ブック・バトン

id:yakamochiさんから手渡されました、今度はブック・バトン!
音楽はその日の感覚で選んでしまう所があったけど、
今回はまた違った部分で悩みました。ざざっと挙げます!


■持っている本の数
本棚に入るくらいであんまり持っていない。図書館愛用者。


■今読んでいる本

小堀杏奴「冬枯れの美」
先日実家にて母の本棚で発見。
森茉莉は好きだけど妹である彼女は未読だったので、小躍りして拝借。
が、宗教色強くさらりと読めない。。女子パウロ会発行。。なるほど。。
母は何故この本持っているんだ。。。


■最後に買った本

堀江敏幸「河岸忘日抄」
河岸忘日抄

何ヶ月前の話だ。。。このところは積読のものをちょっとづつ読み進める日々。


■よく読む、または特別な思い入れのある5人の作家、または小説家
■よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本
この区分けが難しいので、まとめて挙げます。


福永武彦「草の花」「遠方のパトス」
福永武彦 (ちくま日本文学全集)
彼や彼女が手放せないのは孤独というよりも、自尊心の高さ。
深く痛く悲しすぎる。そこが私の胸を突く。


ヘッセ「デミアン」(新潮文庫
“鳥は卵の中から抜け出ようと戦う”
高2の夏うだうだしていた私に鮮烈な光を与えてくれた。


太宰治走れメロス」(新潮文庫は以下3作が入っているからエライ。
走れメロス (新潮文庫)
「ダス・ゲマイネ」会話の面白さを経て終盤の流れにはさらわれてしまった。あ!
「女生徒」読むたびに泣きそうになる。
「駆込み訴え」畳み掛けるあのリズム。
とにかくこのあたりのは文章が凄すぎる。


マーク・トゥエイン不思議な少年」(岩波文庫
あまりに厭世的悲観的な言葉の羅列に
“ひっぱられちゃだめ!”と私の中のどこかが叫ぶ。
実は贋作で、本当に彼が書いた作品が最近出版された
ようだけど読んでいない。更に暗いらしいですが。。。


森茉莉「父の帽子」(講談社文芸文庫
父の帽子 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
丹念で豊か、品のある文章に、ほぉぉ。。。!としてしまう。
幼いころの幸福な遠い記憶がむわあんと立ち上ってくる様や、
彩り美しく、そして暗部も残さずに世界を見る繊細な視力にうっとりする。


尾崎翠尾崎翠」(ちくま日本文学全集
尾崎翠 (ちくま日本文学全集)
みずみずしく愛らしく且つ冷静でいて寂しげな文章が魅惑的。
森茉莉とともに,開くたびに心の奥をこそこそとしてくれる、
大切な宝箱のよう。


堀江敏幸「雪沼とその周辺」
雪沼とその周辺
ゆらゆらとさざなみのように静かに心の奥底に漂っていたかと思うと
一気に空へもっていかれるあの瞬間、神!と思わずにはいられない。


マティス「画家のノート」

素晴らしい画家は発する言葉も素晴らしい。
ハードカバーで重いので、普段は日経ポケットギャラリーを。
左頁に言葉。右頁に絵。眺めるだけで落ち着いてくる。



アーシュラ=K=ル・グウィンゲド戦記 2/こわれた指輪」
こわれた腕環―ゲド戦記 2
この2が一番ぐっときた。
奴隷として生きるのではなく自らの力で脱して生き抜いていくこと。
こんなのを高3の夏に読んでしまったら、もう、ねえ。。。



■バトンを渡す5 名
ここまで広まってくるとまわさなくてもいいような気がしてきましたよ。。
(yakamochiさんスミマセン)
顔を合わせて語らうことのできる友には今度、教えてもらえたら嬉しい。
よろしくね。
ネット上の方々には、回ってくる方もいるでしょうし、
この機会にバトン関係無く挙げてほしいなあと思います。