しろくたのしいまちで


カッと強い日差しで朝が明け、この光が入り込む室内を想像して浮かんだお店がありました。横浜の手前の小さな駅を左に曲がるとゆるやかな坂道が続いてる。この通りは車の往来が激しいにもかかわらず商店街。薬屋やスーパーや、ちょっと斜陽がかった町並みなれど物価も安そうでなかなかよろしげ。そのまま坂を下り路地をうだうだ行くと辿りついた白い家。簾をくぐるとあんなに強い日差しがやわらかなひかりに変わっている。机に並べられたパンはあっさりとした顔つき。
席に座ってパンとスープを。こんもりと盛られたパン、カンパーニュがおいしい!中がめちゃくちゃねっとりしてて。うわー。何かが入ってるタイプよりシンプルなもののが良いな。
ショップがこんな白くてね錆びたメタリックさ加減の、古道具(ブリキとか陶器とか)が置かれたこんな感じ、どこか無国籍な印象の、いったいいつから流行りだしただろうか。麻布十番にあったころのアンティークタミゼ周辺くらいからだろうか。「パリ」やら「ベトナム」やら「イームズ」「北欧」「日本の民芸」やら流行りは変化していくけども。この雰囲気に似合わないアコースティックなボーカルソングが流れる中、しろいひかりに包まれてしばしぼんやり過ごす。他のお客さんも女子ひとり。
想像したとおりの良い空間であったことよ。。(惜しいのは音楽、、、個人の趣味の問題だけど。エレクトロニカとかむしろ音が無いとかのがいいなあと。パン焼く音や匂いが通りを走る自転車などがいい音になると思うんだけどなー。ってすごい勝手な客。。)と商店街に戻る。古本屋が多いのは学生街だからか。文芸から哲学芸術、品揃えがよくってうきうきする。並びの中古レコ屋も内容充実しててほくほく。こうゆう出会いがあるから見知らぬ地の散策は楽しい。