ギターが魅惑的にうねりだし、チェロにコントラバスが伸びやかに絡み、バグパイプがやってくる。もうそれだけで泣きそうになる。ティンパニーが迫り来る。どこかで見たことがあるような遠い遠い風景がぐるぐる回る。
あるときは夜のしじまに落ち、あるときは毒々しく凶暴な嵐が吹き、やさしくなだめられたり彼方に放りだされたり。
重厚で繊細な音の力に圧倒されてしまう。
この大所帯、ひとりひとりが自由に手綱を振るってはお互い引き合ってひとつの大きな風景を作り出していて、目をつぶって聴くと音の像が浮かんでくる。ステージ上のメンバーの動きを見ても楽しい。
いつもながら全身全霊捧げつつも余裕ある演奏っぷりで、カッコよかったです。会場のsuper delaxは内装もかわいいし見やすいしコーヒー飲めるしブラウニーも食べられるし、素敵空間で大好き。
