Sandy Denny/North Star Grassman and the Ravens

海と私のねじれたキャンドル+4(紙ジャケット仕様)

海と私のねじれたキャンドル+4(紙ジャケット仕様)

'70年代英国トラッド・フォークの女性ボーカリストといえば彼女が挙がる。
ああこの声をどう表現していいのか。
キリリと硬質な輪郭が一聴した限りでは好みだと思わなかったけれどその後も不思議に後を引く。
硬質さと共に憂いというか湿り気を感じる。ピンと張った乳白色のトレーシングペーパーがびりびり微かに震えてるような。
耳のなかで響きつづけ皮膚に沁み込んでいくみたい。
イギリスのくぐもった光の空の下そのままのような、声。
そして演奏も、ギターを始めそれぞれの音の「鳴り方」にぐっとくる。
「珈琲占い」をしているという、枯葉色に薫るジャケの風合い共々ひそやかに大切にしたい一枚。
(ちょっと聴く時期ズレてしまったケド)
なんだかよくわからん状態の邦題、これだけでもう聴きたくなってくるなー。