7月の終わり、8月の始め

7月3日
人間ドックの日だけどちょっと頭痛。改装して仕切りばかりの診療所内、バリウム無しで受診終了。久しぶりに英国菓子屋に行ってみるとまさかの大行列、ビックリして退散。SNSでバズったのか……。ふらりと買うのはもう無理だなあ。そのまま歩いてアーツ千代田3331へ。入口で連絡先記入必須。90年代初頭のアートシーンの特集展示は、懐かしいとも言い難く、なんとも奇妙な後味。館内の別部屋で寺田真由美さんの久々の個展。今回も静寂な箱庭感、だけど明るさがあった。結局朝からロクに食べないまま夕方になり、疲れてしまって帰宅。すぐ寝てしまった。


7月4日
夜中に目が覚めると頭痛。それでも再び寝て、起きて、朝ごはん食べたけど、頭痛と怠さで横になる。風も強い。気圧の急降下が原因としても、具合が悪くなるタイミングがイマイチ掴めない。


7月5日
投票に行った小学校の廊下にある洗面台は昔ながらの人研で、石鹸が入った赤い網が吊るされていて、未だにコレなのか!と毎回驚くのだけど、今日はBIオレのハンドソープに変わっていた。やっと現代に追いついたと思いつつ、皮膚だけは弱いY氏はBIオレ使えないので(赤くなる)、多分そういう子供も多いはず。どうするのかな。そのあとはすぐ帰宅して、ただただ寝ていた日。


7月6日
金曜夕方からの体調不良は回復し、出社。会社では元気になってしまう我が身はマジでやばいと思っている。


7月7日
帰宅するとTMGEが爆音でかかっていたのでビックリ。「ちゃんと聴いたことなかったから……」って今!このタイミングで⁈Y氏に何が起こったのか……。「当時ゆらゆら帝国と同列で好きだった人がいるのわかる部分は……あるねえ」そうだねえ「このアルバムのジャケなんて、ブルーチアーじゃんねえ」だから私はTMGEを“渋谷系の(宣伝手法を使った)邦楽ロック”と言ってるけど理解されないんだよ!「コレはどうして○○なの?コレは○○なの?」 知らんがな!(私はファンじゃないんだよー)「この曲、TFCぽいよねえ、conseptじゃん?」 えええええ?そんなこと言うの世界中でY氏だけだよ!→で調べたら、え?あれ?
【MUSIC SOUP - 45r.p.m.】2010年4月…チバユウスケの人生に影響を与えた45曲 - suicide bambi


7月9日
ムカつくことがあったとして吐き出せば幾分は気持ちが軽くなるから、ネットに書く事はままある。それがツイッターの場合だとその言葉が勝手に一人歩きしてしまうことがあり、暴走した流れ弾を見かけただけなのに憤慨している人たちの、気持ちはわかるけど不健康なループだなあと思う。この記録は1ヶ月アップするけど、その時に覚えている人いるのかなポテサラ。


7月10日
奈緒子」という映画の走るシーンがとても良くて、あの俳優さんの走る姿をまた見たい、走らせる役が来ないかなと思っていたので、今回のドラマの設定は素晴らしいな。


7月11日
昼は近所の蕎麦屋へ。田舎蕎麦美味しい。胃弱なので揚げ物はほぼ食べないのだけど、Y氏が頼んだ野菜天ぷらの人参が美味しそうなのでもらうと、甘味があってすこぶる美味しくてびっくりするほどだった。天ぷらなんて何年ぶりに食べただろう。夕方に渋谷に出てユーロスペースで「プラネティスト」を見る。感想は別途。人出は減っていると思うけど、少しでも早く退散したくて逃げるように駅へ向かった。


7月12日
14時くらいからゲリラ豪雨だと信じて早く帰ってきたのに、全然降らなかった。


7月13日
電車で前に座っていた男性が、横にしたスマホを支える指をリズミカルに動かし(スマホの周囲を指で叩く感じ)、足も貧乏ゆすりかと思いきやリズム取ってるので、ゲームかな?と思いきや、ドラマーの演奏動画を見ていたので驚いた。夜はsloppyjoeの新譜聴いた。昂る!


7月14日
朝駅へ行く途中で、久しぶりに窓柴(家の2階の窓から外を眺めている柴犬)と散歩中のもっちり柴犬(ちょっと太り気味)を見かけたので良い日。


7月15日
面白がれることの向き不向きは確実にある。Y氏の言葉で冷静になれた。


7月16日
会社久しぶりに年休取得し、所用兼ねて街歩き。楽しい。交通機関と宿泊施設を使って遠出しなくても、楽しみは近くにいつもあるのだ。


7月17日
帰り、会社出たらどっと疲れが襲ってきて、晩ごはんは外で食べようと、家の最寄駅のチェーン店に入った。気を使わず喋らなくてもよく、なにも考えたくないときの選択だけど、店内の元気な雰囲気も辛かった。何に対しても嫌だって、駄々を捏ねてるだけか / 帰宅後聴いた山本精一の新譜、よいなあ。 / 寝る前にたらたらとネット見てたら2000年頃の下北駅前の写真を見かけた。北口の二階の古着屋が映ってて、泣けた。


7月18日
朝から雨。小降りになってきた昼前に外へ出て、おやつと夕飯の買い物して帰宅。


7月19日
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久しぶりに光を浴びた。空は青く、緑は輝く。そんな景色を見た時の気持ちなんてすっかり忘れていた。フィッシュカレーを食べた。ココナツミルクが入った夏の味。帰宅して、窓から入る風が気持ち良くて微睡んでいたら、クロネコさんが運んできたよ。
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タップくん!!


7月21日
今年の「恐山 夏の大祭」は規模縮小。イタコも不在とのこと。コロナの影響がイタコにも……。


7月22日
ローソンの季節のフルーツ棒アイス美味しい。氷菓は苦手なんだけど、これはねっとりしてて食べやすい。


7月23日
今日も雨。予定通りオリンピックが開催された場合の準備状況を想像する。/ 髪を切りに行く。/夜、豊田監督の最新作「破壊の日」前夜祭をチラリと見ると、渋谷の街を練り歩いていて驚いた。豊田監督の本気っぷりに痺れる。スクランブル交差点を過ぎるところ見逃したけど、見てたら脳内で「13階段への荒野」鳴り響くだろうな。今作、ヤマジさん呼ばれないのなんとなく納得。


7月24日
本来ならばオリンピックだなんて、信じられない。その信じられなさを直視することが出来ず、自分の目に見える範囲でしか生きていない人は全世界の何%なのか。そんな人たちに振り回されている。/ 今日はYouTube見てヨガをみっちり?やった。筋肉使った。


7月25日
好きな喫茶店が予約制になってしまい、2週間ほど前に予約して行ったのだが、んーやっぱりそこまでして行くのはなあ。カフェってそういう存在ではないよ。店主の態度も気になってしまった。 / ヤマジさんの演奏を生配信で見た!!!



7月26日
朝から土砂降りかと思えば急に晴れて、また土砂降りして晴れて、ちょっと雨降ってを繰り返し、夜になった今は雷が光っている。/ああこの4連休はいったいなんだったんだろう / klan alleenの新作、未発表曲とライブ音源。未発表曲は次回作を模索したらしく、すごくよい


7月27日
4連休の分仕事どっさり。私の業務から見る限り、コロナなんて無いとしか思えなくなる。


7月28日

10代の頃に読んだときの「気付き」は当時のあの歳だからこそのもので、今の時代だからこその「気付かせ方」でありながら、芯は全く変わっていない。繊細で美しく気高くて愛らしい、凛とした佇まい。素晴らしかった。


7月29日
テレビで。レタス農家が「外国人がいないと仕事が成り立たないですよ〜」とにこやかに話したり、リアルなんとかゲーム運営会社で働く20代が「学生時代にボランティアで始めて、今はアルバイトだけど問題作成したり運営に携わっていて楽しい」と笑顔なのを見て、もんやり。労働力の搾取……!


7月30日
朝カーテンを開けたら薄暗く、風が冷たくて驚いた。/ 夜、dipをY氏がかけてくれて、しかもベースを合わせて耳コピで弾いてくれた!目をつぶって聴いたら、ああそこは下北QUE!ライブのように下向いて体を揺らした。ああ楽しい!


7月31日
昼外へ出ると、薄曇りで遠くから蝉の鳴き声が聞こえた。単独のか弱い声。夏はもう終わりみたいだった。梅雨はまだ開けていない。 / 夜はユーロで映画を観た。感想は後日 /夏はどこへ行った、って鈴木祥子の曲にあったなあ。


8月1日
久々に光を浴びる。緑は輝く。梅雨が明けた。/ 買ったまま雨続きでなかなか履けなかった靴で散歩。甲の出っ張ってる骨のところが痛くならなくなるにはどれくらい掛かるかなあ。
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8月2日
今日も晴れ。暑い。ああこれが夏だ。バルコニーのハーブの緑が見れて嬉しい。 / 日経新聞 文化面 木皿泉さんのエッセイ「好きは無敵」。香港からのファンレターに関する、これからの香港を憂う想いが映像的に表現され、読みながら目頭から涙が浮かんでしまい、こぼれないように堪えた。その後に続く言葉にまたグッときた。

「好き」は私の中では無敵だ。これほど人を強くするものはない。その人に自信を与え、目は外の世界へと広がってゆく。

私は私の「好き」を大切にしたい。ネットを使うようになって以降「私の好き」をより広げることが可能になった。しかし昨今、そうはならない場もあって、意識的に距離を置くこともある。嫌な気持ちをシェアし合うって一体なんなのだろうか。


電車を乗り間違えたとしても、目の前に広がる知らない景色を楽しんだり、ええい!と下車してみたいのに、皆疑心暗鬼で不安を抱えたまま乗り続けることを強要されて、行先は誰も知らない。

破壊の日

豊田利晃監督最新作は、元々東京オリンピック開催日に公開として企画され、クラウドファンディングが開始されていた。ところが。

『破壊の日』は東京五輪を控え、強欲という物の怪に取り憑かれた社会をお祓いしてやろうと思い、今年の一月に企画を立ち上げました。 しかし、その物の怪はコロナという現実的な死の脅威、あるいはコロナに脅える人の心に変貌しました。(中略)この映画で映画を撮る意味、生きる意味を、再び証明したいと思っています。 2020年5月1日 豊田利晃
motion-gallery.net


制作準備もままならなくなり、公開日延期を考えたものの予定通り公開。

“ 6/22にクランクイン、6/30にクランクアップ、そこから編集に4~5日、グレーディング、アフレコ、音響効果録りを経て、ダビング作業が7月20日、DCPに落として初号試写が22日、23日に劇場納品、24日に公開 “
i-d.vice.com

て何このスケジュール!


今月22日に封筒が届いた。クラファンの返礼品である豊田監督直筆サイン入り手紙と鑑賞券だ。公開日前日には前夜祭と称し、宮益坂御嶽神社から一部出演者が練り歩き、スクランブル交差点を抜けて、WWWへ向かい、ライブを敢行。その様子はネットで生配信された。渋谷横断は流石に警察の許可を取っていて、よく取れたなあと思うけど、豊田組の本気を見た。


さてその1週間後の金曜日、会社帰りに渋谷ユーロスペースへ観にいった。109から東急本店に向かう道の、センター街側にある看板建築が3軒並んでたところ、いつの間にか真ん中しか残っていなかった。渋谷の街は7月上旬に「プラネティスト」観に行った時よりも、断然人出があった。

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初っ端からものすごい爆音が流れるので驚いた。終始凶暴で極悪な爆音!見えないものも炙り出す、気配を形にしたようなサウンドデザインで攻めてる!ホラー/サイコスリラーな映画なのか?って思うような。


「ポルノスター」「蘇りの血」「モンスターズクラブ」を貫く内容で、マヒトの赤い叫びに「空中庭園」の小泉今日子が重なった。ゆっくりと映し出すスクランブル交差点には13階段のイントロは流れなかった。都知事選選挙期間中、人々は皆マスク、すれ違うことが難儀ではない程度の人の量。ど真ん中で立ち止まり嬉々として動画を撮る外国人観光客なんていない。2020年6月後半の渋谷の街が克明に記録された。物理的に大変貌した宮下公園や南口らへんも撮影されていれば、もっと嬉しかったけど。荒野と鬼丸がいたあの場所は強欲の物の怪に取り憑かれてしまった。


マヒトを主演にできたのも、豊田監督らしいヒキだなあ。そして龍平と窪塚の邂逅には痺れた。しかも見慣れた宮益坂で!


イントロダクション要素が強く、監督の頭の中では流れているものの、形として表出するとイメージ映像になりがちでなかなか難儀な映画ではある。わかる人にだけわかればいいというのも、逃げになってしまうだろう。
でも。脈絡がなくてすっとわかんないんだけど、グッと心の芯に突き刺さる物が有る。今の状況下で超過密スケジュールになっても、最善を尽くしてやり遂げること。日本に巣食う魑魅魍魎に対し「変われ!」と強く祈り叫び、その先を示してくれた。自分で出来ることを、生きることは映画を撮ることだという覚悟を、強く叫んでくれた。ホントに徹頭徹尾、豊田利晃監督作だよなーー!今後の作品が楽しみだ!

無観客配信で久しぶりのライブ! 〜 暗い嵐の夜だった

このタグ付けてヤマジさんのライブのこと書ける日が漸くやってきた……!(号泣)

暗い嵐の夜だった ~It was a dark and stormy night~"
ヤマジカズヒデ+細海魚


今月は徐々にライブ再開の状況が出てきて、早速zzzoo(現在アニメで活動中…)がUFOclubであったけれど、行くのは断念した。昨日25日はヤマジさんと細海魚さんコンビのライブがQUEで予定されたものの、こちらも行くことは止め、配信を見ることにしていた。しかしこのところの感染者急増により、前日に「配信のみ」へ変更されたのだった。


晩ご飯食べ終わって観賞用セッティングをしていたところ、ドミューンでの山本精一ディナーショーをY氏が見始め、アーカイブがないので私もこちらを見ることにした。左の部屋ではQUEステージ、右の部屋ではDOMMUNEステージ。行ったり来たり、ウチでフェス気分である。アイスを食べながらウチでライブ見るなんて!


山本精一大友良英によるノイズ大会、ギュワオーンギュワオーンと鳴り響く横で、シャンパン置かれたテーブルに観客が困惑した表情で10名ほど鎮座しており、シュールな光景で大笑い。その後のトークは司会進行がグダグダで、WIKIYOUTUBEをあてにする情報ソースっぷりに萎えてしまったところ、外から遠い花火の音がしたので調べたら、一部地域で打ち上げているようで、テレ東で花火特番を放送していたのだった。
ライブに花火、カオスな我が家である。


ヤマジさんのライブはあとで見るはずが、やっぱりオンタイムでも体感したいなあと、QUEステージに戻った。頭上のスピーカから聞こえるのはヤマジさんらしいフレーズと音色で、ああ、やっぱりこのギターが好きなんだよなあ。今、そう遠くはない下北でヤマジさんが弾いてるんだなあとキモいファン全開で感慨に耽った。それと、魚さん、髪が短くてビックリした!


手元足元がバッチリ映るので、音を作り出す過程が見えるのが嬉しい。ちょっとした足捌き指づかい、微調整を繰り返す様。そしていつも通りタバコを咥えながら弾いている。ふふふ。それからライターを使って弾き倒す姿、かっこいいい!あー聴いてて幸せだなあ。


ギターを置いて演奏終了。アーカイブでもう一度鑑賞。
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見ながらこんなことしちゃうのも配信ならでは。今度はヘッドフォンで聴く。耳に直で聴こえるライブサウンド。外界をシャットアウトして。
最初、実験映画ぽいなあと思ったけど、ストーリー性ある映画になった。イタリア映画を想起するのは、ヤマジさんがイタリアサントラレーベルのアルバム(90年代に続々リリースされたあたりの)を愛聴しているからかしら。ベロッキオの「夜よ、こんにちは」でのピンク・フロイド使いを思い出したりもした。
ヤマジメロディの哀しさは一体どこから来るのか。夕陽が見えた。沈まない夕陽。小笠原のような深い赤い夕陽。そういえば魚さんのオルガンは、イルカの声みたいな音を奏でる。プラネティストとリンクする。
優しく紡がれる唄声もあった。あー、ヤマジさんの唄声も好きなんだよねえ。
その後のパートは9souls的な激しさで弾き倒す!真骨頂だなー!ただ激しいのではなく、静寂を内包した激しさで。ライターをスライドバー代わりにしたり。画面見ながら頭が、体が、音に合わせて動く。不思議な高揚感。


元々、内に入って淡々と演奏するタイプだからdipでも配信で問題なくいけるんじゃないかなあ。ライブというよりはスタジオセッション的なやつ。それか、ヤマジさんが家で過ごしてるのをそのまま配信の「ヤマジの部屋」とかねえ。何か聴きながらずっと爪弾いてたり、宅録したりしてるの。全国でライブを見たいと願うファンはお金出しますよぅ。。。(ところでuminecosoundsの収録したやつはどうなったの)
それにしても配信ライブの収益はどうなんだろうか。配信サービス側に払う代金もあるだろうし、うーん。大丈夫じゃないよね。それでも続けなければならない、という想いで運営してくださっているのだろう。本当にありがたい。


いつまでこんな生活なのか全く見通しがつかないし、ミュージシャンもモチベーションを保てなくなっていることだろう。この間も数年前のライブ動画を見たけど、いっぱいの観客でぎゅうぎゅうな光景がもはやピンと来なくなってしまった。とはいえ、収束すれば今の混乱など忘れてしまうのだろう。今は、下北のqueに足を運んでライブを見る日を楽しみにしながら、今の自分が出来ることを粛々を続けていくしかない。