ことしのお正月


あっという間に3が日も終わります。

例年通り年末に物産館で買い込んだ「かぶら寿司・昆布巻蒲鉾と赤巻蒲鉾・昆布巻」と「芹と柚子を散らしたお雑煮(出汁に鰹節と昆布のすまし汁・焼いた角餅)」を中心に、各地名産のうどん・そばを食べつつ、のんびり過ごしたお正月。元旦は氏神様へ初詣&初散策してから、Y氏実家へご挨拶。2日は家からちょっと先の神社へ、3日は厄除神社へと詣でつつ、界隈散策という過ごし方はこの何年か定番となりました。こうやって、「わたしのせいかつ」がつくられていくのだなあ。


何年か前の正月に「我が家の雑煮」について記し、コメントで「各家庭の雑煮」を教えていただいたことがあるのですが、「伝承料理研究家 奥村彪生先生による日本列島雑煮文化圏図」(←リンク)というサイトがあったので記しておきます。
【餅】→ 角 or 丸・焼 or 煮 
【汁】→ すまし・味噌(白 or 赤)
【出汁】→ 昆布・鰹節
を中心として、各地方の代表的な「お雑煮像」を知ることが出来てとても面白い。「餡入餅や小豆汁」、出汁も「あごや鶏がら」など。具に至っては、品数から組み合わせまで多種多様。日本て広いねえ。
2011年 お雑煮ハッシュタグまとめ」(←リンク)、こちらだと更に「生な声」で知ることができました。基本的に風土を踏まえた「地方色」が合った上で、両親の各出身地や各家庭の生活背景に作り手のアレンジといった「個性」が加わって、ひとつとして「まったく同じお雑煮」は無いように思えます。そこがとっても面白い。どんどん派生していき、あたらしい「我が家のお雑煮」がつくられていくのだな。


さてはて。「クウネル」を中心とした「日本の伝統的な食文化」の再発見は、「ケンミンショー」なバラエティー番組をも生み、B級グルメなど町おこしにも繋がっているけれど、さっきの「お雑煮まとめ」を見ていると、そもそもはネット上で人様の生活を、記者などのワンクッション無く直に「可視化」出来ることも大きいのでしょう。
もともとこの「お雑煮文化」に関して興味があったので、こんな形で把握できることに改めて「時代」を感じてしまう。
身近な食文化に限らず、どんな話題も「ワンクッション無く直に」発信・受信出来ることで広がる可能性が今の世の中を支えている部分があり、面白い反面、我が身の丈をきちんを把握し、麻痺したくないものだなあなんて、思ってしまいました。