BRICK

アメリカンハイスクール白書〜ハードボイルド編てな感じで。
「髪の毛ふわふわ、メガネかけててやせっぽちで。いつも独り、アノラックのポケットに手つっこんで猫背で歩くオトコノコ。」これはもうオンナゴコロきゅんきゅんですわ。んでヤワそうに見えて実はタフ。殴り殴り殴られても立ち上がる。
そんな彼のまわりには情報屋、ミステリアスな女子、謎の地下組織のカッコイイ悪役。アメリカ郊外のずがーんと広がる空間、ざらざらと荒く乾いた空気、やわらかで鋭い太陽の光が目をくらまし脳を刺す。ふいに入り込む音楽もまたかっこよく、ジャズテイストで。
ああこの手の映画大好きなんだろうなー。頭に刻まれたそれら記号を忠実に再現してるかのような。風合いはひたすら真面目で。
話的にはあまりにあっさりしすぎていろいろいろいろ言いたくなるけどそれは野暮というものでしょうな。ストイックな探偵映画風味を満喫する映画なんだろうなー。深夜にテレ東でなんとなーく放送してたらハマりそうだなー。
実のところハードボイルド小説の「煙る"オットコ"フレーバー」はどうもくすぐったくてねえ、、。カックイー!て痺れられないのだ。今作も「(どうして高校生なのに)ここまでするのよー!」と思っちゃうんだけどねえーこれが「男ってもの」なのよ。。ね。。