東南角部屋二階の女

西島秀俊加瀬亮が主演で(間の女子にほぼ無名の女優を使うのがなんともかんとも)古アパートが舞台とは"ほっこりくうねるオトメ"を狙ってるのかと訝しげにいたらば、監督は女性で黒沢清のお墨付き、しかも1980年生まれと知って腰を抜かす。更に「14歳」のとき「トリコロール/青の愛」を「BS」で見て映画監督を志したとな、ドエー!この間ricohetさんと「同世代の映画監督」について話したのだけど、コレ完全に下の世代ですよ!ヒー!
んでもって、まず脚本と「西島・加瀬の出演」が決まっていて、プロデューサーに声をかけて貰ったそうです。
と前置きがかなり長くなりました*1が。

舞台に杉並のかつて私が住んでいたあたりを思い起こし、古アパートもまさにあんな感じのとこに住んでたのでそれだけでウワー!!キャスト撮影音楽などなど、ベテランの素晴らしい方々に支えられたなか丹念な演出が施された映像で、シーンごとに巧みに配慮された感情があり、映画的な動きというものが破綻無く納められていました。
しかし映像で見せたいのか言葉で知らしめたいのかちょっと半端な印象が残ったし、お行儀良すぎるかなという感じもしました。
次回作もっと踏み込んだものが見たいなあ!インタビューを読むと期待していいかなと思っています。