このところ徐々に深まっていた鼻の奥をつんと刺すあの感覚はついにからだ全体を包んだのだった。冷たさはまだキンッと感じるけれども尖った痛みはもはや無く、湿り気を帯びてもあんと漂う空気のやわらかさとそのニオイの強さにからだの動きを止めてしまった…
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