージフォーラムで「博士の綺奏曲」を観る。

地方のミニシアターの上映情報で知り、このポスターを観てオッとなり
(C)Bendita films/Cinemago
博士の綺奏曲 : フォトギャラリー 画像 - 映画.com
このスチール写真見たら俄然見に行かねばとなった。なんとベネズエラ映画。経済危機により亡命者が続出した2016年当時を舞台にしているそう。淡いサイケデリアな色彩に包まれた映画内に漂う奇妙に静かな気配は、息を詰めて生きなければならぬ空気そのものなのかもしれない。とはいえ主人公自体は日々生きることが困難な状況ではなく、実家暮らしで車も職もあるし、理解ある人々に恵まれている。でも、だからこそ、なのだろう。PCの壁紙がブライアン・イーノだ!とか小ネタ探しもあったけど、もうちょっと、妄想バンドメンバーであるビーストとの葛藤を掘り下げて見たかった。ベネズエラの映画を観ることのできる日本の文化環境はまだなんとか、救いがあるかもしれない。


11月24日(日) 時折出向く喫茶店は窓の向こうの景色が好きだ。古くからの一軒家があり、庭の樹々の季節折々のひっそりした美しさとその木陰が家の白壁に映って、ぼーっと眺めていられる。何気なくこの景色が良いことを店主に話したら、高齢のおばあさんがお一人でお住まいだったものの、最近入院されたそう。ご家族の諸々を心配しつつ、この景色のこれからを思う。


11月25日(月) 社内が極寒で足元が凍る・・・。


11月26日(火) 会社で片付けを小1時間ほどしたところ腰が痛い・・・。まあ平和ということである。


11月27日(水) 朝会社最寄駅からいつもと違う道を歩いた。樹木の葉はほぼオレンジ色になり、随分散っていた。日中は20℃超えだったようだけど一歩も外へ出ないのであたたかさを享受できず。


11月28日(木) 千駄木駅から歩き始めた。途中、カフェに寄る。若い男性がひとりで営んでおり、ガラスの引き戸からやわらかな光が差し込み、交差点を行き交う人や車、歩道橋を渡る人の流れが見える良い空間。ちょうど下校時間でたくさん通り過ぎる小学生が店主に手を振ったり、時に扉を開けて挨拶する子もいる。今年出来たばかりの店なのに既に街の一員である光景が眩しかった。美術館に行くつもりだったけれどあまりに天気が良いから、そのまま歩き続けた。街角はオレンジ色の光を放つ、カラカラと舞う葉を眺めながら、幸せな気持ちでいっぱいなった。

ギャラリーに入る。オノデラユキ『Parcours—空気郵便と伝書鳩の間』、ここが元郵便局であることから着想した写真展。その発想力。東京を散歩しながらパリを歩き、街を見下ろしているかのよう。
waitingroom.jp
久々に訪ねたパン屋に菓子屋にレコード屋、いつのまにか神楽坂に着いた。秋の散歩。


11月29日(金) 金曜の会社帰りによく立ち寄る喫茶店にて静かなひとときを過ごし、会計時に「実家から送られてきたんですけど食べきれないのでよかったら」と洋梨をいただいた。とても美しいかたちと色、薫り。


11月30日(土) 実は洋梨は買ったこともなく、自分で皮を剥いて食べたことすらない。店主さんのあたたかなお心遣いに感謝しながらいただいた。なんてシルキーな食感! 夜は下北でdip


12月1日(日) 昨日のライブの感想を書き終わらないと落ち着かない。dipに対してはいつもそれで、我ながらアホだと思う。昼ご飯食べるつもりの店に向かうのが出遅れて行列で、諦めて帰宅。書き終えてホッと安心。