秋すこしづつ


朝小雨、会社手前で激しくなり、その後晴れたらあらゆるカタチの「秋の雲」が広がって嬉しくなる。そしたら雨がまた激しく降ったり弱く降ったり目まぐるしく。仕事で珍しく一日車で都内を回っていたのだけど、郊外だったので空の下の方まで良く見えて、空の変化を味わった。そして会社に戻って帰り道。

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夜は涼しくなってきてこんな空気に似合う曲を聴きたくなるのです。

イグザルテーション・オブ・ラークス

イグザルテーション・オブ・ラークス

ドット・アリソンといっても「アンディ・ウェザーオールが手がけたアンビエント・ダブ・バンド、ワン・ダヴのヴォーカリスト」という90年代上等!な肩書きを持ち出しても切なくなる昨今。
5年ぶりとなるアルバムは「クレイマー*1のプロデュース」ということに!!!驚き。
エレクトリックなポップさは影を潜め、どこかにその影を滲ませながらもしっとり枯れたアシッド・フォークなサイケデリックな響きに満ちた「女性ボーカルアルバム」に。クレイマーがプロデュースしたのも納得な。
震える声がひそやかなギターの音色とともに涼しい風に漂って、このひと夏かっかかっかと熱を吸収し続けたからだをひいやりと冷ましてくれるのです。ふぁさっと肩にかけたい薄手のブランケットのような、心地。
思い出すのはべス・オートン、同じく「90年代クラブ・シーンの美しい歌姫」的な存在だった彼女たちが「フォーキー」な方向に行くのは時代のせいか、歳のせいか、どっちにしても時は巡るということで。

*1:ってカタカナで書くとなんか変だ。Kramerですな