the stars/下北沢shelter

この人たちの演奏はゆるぎない。余裕たっぷり。すーごくストイックなのに熟成されたまろみ、余分なものを切り捨ててるのにすーごく深い音。
比較的穏やかに感じられた前半を経て中盤、素晴らしかった!キリキリとドローンが合わさって不協和音が美しく響き渡る、穏やかなのにヒリヒリと緊張感、体はどんどん沈み行く。
しろいくろい空気はピリピリとゆらゆらと、繊細で濃厚で、
刃は鋭く鉛の重さで、あかくあおく私を包む。

石原さんのエンジ色に粘りつく声と限界まで研ぎ澄まされたギターの音色、
栗原さんの湖から立ち上る白い霧のようなギターの音色、
この2人の御大に劣ることなく、亀千代*1さんのベースは仏頂頭でいてなんとも表情豊かにうねり足音踏み、
荒川さんのドラム*2はストッストッと的確正確に点を落とし豊かな空間を切る。
地表は幽玄で冷たい空気なのに地底に潜むマグマがフツフツと沸いている。

今回のような音をまた、楽しみにしております。

*1:開場時しばらくはこちら側のが人がいっぱいで。。恐るべし亀千代ギャル。。

*2:このサイケデリック空間のなかで「フリッパーズ1st」のジャケ内で描かれた荒川さんをふと思い出したケド。。