神保町と神田のあいだ→「HYSTERIC」

さわひらき展を見た後に都営新宿線で神保町へ移動。映画までまだ時間があったので、ちょっと散歩した。

この日はどんよりした雲に覆われてぱらりと雨粒が降って来たと思ったら晴れ間がさしたり、春に足をつっこんだよな不安定さだった。

休日のオフィス街の誰もいない眠った静けさが好き。

2階の雀荘では1階の中華屋のラーメンが食べられることだろう。

鳥居が押し込められてしまい、その向こうに再開発ビルディング。

なんじゃここ。

どういうこと。

頭の上にタケコプター。



HYSTERIC
神保町シアター 特集:「ふたりぼっちの物語〜「ふたり」が紡ぐ「ひとつ」の映画」にて。
瀬々敬久監督作、2000年公開で主演がジャックナイフな千原ジュニア小島聖。この二人の起用は素晴らしい。どうしようもないダメ男の口先だけの薄っぺらさと、どうしようもないダメ女の言葉の変わりに蓄えた肉感、それだけで体現していた。実在の事件を元にしたと観賞後知ってビックリしたけど、理由無き犯行を別段カッコ良く描こうとしていないだろうし、ひたすらしょんぼりすぎる描き方と顛末。90年代終わりを背負った空気。
時系列を入れ替えた構造になっていて、事件当日を別アングルシーンはやってみたかった感タップリで、オオ!とシビレタけど、話的にはここで終わったら良かったのにな・・・って思っちゃうくらいに、後半はパラレルワールドになってしまい、現実感を求めているわけではないけど、かといって空想ならではの新解釈もないので、なんかな。阿部チャンの使い方が贅沢!!!(トリックでブレイクする直前なのね)
小島聖のキャミ2枚重ねで足元ニューバランスのコーディネートが甘酸っぱいけど、ヒップホップな曲でワルっぽさ強調+スピーディーさを演出するテクノの古臭さ(この2曲だけ繰り返し)といった音楽がどうにもカッコ悪かった。